【徹底解説】Twitter広告のターゲティングの種類とカスタムオーディエンス機能の活用方法
2016/01/22
Twitterの国内ユーザー数は2,390万人(2015年5月)。TwitterはFacebookよりもアクティブ率が高く、男女とも特に10~20代の若者に多く利用されていることが特徴です。
今回は、Twitter広告でのターゲティングの種類と、昨年の8月にリリースされた新機能のカスタムオーディエンス機能をご紹介します。Twitter広告で成果を上げている事例もあるので、自社に活用出来るかという観点で是非ご覧ください。
※【2016年版!Twitter広告のすべて】 Twitter広告の出稿方法や設定、事例効果などはこちらでも扱っております!
※更新履歴
2017年1月11日:最新情報をもとに加筆修正しました。
目次
- Twitter広告の種類のおさらい
- Twitter広告では9種類のターゲティングが設定できる
- ターゲティングを活用した企業の成功事例
- まとめ
Twitter広告の種類のおさらい
Twitter広告は、
- フォロワー数を増やしたい
- 外部サイトへ誘導したい
- 情報を拡散したい
などを目的に配信されます。広告はユーザーのタイムラインや検索画面などに表示され、ユーザーがTwitterにアクセスすると目にとまるような仕組みになっています。
広告の種類はプロモトレンド、プロモアカウント、プロモツイートと3種類あり、それぞれ異なるユーザーを選んでターゲットを絞ることができるので、興味や関心を持ってくれそうなフォロワーを集めることができるのが魅力です。広告の種類についての詳細は、全部知ってる?3種類のTwitter広告の使い分けを参照ください。
Twitter広告では9種類のターゲティング設定ができる
Twitter広告の種類によって、さまざまなユーザーをターゲティングすることができます。日本でターゲティング設定できる種類は以下の9つです。
①地域(エリア)ターゲティング
②言語ターゲティング
③性別ターゲティング
④端末ターゲティング
⑤フォロワー(ハンドル)ターゲティング
⑥キーワードターゲティング
⑦行動ターゲティング
⑧インタレストターゲティング
⑨テイラードオーディエンスターゲティング
①地域 (エリア)ターゲティング
Twitter広告は全世界のユーザーに配信することができます。地域ターゲティングでは日本の都道府県のほか、世界の都市や州、国などをいくつか組み合わせて、幅広いユーザーから限られたユーザーまで指定することができます。
特定の地域をターゲティングする場合、郵便番号等を使えば非常に細かい地域設定が可能になりますが、ターゲティング地域を狭めすぎてしまうと届けたいユーザーにリーチしなくなってしまいます。そのため、設定する際は基本的に広範囲で選択する方がよいです。日本国内向けであれば、47都道府県単位での設定になるため細かくなりすぎることはなさそうですが、それでも「東北地方」「近畿地方」などある程度広い範囲での設定が好ましいでしょう。
②言語ターゲティング
特定の言語を話すユーザーを指定することもできます。
地域ターゲティング×言語ターゲティング
地域ターゲティングと言語ターゲティングを組み合わせることによって、より細かいターゲティングが可能です。例えばフランスやイタリアの中でも英語を使う人向けに英語で作成した広告を表示させる、日本の中でスペイン語を使う人にスペイン語で作成した広告を表示させるといったことができます。
③性別ターゲティング
初期設定ではすべての性別をターゲティングしますが、必要に応じて男性のみ、女性のみに限定することができます。
④端末 ターゲティング
デバイスの種類やOSのバージョンなどを指定して広告を配信することにより、アプリのダウンロードやダウンロード済みのアプリの使用を促すことができます。
端末ターゲティングでは以下の要素からターゲティングが可能です。
- OSのバージョン
- 端末の種類
- Wi-Fi接続状況
- 携帯電話会社
- 新しい端末
端末ターゲティングが効果的になるのは、アプリなどのように端末やデバイスが限定される商材です。例えばiPhone向けアプリをAndroidユーザーに宣伝したところで効果は得られませんので、iPhoneユーザーにターゲットを絞るといった使い方ができます。
他にもPC向けではなくスマートフォン向けの商材ならスマートフォンユーザーにターゲットを絞る、Wi-Fi端末やネットの契約といった商材なら「Wi-Fi未接続」ユーザーにターゲットを絞るといった使い方ができそうです。
⑤フォロワー(ハンドル)ターゲティング
自社の商品やサービスと関連性のあるアカウントを選ぶと、そのアカウントをフォローしている人や類似したフォロワーに広告が表示されます。
競合他社や、競合はせずとも関連しているブランドなどをフォローしているユーザーを選べば、そのフォロワーに自社をアピールすることができます。他にも自社商品・ブランドに興味がありそうな層がフォローしているメディアのアカウント(ニュースサイトやブログ、TV番組など)でも効果が得られます。
一般のユーザーでも影響力が強いインフルエンサーや、その業界に影響のある人を選ぶ手もあります。
⑥キーワードターゲティング
設定したキーワードに基づいてターゲティングがされますが、Twitterでは二つの「キーワードターゲティング」が用意されています。
1.検索
ユーザーが検索したワードをキーワードとしてターゲティングします。
2.タイムライン
タイムライン上で設定したキーワードをツイートしている人をターゲティングします。
⑦行動ターゲティング
行動ターゲティングでは、Twitter上以外での行動に基づいてターゲティングがなされます。例えばネットショッピングの履歴や、検索サイトでの検索ワードなどがそれにあたります。Twitter以外の場所での行動情報を「Twitterパートナー」から取得してターゲティングします。
⑧インタレストターゲティング
ユーザーがTwitter上で興味・関心を持った、あるいは反応を示したトピックを元にターゲティングします。
教育やスポーツ、美容、グルメなど25種類のカテゴリーと350種類のサブトピックから自社ビジネスに関連性の高いトピックを選び、そのトピックに関心をもっているユーザーグループをターゲティングの対象に指定することができます。
ただし、このターゲティングではあまり多くのカテゴリーを選択すると範囲が広すぎてしまい、自社に興味を持ってくれるユーザーにリーチしない可能性があります。選択するカテゴリーは1つか2つ程度に抑え、カテゴリー以下のサブトピックスもどれが一番効果的か常に確認しながら設定していきましょう。サブトピックスは最終的に10個程度にまで絞れるとよいでしょう。
⑨テイラードオーディエンスターゲティング(カスタムターゲティング、リマーケティング)
テイラードオーディエンスターゲティングとは、自社が保有しているリストなどをもとにターゲティングする方法です。TwitterIDやメールアドレスを用いて特定のWebサイトにアクセスした人、あるいは特定のアプリをダウンロードした人などのリストを作成することで、該当する人をターゲティングできます。
さらにユーザーのアクションによってターゲットを絞ることもでき、例えば「アプリをダウンロードしたものの最近ログインしていない人」を選ぶ、逆に「Webサイトに最近アクセスしてくれた人」を除外するといった使い方もあります。「自社に興味がありそうだがまだであっていない人」にも「過去に一度自社と接点があったけれど離れてしまった人」にも効果的に広告をリーチさせることができるのです。
画像引用:http://promotionalads.yahoo.co.jp/online/course/twitter/tips/customaudience.html
参考1:絵文字ターゲティング
まだ日本では実装されていないサービスですが、「絵文字ターゲティング」という変わり種もあります。Twitter上で絵文字をツイートすると、その絵文字に合わせて広告を表示させるというものです。例えば「食べ物」の絵文字をツイートすれば、食品に関するプロモツイートが、「猫」や「犬」の絵文字ならペット用品に関するプロモツイートが、といった具合です。アメリカではすでに実装されており、近い内に日本にも上陸するかもしれません。
参考2:年齢でのターゲティングは?
様々な角度からターゲティングができるTwitter広告ですが、できたら便利な年齢でのターゲティングができません。フォロワーターゲティングやインタレストターゲティングなどを使ってざっくりとある程度幅のある「年齢層」を狙うことはできますが、明確に「10代」「20代」、あるいは「18歳」「22歳」をピンポイントに狙うことはできないのです。
しかし、「年齢」というデモグラフィックデータはあくまでも目安で、実際はよりユーザーひとりひとりの興味関心をひけることの方が重要になので、大きな問題にはなりにくいでしょう。
ターゲティングを活用した企業の成功事例
Twitter広告のターゲティング設定を活用して成功した事例を2つご紹介します。
株式会社FLAVA
出典:https://business.twitter.com/ja/success-stories/jiggys-shop
メンズファッションの通販サイト「JIGGYS SHOP Yahoo!JAPAN店」を運営する株式会社FLAVA。Twitterアカウントを持ってはいたものの、ほとんど運用していませんでした。今まではYahoo!ショッピングサイト内で広告を掲載していましたが、他の広告にも力を入れたいと考えTwitter広告を導入することに。
【ターゲティング種類】
フォロワーターゲティング:ターゲットユーザーがフォローしていると思われる男性モデルやメンズファッション誌を設定。
キーワードターゲティング:「Tシャツ」「ブーツ」などを設定。
【活用方法】
期間限定や週末限定セールなどのキャンペーンに利用。
【効果】
導入後は1日10フォロワーずつ増加。現在300弱のフォロワー獲得に成功。セール情報をツイートすることでWebサイトへの流入を増やしている。
【結果】
前年同月比売上50%増を達成。
株式会社イーイット
出典:https://business.twitter.com/ja/success-stories/yukokuina
システム開発やアプリ開発をおこなう株式会社イーイット。運営しているスマートフォンのゲームアプリ「憂国の大戦2」のユーザー数を増やしたいと考え、費用対効果の高いTwitter広告を導入しました。
【ターゲティング種類】
キーワードターゲティング
本作に関連する「カードゲーム」や「デッキ」など、ユーザーがツイートすると思われるようなワードを設定。
【活用方法】
ユーザーの邪魔にならないようツイート数は控えめにしつつも、ゲーム内容と連動したキャンペーンなどに利用。
【効果】
良質なユーザー獲得に成功し、継続率も全国的にアップ。既存顧客の呼び戻しにも成功。
【結果】
ユーザー獲得単価の従来比較50%増
まとめ
様々な観点からフレキシブルにターゲティングできるのがTwitter広告の最大の強みです。組み合わせや活用方法次第でより正確なターゲティングができ、自社広告のポテンシャルを引き出すことができます。事例を参考にしながら、今回紹介したターゲティング方法の中から使えるものを組み合わせ、Twitter広告を使い倒してみましょう。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部