【5分で分かる】InstagramとTwitterのハッシュタグの特徴、使われ方の違い【書き起こし】
2020/05/26

1. TwitterとInstagramの違い
ソーシャルメディアとしての性質が異なる

共時性で盛り上がるTwitter

好きな対象を通じて繋がるInstagram
Instagramの方は、「#投資」を使う人はあまりいませんが、先ほどの「#スポーツ」のように、対象を表すハッシュタグがよく使われます。 それはInstagramが時を共にするわけではなく、好きな対象を通じてほかのユーザーと繋がるメディアだからです。Instagramでは自分の好きな物を探したり調べたり、自分が気に入っている物を発信するために使われています。そこには時間の感覚はあまり関係がありません。同じハッシュタグでも使われ方が違う

2. ハッシュタグの使われ方にマーケティングのヒントがある
適切なハッシュタグを使い分ける

Twitterの使われ方の例
Twitterで最近とても上手なのが、長州力さんのアカウントです。おそらくわざと仕掛けていると思いますが、PR案件で「こんな商品いいよ」という、画像がなければ伝わらないような投稿を、画像なしで間違えてあげてしまったということがありました。 それを見たユーザーは「長州さんっぽい」と笑って楽しみ、注目を集めておいた後にきちんと画像付きの投稿をして、商品のプロモーションだったということが分かるといったものです。 このようにリアルタイムで刻一刻と変化していく過程を一緒に楽しみながら物事を広く伝えるには、やはりTwitterが向いていて、Instagram ではできません。Instagramの使われ方の例
Instagramでは、例えばGTR(日産のスポーツカー)を見てみると、自分の車を多くの人に見てもらいたいと思ったら、自分なりに車をかっこよく撮影して、そこにGTR好きの人たちが使うハッシュタグをつけてアップします。 するとGTRが好きな人たちはハッシュタグを通じて、それぞれ自分のGTRを自慢します。そこには共時性というものは不要で、例え1年前に投稿されたものでも、昨日投稿されたものであっても、同じGTRなら楽しいというわけです。 フォーカスしている物が対象そのものなので、時間感覚は関係ありません。そのうちに、GTRを好きな人が日産の公式アカウントに画像をタグ付けして投稿することで、その人のまわりにGTR好きのコミュニティが出現し、ファンの人たちが自慢しあうという流れができます。 これを見た人たちが触発されて「自分も欲しい」と思うこともあり、このようなマーケティングはInstagramの方が向いています。 共時性、つまり同じ時を共有してプロセスを楽しむようなマーケティングをする場合はTwitter、対象への愛を通じて物を広めていく場合はInstagram、というような使い分けができます。3. 最後に
本記事の内容は「ガイアックス ソーシャルメディアラボ」の公式YouTubeチャンネルでも配信しています。 同チャンネルではSNSマーケティングの基本から、世の中で話題のケーススタディを取り上げて分かりやすく解説しています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします!この記事を書いた人:重枝義樹

マーケター。ソーシャルメディアマーケティング事業部 部長。ガイアックスでは大手企業、官公庁中心にソーシャルメディアマーケティングの支援を行う。ガイアックスでの5年に及ぶ経験をもとに、本気でソーシャルをやりたい人のためにSNS禁止のガチ勉強会も行う。