こんな方法もあった!人気Facebookページは実践している、投稿をより多くの人に表示させるための【20個】のTIPS

2013/01/23

皆さんのFacebookページ、もっと見られるようにしませんか?

Facebookページ20項目

Fun. / ElizabethHudy

先日の平均リーチ率の調査記事でも紹介したように、2012年9月以降、Facebookページの平均リーチ率は下がっています。

皆さんが運営するページでは、1ウォール投稿のリーチ率が2012年9月以前に比べて50%以上さがったケースもあるのではないでしょうか?


ただ、リーチ率が全体的に下がる中でも運用の仕方次第で、数万人規模のページでも50%ほどのリーチ率を出す事も可能です。(ガイアックスでクライアント企業のFacebookのウォール運用支援をする中で実際に出せている数字です。)

今回の記事では、ignite social mediaさんで紹介されていた取り組みに解説を加え、参考になりそうな20個のTIPSをご紹介します。(特に【TIPS-1】ファンに「お知らせ」を受信してもらうはご存知ない方が大半ではないでしょうか。)

今回は皆さんのウォール運用でも活用してみて下さい。

    ■目次

    【ファンになって貰う時の追加設定系】

     【TIPS-1】ファンに「お知らせ」を受信してもらう

    【投稿時間の工夫系】

     【TIPS-2】ユーザーのターゲティングをする

     【TIPS-3】投稿しすぎない

     【TIPS-4】リーチ率の高い時間帯に投稿する

    【投稿内容の工夫系】

     【TIPS-5】Facbeookクーポンを使う(Facebook Offers)

     【TIPS-6】無料、割引きなどの特典をつける

     【TIPS-7】短い文章にする

     【TIPS-8】心に響く名言や画像を取り入れる

     【TIPS-9】人を引きつけるようなコンテンツを投稿する

     【TIPS-10】画像や動画を活用する

     【TIPS-11】笑えるネタを投稿する

     【TIPS-12】サプライズで喜ばせる

    【ファンにお願いする系】

     【TIPS-13】フィードバックを求める

     【TIPS-14】ファンの友達にシェアしてもらう

     【TIPS-15】写真にタグ付けしてもらうよう推奨する

     【TIPS-16】チェックインしてもらう

     【TIPS-17】「ファンの友達」も引き込む

    【広告やキャンペーン系】

     【TIPS-18】プロモートポストを使う

     【TIPS-19】写真投稿コンテストやゲームを開催する 

     【TIPS-20】懸賞キャンペーンを開催する

[参考]エッジランクについて

本題に入る前の予備知識としてエッジランクを簡単にご紹介します。ご存知の方はスルーして『【TIPS-1】ファンに「お知らせ」を受信してもらう』に読み進めて頂けたらと思います。

エッジランク

「エッジランク」とは、ユーザーのニュースフィード(ハイライト)に投稿を表示させるためのアルゴリズムです。ユーザー一人ひとりにとって最適な情報だけを表示し、それ以外を間引きする事によって、ニュースフィードの利便性を上げています。

Facebookから公開されている分のロジックの要素としては、「親密度」「重み」「経過時間」の3つがあります。もっと詳細に知るには以下の解説記事をご覧下さい。

[参考] エッジランクについての解説記事

こういったウォール投稿を表示を間引きするアルゴリズムがあるために、Facebookページの運用においては「エッジランク」を上げる事が大事と言われます。

(余談ですが、個人的に最近のニュースフィードを見ていると『投稿に対するコメント』の重みを重要性を上げて来ているのではないかと感じています。)


前段が長くなりましたが、以上がエッジランクの説明です。

以下にて紹介する取り組みを実践する事により、エッジランクの中の「親密度」と「重み」を上げて行きましょう。(「経過時間」を考慮して良しなに投稿するための方法は、こちらの「いいね!」を増やすための投稿タイミングを見つける方法の記事をご覧ください。)

【TIPS-1】ファンに「お知らせ」を受信してもらう

DIY: Shutter Release Switch for Canon DSLRs / Yutaka Tsutano

Facebookページのファンになって貰うだけでは完璧ではありません。

ファンになって、さらに「お知らせ(=更新通知)」を受信するよう設定をお願いしましょう。そうする事により、Facebookページ側でウォール投稿をする度に、受信者には通知が行くようになります。

▼受信者向けに届く通知

こうすると、毎回通知が飛ぶので、投稿を閲覧して貰える確率が上がるのは自明ですね。

どうやったら更新通知を受けて貰えるか?

ページの更新通知を受け取るためには、『ページへのいいね!』ボタンにマウスオーバーすると出てくる『お知らせを受け取る』をクリックして貰いましょう。

▼「お知らせを受け取る」設定画面と、更新通知の表示

こうすると通知が来るようになります。これはファン自身にやって貰わなければいけません。ですので、ファンになって貰うタイミングで「お知らせを受け取る」設定をしてくれるように促しましょう。もちろん既存ファンにも告知すると良いです。

【TIPS-2】ユーザーのターゲティングをする

Facebookにはウォール投稿の際、性別、交際ステータス、言語などの切り口でターゲットを限定できる機能があります。機能の詳細はこちら

投稿内容に合わせて、この機能を使いターゲティングを行いましょう。

▼実際のターゲティン設定画面

ターゲティングの重複も可能

特にこのTIPSは、幅広いセグメントのユーザーがファンになっている場合に有効です。

例えば、男性向けのコンテンツを投稿する場合、女性も含んだオールターゲットで投稿してしまうと、その投稿に対する女性からの反応は減ります。それに、女性から非表示にされる可能性が出てきたり、恐らく親密度的に不利になり、その後の投稿が表示されにくくなる可能性もあります。

ターゲット外のファンに見せても、どうせエンゲージメントされないコンテンツであれば、上記のようなリスクを無くすために、思い切ってターゲットを絞って投稿しましょう。

【TIPS-3】ウォール投稿しすぎない

Facebook投稿回数

Facebookページでは、むやすみ投稿数を増やすよりも、数を絞ったほうがベターです。投稿し過ぎると、一つ一つの投稿のリーチ率が減っていってしまいます。

2011年の米Buddy Media社の調査によると、1日2投稿までにしたほうが、そうじゃない場合とくらべて、「いいね!」「コメント」が40%多くなる、という結果が出ています。

【TIPS-4】リーチ率の高い時間帯に投稿する

Facebookではウォール投稿が見られやすい時間帯があります。

全体観として夜中は少ない、昼は多い、…などといった傾向はありつつも、後はターゲット次第で土日や日中が多いなどといった変化が出てきます。

ラボで公開している分の調査だと、以下の様なデータもあります。運用の参考になさってみて下さい。

調査結果や解析データなどの詳細は、以下の参考記事をご覧いただければと思います。

[参考] 反応が高い時間帯に投稿するために見ておきたい記事

【TIPS-5】Facebookクーポン(Facebook Offers)を使う

Facebookクーポン(Facebook offers)とは、Facebookページ用運営者向けに用意された投稿メニューです。店舗誘導のためのクーポンを発行できます。

▼実際のFacebookクーポン例

以前のFacebookクーポン

Facebookクーポンを利用すると、「ファンを店舗に誘導できる」「ファン経由でクチコミで友達にクーポン情報を広められる」「紙のクーポンを作成しなくても良いためコストが最低限で済む」といったメリットがあります。

実施にはいくつか留意点があるので、以下の記事を参考にして利用してみて下さい。

[参考] Facebookクーポンの概要・発行方法・規定などの解説記事

【TIPS-6】無料、割引きなどの特典をつける

前項にも関連しますが、クーポンや無料の特典など、ユーザーの人気を集めるコンテンツの準備ができたら、ウォール投稿で宣伝しましょう。

Facebookクーポンを利用せずとも、「クーポン情報をFacebook上で案内する」「○○を見たとお店で伝えたら割引にする」といった方法で、ファンに対して特典を提供する事は可能です。

クチコミで連鎖的に新規ファンの獲得につながったり、ファンの友達をお店に誘導できるなど、リアルな効果を実感しやすい企画と言えます。

【TIPS-7】短い文章にする

Notes / Brady Withers

ウォール投稿の文章は、短く端的な文章にしましょう。

以前ご紹介したBuddy Media社の調査によると、最もユーザーに読んでもらいやすいウォール投稿の文字数は、英語で「80文字以下」となっていました。日本語に換算すると『全角40文字』のボリュームです。

但し、ノウハウ共感の集まるネタを長文で投稿する場合は、シェアが集まりやすくなる、など、この限りではない物もあります。投稿内容に合わせてケースバイケースで考えていく必要があります。

【TIPS-8】心に響く名言や画像を取り入れる

ユーザーに人気のあるコンテンツに、心に響く名言・格言や、いわゆる「いい話」などがあります。

もちろん全てのFacebookページでマッチする訳ではありませんが、皆さんの運営するテーマでも『いい話』『名言』がないか考えてみて下さい。

こういった投稿は、エンゲージメント率を上げやすいというのもありますが、それ以上にそもそもFacebookを運営する目的の一つである『共感を集めて気持ちを動かす』という所にも貢献してくれます。

【TIPS-9】人を引きつけるようなコンテンツを投稿する

ユーザーは、常に新鮮で好奇心が湧く情報に魅かれます。

それは、『人を引き付けるようなポジティブな出来事』や『ファンの興味を喚起させるような新鮮な情報』『共感が生まれやすいコンテンツ』といったものです。

ただ、とは言え、一般的に受けやすいネタが良いかというと、そうではありません。(例えば、ペットのカワイイ写真を投稿すれば、いいね!は付きやすいですが、運営元とは関係ないところでロイヤリティが発生している事になってしまいます。)

皆さんが運営するFacebookページの目的・投稿テーマに沿って、ファンから反応を得られやすいネタを考えましょう。そして、運用しながらどういったコンテンツが反応が良いかを記録して、コンテンツ作りもPDCAサイクルを回して行きましょう。

【TIPS-10】写真や画像、動画を活用する

ウォール投稿では、テキストだけではなく「写真」「グラフ等の画像」「動画」も一緒に投稿しましょう。

人は、パッと見て分かりやすい情報に目がいきます。

TRACK SOCIALの調査によると、通常のウォール投稿に比べて、「アルバム」を含むものは180%写真を含むものは120%動画を含むものは100%、の割合でリーチ数が高まったという結果も出ています。

▼ウォール投稿時のコンテンツとエンゲージメント数の関係性データ

[参考] ウォール投稿のリーチ数を伸ばす以上に、外部サイトへの誘導をしたい場合はこの限りではありません。写真を投稿するよりもテキスト+URLを投稿したほうが良い場合もあります。今だとリンク投稿した際に表示面積が3倍になったので、リンク投稿だけでもさらにクリック数が上がると思います。

【TIPS-11】笑えるネタを投稿する

おもしろおかしい投稿や画像・動画は、誰しもに人気があるものです。

これも名言系の投稿と同様、全てのFacebookページに合う訳ではありませんが、ウォール運用のテーマに関連して笑えるネタが作れそうであれば、ぜひ作ってみて下さい。

【TIPS-12】サプライズで喜ばせる

ポジティブなサプライズ要素のあるウォール投稿やコンテンツで、ファンを喜ばせましょう。

意外性のあるコンテンツは人気を得られやすく、喜んでくれたファンはシェアしてくれるなど、Facebookページを盛り上げてくれます。

Present / jayneandd

愉快な笑いのネタや、驚き、喜びをもたらすネタに、サプライズという形を組み込んでみてください。結果的に、エッジランクに好影響を与えるでしょう。

【TIPS-13】フィードバックを求める

Facebook ウォール

時々、ファンにフィードバックを求めるようなウォール投稿を行いましょう。

しっかりとファンのベースが出来ている事が前提ですが、「いいね!」や「コメント」、シェアをしてくれるように投稿の文章内で呼びかけると、ファンは素直に応えてくれることがよく見られます。

質問系の投稿は、他の投稿に比べて15%もエンゲージメント率が高いというデータもありました。

【TIPS-14】ファンの友達にシェアしてもらう

ユーザーを引き付けるウォール投稿が作成できたら、その投稿をファンの人たちにシェアしてもらうようお願いしましょう。

ウォール投稿に、「シェアしてください」「賛同してくれたらいいね!してね」といったお願いしたいアクションを付け加える事によって、一部のファンの方々がシェアに協力してくれます。

ユーザーの共感を喚起するような投稿には、ぜひ取り入れてみてください。

【TIPS-15】写真にタグ付けしてもらうよう推奨する

投稿する写真に「タグ付け」をしてもらうようファンにお願いしましょう。

Facebookページ管理者や商品などがファンにタグ付けされると、その情報はファンの友達にも露出します。

但し、Facebook上のネイティブ機能(いいね!や今回のタグ付け機能etc)の利用に対して、インセンティブをつけてアクションを促す事は、Facebookの規約上NGなので注意しましょう。(Facebookの当該規約はこちら)

【TIPS-16】チェックインしてもらう

こちらはFacebookページにスポットページ(実際の店舗など場所としてアカウント登録している)を連携させている方向けです。店舗を利用した際にチェックインして貰えるようにお願いしましょう。

チェックイン情報も、ファンのタイムラインとその友達のニュースフィードに表示されるので、クチコミでのファン増加にもつながりますし、エッジランク上もファンとの親密度が上がると考えられます。

▼チェックインをするとカップケーキがもらえる特典を用意した店舗の案内

店舗に関係する写真と一緒にチェックインの機能を使ってもらうようお願いし、チェックインを実際に店舗でも推奨するポスターなどを用意すると効果的です。

【TIPS-17】「ファンの友達」も引き込む

皆さんが運営するFacebookページで、現在のファン以外に最も巻き込みやすいのが、ファンの友人です。ウォール運用やキャンペーンの中で、ファンの友達も巻き込めるような施策が打てないか意識をしましょう。

分かりやすいのが、ウォール投稿に対してファンに「いいね!」「コメント」をして貰う事です。投稿がクチコミで友達に拡散されます。

また、Facebookページ上で開催されるフォトコンテストであれば、ファンが投稿した写真に対して、その友達から投票やコメントが集まるように設計します。そうすると、ファンの投稿がきっかけで、友達とのエンゲージメント構築につながっていったりします。

【TIPS-18】プロモートポストで広告を出稿

プロモートポストとは、Facebookページのウォール投稿をスポンサー広告として、Facebook内に出稿できる広告メニューです。

求めるリーチ数に応じた料金の見積もりが設定されているので、好きなプランを選択して、ウォール投稿後にその場ですぐに出稿可能です。

▼プロモートポストの出稿画面

Facebookプロモートポスト、対象の設定画面

既存ファンとの間で落ちてしまったエッジランクは、キャンペーンでも上げに行くことができます。が、このプロモートポストも効果を発揮します。

[参考] プロモートポストについての説明は以下の記事をご覧下さい。

【TIPS-19】写真投稿コンテストやクイズ、ゲームを開催する

写真投稿コンテストや、クイズ、ゲームなどのコンテンツを企画して、コミュニケーションに参加するきっかけを作りましょう。

例えば、ファンからの写真投稿を募ってコンテストを開催したり、言葉の穴埋めクイズを出題したり、カバー写真を募集するような取り組みです。

北海道Likersさんのフォトコンテスト例

[参考] フォトコンテスト開催例。

【TIPS-20】懸賞キャンペーンを開催する

無料でプレゼントが当たるキャンペーンを開催しましょう。「クイズや検定に参加して無料でプレゼントが貰える」などの企画は、ユーザーにも人気のあるコンテンツです。

キャンペーンは新規ファンの獲得につながるだけでなく、既存ファンの活性化にもつながります。(既存ファンの活性化につながるという解説は、以前の『Facebookキャンペーン戦略、18のトピックで押さえておくべきポイントを詳細解説!』の記事をご覧下さい。)

スマホママ部さんのキャンペーン例

キャンペーン企画のポイントやの効果などについては、以下の記事をご覧頂くと参考になるかと思います。

[参考] 成功するキャンペーンを企画するために見ておいたほうが良い記事。


以上、『こんな方法もあった!人気Facebookページは実践してる、投稿をより多くの人に表示させるための【20個】のTIPS』でした。

皆さんのFacebookページでも活かせそうなTIPSはありましたでしょうか?