LINEスタンプを作る前に、絶対やっておいた方がいい7つのこと。【LINE Creators Market登録受付が開始!】
2014/04/23
スタンプ制作して販売!…の前に押さえておくべき基本ステップ。
ユーザーが制作したLINEスタンプを個人が販売できるプラットフォーム『LINE Creators Market』。
LINEは4月17日、クリエイターとスタンプの登録受け付けを開始しました。
(クリエーターズマーケットについてはこちらも→ 1分で理解できる【LINE3つの新サービス】簡潔まとめ&ビジネスコネクトで出来ること)
LINEという大きなマーケットで一個人が作るスタンプが販売されるとなると、その審査の条件もなかなか厳しそうですよね。
今回は、LINEスタンプを事業の一環として制作する際に確認してほしい人気を得るスタンプ作成のポイントと、LINEが推奨する作成の必須条件をまとめてご紹介します。
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※本記事は、ガイアックスのスマホ向けコンテンツ提供サービスのブログ「スマリスト」の記事に編集を加えたものです。
- ■目次
1.ブランドのためのキャラクター作りという認識をもっておく
2.商品のコンセプトを1文で表しておく
3.ペルソナを作成しておく
4.【必須】LINEが推奨している条件を押さえる
5.ダウンロード数の高いスタンプを分析しておく
6.最新スタンプのトレンドを把握しておく
7.キャラクターの物語をイメージ・設定しておく
1.ブランドのためのキャラクター作りという認識をもっておく
企業が作るスタンプやキャラクターとして、まず“ターゲットユーザーが好きそうなキャラクター”や、”トレンドに沿った人気が出そうなキャラクター”である必要があります。
それとは裏腹に、作り終えてみるとこれ、誰が使うんだろう?と思ってしまう独りよがりのキャラクターが誕生することも少なからずあります。
キャラクターを作る目的は認知度向上のため
企業がブランドがキャラクターをつくる目的として、消費者に対して、商品のイメージや認知度を向上させることが挙げられます。
最初に肝に銘じておきたいことです。
そして、次に
・商品はどういうモノなのか
・消費者はどういう人なのか
を分析することが重要になってきます。
2.商品のコンセプトを1文で表しておく
商品のコンセプトは何かを、短い1文で記録しておきましょう。
ヒットしたキャラクターには必ず、コンセプトがあります。
例えば
熊本県PR活動(くまもん):「熊本県の良さを多くの人に知ってもらいたい」
チキンラーメン(ひよこちゃん):「最初のおいしい!は、ずっとおいしい!」
住宅情報サービス(SUUMO):「自分の理想ぴったりのお部屋がみつかる!」
英会話教室(NOVAうさぎ):「いっぱい聞けて、いっぱいしゃべれる」
こうしてよくみると、コンセプトにそって人気キャラクターが生みだされていることが分かります。
3.ペルソナを作成しておく
ペルソナとは
ペルソナについては、以下のように定義されています。
「企業が提供する製品・サービスにとって最も重要で象徴的な顧客モデル」
ペルソナを作成するメリット
1.ユーザーを深く理解できる
2.クリエイター目線ではなく、ユーザー目線の発想がしやすくなる
単なるターゲット層のように「40代男性」や「高校生」というあいまいなものではなく、実際に架空のユーザーを作ってイメージすると、よりサービス利用者の人物像や課題がクリアになります。
ユーザーがどんな人物になるのか詳細に認識しておきましょう。
4.【必須】LINEが推奨している条件を押さえる
以下、LINEが推奨するスタンプの条件を押さえておきましょう。
推奨しているスタンプ
(1)日常会話、コミュニケーションで使いやすいもの
(2)表情、メッセージ、イラストが分かりやすくシンプルなもの
NGなスタンプ
NGなスタンプには次のような内容もあります。頭に入れておきましょう。
(1)日常会話で使用しにくいもの(例:物体、景色など)
(2)イラストでないもの(例:写真や顔写真など)
(3)視認性が悪いもの(例:横長な画像や、8頭身キャラクターの全身など)
(4)スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの(例:淡色ばかりのもの、単なる数字の羅列など)
(5)公序良俗に反するもの、未成年者の飲酒喫煙を想起するもの、性的表現、暴力的表現、ナショナリズムを煽るもの
二次創作について
また、Webには載っていない情報ですが、二次創作については明確「NG」。著作権に関しては厳しく対応するとのことです。
仮デザインの段階で、他のキャラクターを連想させないかなど確認した方がいいかもしれません。
※備考※
LINE Creators Marketでスタンプを作る際は、最低でも40個のスタンプ画像が必要です。
(ちなみに、「スポンサードスタンプ」は8種類もしくは16種類)
どんなスタンプが採用される?
採用されているスタンプには、基本的に以下4種類の親しみやすいテーマ・アクションがイメージされていると思います。
▶挨拶
こんにちは、おはよう、おやすみ、ありがとう、ごめん、はい、いいえ、わかったなど、日常で使われている挨拶のスタンプ
▶喜怒哀楽
喜怒哀楽のみならず、ドヤ顔、からかい、お腹が空いたなど感情や気分を表現したスタンプ
▶生活
キャラクター独自の日常生活でやっていそうなシーンを表現したスタンプ
▶季節
季節のイベントに合わせたスタンプ
この4つのテーマを意識して制作すると、ユーザーが分かりやすく、受け入れられやすいスタンプになります。
5.ダウンロード数の高いスタンプを分析しておく
企業の公式アカウントが配信する無料のスポンサードスタンプですが、そのほとんどが公式アカウントと友だちになることを条件にダウンロードされています。
以下、スポンサードスタンプがどれだけ友だち増加数に貢献したのかを見ると、実際にDLされた数字が検討がつくので、そこから人気のスタンプを分析します。
DL数が高いスタンプ その1【動物系スタンプ】
ダウンロードされた人気のスタンプの半分以上が、動物系のスタンプでした。
▼左から、お買い物パンダ(楽天市場)、くろくまくん(KUMON)、さくらパンダ(大丸・松坂屋)パルコアラ(パルコ)
ポイント
・2~3等身のスタンプが多い(4等親以上のスタンプはほとんどない)
・まる型のキャラクターが多い
・誰もが親しみやすく、個性的すぎない
動物系は、既にたくさんの人気キャラクターがいるように、成功率は高くなりそうです。
日本古来の動物などには様々ないわれがあるので、実際に採用する前に動物に関しても調査したり、ネタを膨らませるといいでしょう。
動物占いや12星座なども参考になるかもしれません。
DL数が高いスタンプ その2【かわいい系人物スタンプ】
ダウンロード数の多いものに、かわいらしくデフォルメされた人物のスタンプがあります。
▼左から、my way Haagen-Dazs(ハーゲンダッツ)、グリーン ダ・カ・ラ(サントリー)、ロッテ免税店(韓流スター・グンちゃん)
ポイント
・女性にうけそうなキャラクター
・商品やアイテムを持っていたり、特徴をもっている
6.最新スタンプのトレンドを把握しておく
スタンプは日々更新されていき、トレンドも少しづつ変化していきます。
最新のスタンプは常にダウンロードして、ユーザーの興味を引くデザインの傾向・流行を把握して制作に活かしましょう。
最新のトレンドの考察
・テキストでの言葉が多くなっている。
・キャラクターらしい(ターゲットに見合った)ニッチな表情のスタンプが多くなっている。
・キャラクターのポーズなど1つひとつが細かくなっている。
7.キャラクターの物語をイメージ・設定しておく
キャラクターの背景にストーリーが見え隠れするのに気づく人も少なくないと思います。
名前はもちろん、出身地・年齢・好きなもの嫌いなもの・よく使用するアイテム・性格・周りの環境など
そのキャラクターにまつわる1つの物語が連想されると思います。
例えば
キャラクターが”ごめん”を伝えたいとき、『すいません』と話すかもしれないし『ごめんね!』と表現するかもしれません。
なぜ謝っているのか、など背景を掘り下げていくことでポーズや身につけているものも変わってきますし、「ごめん」ひとつにしてもキャラクターの個性が出ます。
スタンプを使う時は、背景にどういうストーリーがあるかを組み立ててみてください。
さて、以上の7つのチェック項目を網羅できたら、後はペンツールをもって描いてみましょう!
最後に
秋元康氏の名言…
企画のネタは、日常の中にある。
イイ企画作りには、日々の鍛錬が必要そうです。
イラストが描ければ簡単に新規参入できる今回の LINE Creators Market。
4月17日以降、登録から審査を通過したスタンプは、5月以降に発売される予定です。
簡単で手軽そうに見えるからこそ、きっちり戦略を練ってからスタンプ制作にとりかかりたいですね。ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
以上、『LINEスタンプを作る前に、絶対やっておいた方がいい7つのこと。【LINE Creators Market登録受付が開始!】』でした!
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部