キャンペーン企画に行き詰まった時に刺激を貰える、海外Fbキャンペーン事例8選+国内事例2選まとめ

2013/02/14

発想が参考になるユニークなコンテンツ事例をご紹介


Facebook プロモーション

smile / InfoMofo

目新しいキャンペーン、やりたくないですか?


これだけFacebookページの運営が当たり前になると、やる事が横並びになってしまいがちです。そういった中で、何か目新しい事をやってみたい企業さんも多いのではないでしょうか?



今回の記事では、そういった何か新しい企画を考える上で、刺激になるキャンペーン事例を10個ご紹介します。ぜひキャンペーン企画の参考になさって下さい!


目次


【事例1】ファン数増加に合わせて「カバー写真」を変化させるインセンティブ設計


【事例2】投稿された座席番号に早い者勝ちでコメントした人が航空券を貰えるキャンペーン


【事例3】あなたのモテ度は?交際相手の人数を自慢し合うプロモーション


【事例4】ユーザーの人気投票で新しいピザを作る「SOCIAL PIZZA」


【事例5】Facebookの位置情報機能を元にバッヂを探す宝探しプロモーション


【事例6】ファンに工具を無料貸し出しするToolpoolプロモーション


【事例7】ショールームの商品をユーザー投票で選ぶ


【事例8】Facebookのリアルいいね!でコーディネート対決


【事例9】試着した服の感想を自動でFacebook友達に聞く


【事例10】パラパラ漫画で見るラリーイベントを見る




今回も、「ブログタイムズBLOG」さんとのコラボレーション特集です。ブログタイムズBLOGの中で紹介されている事例の中から、ラボで選定した事例を10個ご紹介します。



今回の記事と合わせて、以下の2記事も参考になさって下さい。



【事例1】ファン数増加に合わせて「カバー写真」を変化させるインセンティブ設計/ネスカフェ



ネスカフェさんでは、新しいコーヒーの宣伝に、カバー写真を利用しました。


カバー写真は、コーヒー豆が埋め尽くされている写真から始まり、ユーザーが「いいね!」を押すたびにそのコーヒー豆が1粒ずつ減っていき、最終的に埋もれていた新商品が出てくる、というストーリーです。


隠れているモノを見たい!というモチベーション


「隠れているモノを見たい」という人の心理や、「自分も参加している」という臨場感が得られることが、ユーザーの興味を引きます。


30キロものコーヒー豆は、ユーザーの「いいね!」によりどんどん減り、カバー写真の公開からわずか22時間で商品が出て来ました。


これは、前述の心理的な要因に加え、「自分が参加することの意義が目に見える」という分かりやすさが、ユーザーの参加意欲を掻き立てたと思われます。


ファンの獲得という効果も含め、企画力が成功したと言えるとても面白いアイデアだと思います。


実際のカバー写真の変遷


↓最初に30kgのコーヒー豆を入れます。



↓コーヒー豆が一杯になったところを写真で撮り、カバー写真にします。



↓ファン数が増えるとどんどん減って行きます。



↓隠れていた中身が表れました!



『隠れているものを見たい』『自分のいいね!がネスカフェのFacebookページに反映される』というモチベーションを使った面白い仕掛けでしたね!




ネスカフェさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


【事例2】投稿された座席番号に、早い者勝ちでコメントした人が航空券を貰えるキャンペーン/GOL airline



ブラジルの航空会社GOL airlineでは、Facebookページ上で早いもの勝ちでペア航空券が当選するキャンペーンを開催しました。


これは、GOL airlineがFacebookページにウォール投稿した座席表の画像に対して、いち早く座席番号をコメントしたファンにペア航空券が当たるというキャンペーンです。





規約的にはNGだが多くの参加者を集めた。


今回のGOL airlineの事例は、Facebookの規約的にNGです。(この事例においてGOL airlineはペナルティはなかったようですが。。)


規約違反する取り組みはオススメは出来ませんが、リスクを犯してまで実施したこの企画、わずか3日間で20万人のファンを獲得するという大きな成果があったようです。



規約に違反するとFacebookページのアカウント自体が削除されてしまう可能性もあります。面白いキャンペーンを考えるのは良いことですが、NG事項は後からチェックするようにしましょう。


[参考1] 注意すべき規約一覧については、以下の記事の『3.注意すべきはこの規約』をご覧下さい。



[参考2] 海外の大手メディアも、規約違反をして実際にアカウント削除されています。そこら辺のお話は、以下の記事の『俗説1:なんだかんだで規約違反しても削除されない』をご覧下さい。






GOL airlineさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


【事例3】あなたのモテ度は?交際相手の人数を自慢し合うプロモーション/AXE



チュニジアのAXEで、『モテ度を自慢できる』というプロモーション用Facebookアプリが公開されました。このアプリを利用すると、交際関係に表示する人数をウォール投稿できます(下図参照)。


▼交際人数のウォール投稿例


こちらの男性は「Annaのほかに206人の女性と交際中」という投稿をしていた。


交際人数を2人以上(事実になくても)に設定できるユニークさがユーザーにウケて、クチコミで多くのユーザーを獲得することに成功しました。


交際関係にはみんな興味津々


AXEがこのFacebookアプリを制作した背景には、「チュニジアの若い男性はガールフレンドの数を自慢することに最も関心が高い」というAXEの調査結果に基づいています。


ユーザーが興味を持ちやすいネタで、且つジョークが効くコンテンツのお陰で、クチコミでこのプロモーションは広まりました。実際の利用の流れは、以下の動画をご覧になってみて下さい。


▼アプリのプロモーション動画のイメージ





AXEさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


【事例4】ユーザーの人気投票で新しいピザを作る「SOCIAL PIZZA」/ドミノピザ



ドミノピザ オーストラリアでは、Facebookファンからの投票で最も人気のあるピザを完成させる「SOCIAL Pizza」というプロモーションを行いました。


ファンとソーシャルと実店舗が連携



このプロモーションでは、「パン生地」「ソース」「トッピング」それぞれに対してユーザーから好きなものを投票して貰い、最も人気が高かったものを実際に販売するというものでした。


その後、出来上がった新作ピザのネーミングも同様にファンの投票から選びました。


▼「SOCIAL Pizza」の企画紹介動画が見れます。





ドミノピザ オーストラリアさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


[参考] Facebookを活用した顧客参加型の商品開発事例については、以下の記事も参考になさって下さい。




【事例5】Facebookの位置情報機能を元にバッヂを探す宝探しプロモーション/Jeep



Jeepでは、Facebookの位置情報機能を利用した体感的なゲーム型プロモーションを実施しました。


これは、悪路環境にバラまかれたバッヂを参加者がFacebookの位置情報機能を使って探し出すというゲームです。見つけた場合はスマホからFacebookでチェックインすることでバッヂを獲得できます。


多くのバッヂを見つけた人には、Jeepグランド・チェロキーの豪華賞品がプレゼントされました。



ブランドイメージとマッチした企画



この企画は、悪路に強いJeepをテーマにゲームの舞台が考えられました。


このキャンペーンにより、Facebookページのファンが800%増加し、ゲームへの参加者は2,000人にも上りました。


実際に自社商品を使い、自分で体験して楽しめる内容であり、自社のブランドイメージと企画内容がマッチしたユニークなプロモーションです。




Jeepさんの今回の事例の詳細はこちらの記事の2つ目の事例もご覧下さい。


【事例6】ファンに工具を無料貸し出しするToolpoolプロモーション/Malmö Hardware Store



スウェーデンにある街の小さな工具店Malmo Hardware Storeでは、Facebookの位置情報機能を活かし、工具店で専門工具を無料で貸し出す「Toolpool」というプロモーションを行いました。


需要がない商品に着目


「Toolpool」は、Facebookページでファンになった人に、使用頻度の少ない電動ノコギリなどの専門工具を必要な時にだけ無料で貸し出すという取り組みです。


これには、大規模なホームセンターが郊外にできたことで影響を受けた、街の小さな工具店がお店の存続のために考えた施策であるという背景があります。


工具店が人々に街の工具店をより便利に利用してもらおうと考えた結果、Facebookの位置情報機能を活用して、人々が専門工具が必要な日に(例えば最寄りの工具店から)無料レンタルしてもらうというアイデアから企画が生まれました。


簡単なオペレーションで利用者と「ついで買い」が増加


工具を借りるには、ごく簡単なステップを踏めばOKです。


まず、「Toolpool」のFacebookページのファンになり、ページから借りたい工具と借りたい日を選択します。その日に工具を借りられる工具店がページに表示されるので、当日にお店に行けば手配は完了。



▼借りたい日の選択画面




このサービスを実施した結果、来店するユーザーが消耗品などを「ついでに買ってくれる」という購買活動につながり工具店の売上は25%アップしたそうです。



また、工具店は実際に利用したファンに「Toolpool」をFacebook上でシェアしてもらうようお願いするなどして、利用者のクチコミの拡大や、ファン獲得を実現しました。O2Oならではの宣伝方法ですね。




Malmö Hardware Storeさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


【事例7】ショールームの商品をユーザー投票で選ぶ/IKEA



オランダのIKEAでは、「World’s most “liked” showroom」(世界で最も“Like”されたショールーム)という、プロモーションを行いました。


これは、ユーザー投票でバーチャルショールームに置く家具を決めるという企画です。IKEAのWebサイトに行くと家具の写真が並んでいて、それぞれに付いているFacebookの「いいね!」を押して投票する仕組みです。



▼投票ページ




出来上がった「世界で最も“Like”されたショールーム」の家具は、翌週から実際に販売されました。しかもディスカウント価格で!




IKEAさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


【事例8】Facebookのリアルいいね!でコーディネート対決/GAP



日本のGAPさんでは、2012年夏のキャンペーンで「ハイタッチ!でいいね!銀座 vs 原宿 SUMMER T コーデ イベント」というFacebook連動の投票キャンペーンを開催しました。


これは、GAP銀座店とGAP原宿店間で、参加者が気に入ったコーデのスタッフとハイタッチすることで、実際にFacebook上で「いいね!」ができる「Facebookリアルいいね!」のツールを利用しています。


ハイタッチで「いいね!」できる仕組み



今回のプロモーションでは、ハイタッチで「いいね!」できる仕組みを利用していました。その流れを簡単にご説明します。


あらかじめ準備しておいたイベント用Facebookページに登録したユーザーには、ICタグリストバンドとの引換番号が発行されます。


イベント当日、受付で参加者はリストバンドと受付番号の情報が連携され、専用の読み取りデバイスを持ったスタッフとの「ハイタッチ」で、自分のウォールへコーデへの「いいね!」が投稿出来るようになります。




GAPさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


【事例9】試着した服の感想を自動でFacebook友達に聞く/ディーゼル



ディーゼルでは、店舗で試着した服が似合っているかどうかをFacebook上の友達に尋ねることができるというプロモーションを行いました。


カメラ撮影機能とFacebookを連動



この企画では、まず試着室の鏡に取り付けたFacebook連動型のカメラから試着した姿を撮影します。そして、撮影した写真を、そのままFacebookの自分のアカウントでウォール投稿させる流れです。


オフラインで試着した姿をFacebookに投稿して、オンラインで感想などを友達に問いかけれます。



▼こちらから動画もご覧になれます。





ディーゼルさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。


【事例10】パラパラ漫画で見るラリーイベントを見る/アルフレッドダンヒル


アルフレッドダンヒルは、クラシックカーラリーイベント『ラリーニッポン1012』の模様をおさめた200枚の写真を使って、パラパラ漫画(=デジタルフリップブック)を作成してFacebook上に公開しました。



▼以下のような写真が順番に見れます。




体験の仕方


このコンテンツは、今でも以下のAlfred Dunhillさんのアルバムにアクセスすると見れます。



▼Alfred Dunhillさんのアルバムはこちら




上記アルバムで一つ目の写真をクリックして、写真を拡大して下さい。そこで矢印で写真をめくっていくとパラパラが見れます。



▼写真をめくってパラパラを体験しよう。




もしくは、このページで写真をクリックしていくと、順番に写真をめくれます。


アルフレッドダンヒルさんの今回の事例の詳細はこちらの記事もご覧下さい。




以上、『キャンペーン企画に行き詰まった時に刺激を貰える、海外Fbキャンペーン事例8選+国内事例2選まとめ』でした。


皆さんの参考になる事例はありましたでしょうか?


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