10月の主要SNSニュースまとめ!
2022/11/07
1. Twitter
動画、画像、GIFを最大4つ、1ツイートに同時に添付できるように
米国時間10月6日、Twitter Supportのアカウントにて、複数のメディアを組み合わせて投稿できるようになることが発表されました。
対象は、AndroidとiOSです。
投稿方法は簡単で、画像もしくはGIF画像をタップし、投稿したいコンテンツを選ぶだけで投稿が行えます。表現の幅が広がるため、ぜひご活用ください。
なお、対象はスマートフォンアプリに限られるため、広告専用や予約投稿(Twitter広告>クリエイティブ>ツイート作成画面で作る投稿)ではまだ利用できない状況です。アップデートに期待しましょう。
イーロン・マスク氏、米Twitterの買収を完了
米国時間10月27日、米国の実業家であるイーロン・マスク氏は、米Twitterの買収を完了しました。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)で公開された文書によれば、同氏が保有するX Holdingsの100%子会社であるX Holdings IIは、10月27日にTwitterと合併。Twitterの株式は1株54.20ドルの現金と交換され、Twitterは同証券取引所から上場廃止となります。
「言論の自由絶対主義者」と自称しているイーロン・マスク氏による買収で、今後Twitterの軸となる考え方が一新される可能性があります。
現在までの発言などを通し、高確率で着手する可能性があることとしては、「アカウントの永久凍結解除」と「Twitter収益増」が挙げられます。前者は永久追放は対話の分断とプラットフォームに対する信頼を損なることにつながるという意向を示しており、テコ入れする可能性が考えられます。後者は、買収時にTwitterに130億ドルの負債を負わせているため、プラットフォームによる収益増は必須となります。今後の動向に注目が集まります。
参考:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1451922.html,
https://www.huffingtonpost.jp/entry/twitter-musk-what-happens_jp_635f4578e4b023ac31c6be43
認証バッジ有料化。月額8ドルの「Twitter Blue」の加入が条件
Twitter’s current lords & peasants system for who has or doesn’t have a blue checkmark is bullshit.
Power to the people! Blue for $8/month.
— Elon Musk (@elonmusk) November 1, 2022
米国時間11月2日、有料プラン「Twitter Blue」の価格を8ドルに値上げし、「認証バッジ」を提供する意向を表明しました。
日本時間の10月31日に「Twitter Blue」の月額料金を19.99ドルに変更する可能性がささやかれましたが、8ドルに落ち着いた形になります。
今までは認証バッジを取得できるかどうかはTwitter社の判断に委ねられていましたが、米Twitterの新CEOのイーロン・マスク氏はこのシステムを批判しており、今回の判断に至っています。
一方で、認証バッジの信憑性をどのように維持するのかという問題が出てくる可能性があり、引き続き動向に注視が必要です。
なお、Twitter Blueは現在アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージランドでの提供に留まっており、日本での提供が開始されていないため、一旦は現状維持になります。
参考:https://twitter.com/elonmusk/status/1587498907336118274,
https://getnavi.jp/digital/803939/
ツイートでNFT売買可能な「NFT Tweet Tiles」をテスト中
米国時間10月28日、NFT売買可能な「NFT Tweet Tiles」をテスト中であることが発表されました。
今後ツイートを通じて非代替性トークン(NFT: Non-Fungible Token)を直接購入、販売、表示できるようになります。
今年8月にFacebookやInstagramではNFT投稿・共有が可能になっていますが、Twitterでも今後取り扱いが始まる可能性が高まってきました。
現在テストのNFT Tweet Tilesでは、4つの非代替性トークンマーケットプレイスと連携できるようになり、タイトルや作成者などの詳細とともに、非代替性トークンの拡大画像が表示されるようになるそうです。
参考:https://news.mynavi.jp/techplus/article/20221031-2499638/
2. Instagram
ブロックしたユーザーが保有している可能性のあるアカウントもブロック対象に
https://about.instagram.com/ja-jp/blog/announcements/creator-safety-tools
米国時間10月20日、ブロック機能、非表示ワード機能、コメントやDM送信時に配慮を呼びかけるポップアップ機能へのアップデートを発表しました。コミュニティを不適切なコンテンツから守ることを目的としたアップデートです。
注目すべきは「ブロックしたアカウントが保有している可能性がある他のアカウントもブロックするオプション」です。昨年、ブロックしたユーザーがその後作成する新しいアカウントをブロックする機能は追加されていましたが、今回は保有しているアカウントが対象です。
考えたくありませんが、企業アカウントを管理・運用している社員などの関係者が、プライベートで不適切な利用をしている場合、そのアカウントがブロックされると企業アカウントもブロックの対象となってしまう可能性があります。ともにブランドを持ち上げようと一緒に働いている社員を疑う必要はありませんが、リスクを抑えるために、退職した方や契約終了した代理店など今後のアカウント運用に携わらない方のアカウントの権限は適宜整理することをおすすめします。
参考:https://about.instagram.com/ja-jp/blog/announcements/creator-safety-tools
3. Facebook
フィードをカスタマイズできる新機能を発表
https://about.fb.com/ja/news/2022/10/new-ways-to-customize-your-facebook-feed/
米国時間10月5日、Facebookフィードをカスタマイズし、利用者に最も関連のあるコンテンツに出会えるようになる新機能を発表しました。
投稿に対して「表示を増やす」または「表示を減らす」を選択することで、利用者が見たいコンテンツを調整することができます。
つながりのある友達や家族、グループ、ページ・著名人からのコンテンツの表示量を管理できる方法を検討します。
一般ユーザーにとっては歓迎されやすい新機能に見えますが、調整できる選択肢の中に「ページ・著名人」が含まれることから、これを「少ない」に設定されてしまうと、企業投稿がますます表示されにくくなる可能性があります。
景気の減速傾向が強まり企業が広告出稿を抑えていることやドル高の影響で、Metaの2022年3Qの決算の結果は芳しくありませんでした。今後企業の広告出稿を促すために、企業のオーガニック投稿はさらに厳しくなる可能性があります。
なお、本機能は「設定とプライバシー>フィードの設定」にて設定できるとされている一方、「方法を検討中」とも書かれており、画面が確認できていないことから、リリースされるかどうかは定かではありません。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2022/10/new-ways-to-customize-your-facebook-feed/,
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN270090X21C22A0000000/
4. YouTube
国内の月間視聴者が7,000万人を突破
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2022-2/
日本時間10月27日、グーグル日本法人が広告主向けに開催したイベント「YouTube Brandcast 2022」にて、国内の月間ユーザー数が7,000万人を突破したこと発表しました。
その他、消費者の購買にポジティブな影響を与えているというデータも発表されています。(上図)
SNSユーザー数の発表が更新されないSNSが出てきている中、YouTubeでは月間ユーザー数7,000万人突破と順調に成長を続けています。
また、消費者の購買にも強い影響力を与えており、購入への後押しだけでなく、「買ってよかった」という満足感をも創出していることが分かっています。
近年、企業のYouTuber活用が盛んになっています。ブランドと世界観の一致するYouTuberを見つけて、一緒にブランドを盛り上げるのもよいでしょう。
参考:https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2022-2/
5. その他SNS
友人に賛辞を送るSNSアプリ「Gas」…アメリカのApp Storeで1位に
アメリカにて、高校生向けの新しいアプリ「Gas」が、「BeReal」や「TikTok」を抑えて、App Storeで1位を獲得しました。
「Gas」はユーザーが投票を通じて友人やクラスメートに匿名で賛辞を送ることができるアプリで、DAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)は100万人にものぼっています。
「Gas」は、「Gassing someone up(誰かの承認欲求を満たしてあげる)」にちなんで名づけられており、現在アメリカの10代の若者の間で爆発的な人気を誇っています。
位置情報と連絡先情報をアプリに同期させると、1時間ごとに更新されるさまざまな「友人に関する投票」に匿名で投票できるようになり、投票してもらえると受信トレイに「炎」が送られます。現在は12の州でしか利用できませんが、近々全米に展開される予定です。
Z世代は他の世代より自己肯定感が低い傾向にあり、今後”自己肯定感を高めること”はマーケティングでも重要なポイントとなる可能性があります。また、先月ご紹介した「BeReal」との共通点として、短い時間でのアクションが求められる点も挙げられます。よりつながっている感を感じることも、重要な要素となってきそうです。
参考:https://www.businessinsider.jp/post-260952,
https://www.businessinsider.com/gas-social-media-app-highschool-send-anonymous-compliments-not-trafficking-2022-10