Facebook「いいね!」に匹敵するか!?twitter版「いいかも!」登場

2010/12/03

■「いいかも!」とは?


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「いいかも!」とは、Facebookの「いいね!」で提供しているソーシャルコマース機能を、twitterで実現したサービスです。


そこでまずは、サービスの背景としてFacebookの「いいね!」ボタンとtwitterの国内利用状況を振り返り、後半で「いいかも!」のサービスをご紹介します。


※ラボ編集部注:2016年7月現在、一部URLが閲覧できなくなっているため修正しました。



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■Facebookの「いいね!」とtwitterの国内利用状況


日本でも設置サイトが増えてきているFacebookの「いいね!」ボタン。

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2010年7月には、「いいね!」が1日に30億回クリックされているという、驚くべきニュースも出ました。


Facebook serves 3 billion Like buttons a day | VentureBeat


いいね!ボタンの効果は、ファンページへの登録など幾つかありますが、いいね!をクリックした人の友達のニュースフィードに流れることで、サイトへのアクセス増につながっている事例が国内でも出てきています。


Facebook「いいねボタン」の効果を開示します:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ


また他にも「いいね!」ボタンの事例として、海外のECサイトでは、Facebookのプラグインを導入して、どの商品で友達が「いいね!」をクリックしたのかが分かるようにしたサイトが出てきています。


米Levi’sのサイトに見るソーシャルショッピングの近未来【湯川】 : TechWave


リアルの世界でも、買おうかどうか迷っているときに、その商品を友達が「いいね!」と言ってくれたら、後押し効果で購入に踏み切ってしまうことがあるので、その効果が期待できます。


日本のFacebookのMAU(月間アクティブユーザー)数はまだ約170万人ですが、Facebookユーザがこのまま順調に増えていけば、いずれこのソーシャルコマース対応サイトも続々と出てくるはずです。


一方、twitterの状況はと言うと、ご存知のとおり現時点で日本においては、Facebookよりも非常に普及しています。今年8月に国内訪問者数が1千万人/月を超え、その後も伸びています。

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mixi, Twitter, Facebook 2010年9月最新ニールセン調査 ~ Twitterが1100万人超、Facebookも200万人超:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ


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■両サービスの特徴



両サービスともに、メリットでもありデメリットでもあるのが、一過性で流れていくフロー情報がメインになっている点です。


ともに友達やフォローしている人からの最新情報の入手には優れているものの、twitterの過去ツイートは検索できませんし、Facebookも蓄積されたストック情報を振り返るのが困難です。


さらに特徴として、「いいね!」やツイートは投稿の手軽さを重視しているため、投稿時にどんな種類の投稿なのかといったメタデータを付与する機能がなく、結果として友達やフォローしている人の発言を全て等しく見させられます


例えば、「あの人はアウトドアに詳しいから、アウトドアに関する情報だけ見たいな」と思っても、現状では叶いません。


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■「いいかも!」の特徴



そこで私達は、この状況を改善するべく、自分や友達/フォローしている人の特定ジャンルの蓄積された投稿を簡単に確認できる新サービス「いいかも!」を作りました。


「いいかも!」では、蓄積する情報のジャンルを「商品」に絞っています。


その理由は2つあります。


1. 「いいかも!」をたくさんのサイトに設置してもらうための戦略として、アフィリエイトとうまく連携できる点。

2. 「ウィッシュリスト(ほしい物リスト)」でデファクトスタンダードなサービスが日本にはまだない点。


上記の詳細については後述しますので、先にサービス概要についてご紹介します。


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■「いいかも!」サービス概要



端的に言うと、「いいかも!」は、


・サイト運営者向けには、「最強のアフィリエイトツール」

・いいかも!ボタン利用者向けには、「最強のソーシャルウィッシュリストサービス」


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です。


http://www.i-kamo.jp/


サービスの仕組みは、本エントリの前半にご紹介した、米Levi’sが導入しているFacebookプラグインの思想をベースにしています。


米Levi’sのサイトに見るソーシャルショッピングの近未来【湯川】 : TechWave


1. まずサイト運営者が、「いいかも!」商品検索http://www.i


-kamo.jp/search/で、自分のサイトに掲載したい商品用のタグを発行し、それをブログに貼り付けます。


2. タグを貼り付けると、「いいかも!」ボタンとアフィリエイト商品紹介枠が表示されます。


3. サイト閲覧ユーザがアフィリエイト商品を見て、いいかも!と思ったら、「いいかも!」ボタンをクリックします。


4. その瞬間に、下記が実行されます。


4-1. いいかも!商品ページURL付きのツイート

4-2. いいかも!リスト(ウィッシュリスト)への蓄積

4-3. いいかも!人数、コメント、アイコンの反映


4-3-1. 他のサイトに掲載された同一商品に対するデータも、集約されて表示されます。

4-3-2. 自分がフォローしている人が、既にいいかも!クリックしていた場合、そのユーザ画像/コメントが優先表示されます。


なおサービス開始時点では、ソーシャルグラフはtwitterのみ、アフィリエイトはAmazonのみ対応しています。


下記は、いいかも!ボタンのサンプルです。(実際に利用いただけます。)











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■アフィリエイト利用サイトの導入メリット


これまでのアフィリエイトでは、サイトで商品を見て、即購入したいと思った人しかターゲットにできていませんでしたが、「いいかも!」は下記のメリットを提供します。


・バイラル効果で売上UP!

・いいかも!クリックされると、アフィリエイトURL付きのツイートがされ、フォロワーにバイラルします。


・潜在顧客の囲い込みで売上UP!

・いいかも!クリックされた商品は、いいかも!リストページ(ウィッシュリスト)に蓄積されます。その後、そこから購入した場合も、掲載サイトのアフィリエイト収益になります。


・ソーシャルグラフで売上UP!

・twitterでフォローしている人が、既にいいかも!クリックしていた場合、そのユーザ画像とコメントが、いいかもアフィリエイト枠に優先表示されます。あの人もいいかもと思ったなら、、、という心理的な後押し効果が期待できます。


今年11月のAmazonアソシエイト利用規約の変更により、AmazonのAPI経由でレビュー情報が取得できなくなったため、アフィリエイト収益が下がってきているサイト運営者もいらっしゃると思いますので、ぜひこの機会に「いいかも!」をご利用いただき、収益向上につなげていただければと思います。


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■「いいかも!」ボタン利用者のメリット


・ウィッシュリストが便利!

・twitterでフォローしている人も同じくいいかも!クリックした商品の絞り込みができるので、あの人もいいかもと思ったなら本当に良さそうだな、と判断材料にできます。



・ソーシャルグラフの強化!


・twitterでフォローしている人がいいかも!クリックした商品が分かるので、気になる商品についてtwitterを通じて会話が広がります。

・自分と同じ商品にいいかも!クリックした人が分かるので、似た嗜好の人と出会える機会が生まれます。


・商品感想でおこづかい収入をGET!

・いいかも!リストページで商品の感想投稿をする際、同時にアフィリエイトURL付きツイートがされるので、おこづかいの足しにもなります。


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■今後の展開


「いいかも!」ボタン掲載サイトを増やすための施策としては、以下を予定しています。


・他アフィリエイトサービスの追加対応

・自社商材を持つECサイトのいいかも!導入対応


「いいかも!」ボタン利用者向けのサービス向上施策としては、以下を予定しています。


・ソーシャルウィッシュリスト機能の強化

・商品を通じて、嗜好の近いユーザと繋がる仕組み

・知り合いを通じて、自分に合った商品との出会える仕組み

・他ソーシャルグラフの追加対応


皆様のご利用お待ちしています!


logo

いいかも! http://www.i-kamo.jp/


※「いいかも!」は、本ブログを執筆している株式会社ガイアックスの子会社である株式会社カヨトコが提供しています。

※株式会社カヨトコではエンジニアを募集しています。ご興味ある方は、twitterのDMでご連絡ください。


この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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