アウトドア用品から旅行会社まで! 海外事例から学ぶ! Facebook運用ノウハウ

2016/02/12

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2015年に、全世界でデイリーアクティブユーザーが10億人を突破したFacebook。企業のFacebookページ利用は4,000万社を超え、私たちの日々の生活に関わる機会も増えてきました。


そんなFacebookですが、海外企業の運用ノウハウは意外と知られていません。本記事では、日本とは地域が異なるものの、取り入れ甲斐のあるアイデア満載の、良質な事例をピックアップしてみました。


■目次


1. Sierra Trading Post


2. Orange France


3. Scoot


4. まとめ


1.Sierra Trading Post (アウトドア用品店・靴店)


施策のなかで得意客を明確に、カスタムオーディエンス機能でリーチを拡大


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アメリカのアウトドア、衣料品の小売業を展開するSierra Trading Postは、Facebook上で写真を効果的に使った投稿やセール情報、キャンペーン訴求を行ったり、さまざまな広告を出稿したりして、ファンの反応を細かく分析しました。


もともと、自社マーケティングチームの方針として、新しいツールはどんどん試していこう、という方針がありました。なかでも、サイト訪問者のリターゲティングにつながる、ウェブサイトカスタムオーディエンスに高い効果を実感したそうです。ページのファン獲得、広告費の回収率増加、サイト流入率向上など素晴らしい成果をあげています。


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注目ノウハウ


・ふだんの投稿や、広告機能で刺さりやすいファン層を分析し、施策に生かす






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Posted by Sierra Trading Post on 2016年2月7日




実際の同社Facebookページを見てみましょう。すると、2月に入ってからのクーポン配信が、12日現在で既に3回もあります。これまでの施策でファンの囲い込みを済ませているため、いまや頻繁に配信を行っても、一定の反応数を見込めるという分析の成果が見受けられます。また、ファンのニーズも常に同じであるとは限らないので、こうした一連のクーポン配信も、今後のキャンペーンの発展のために分析されるでしょう。


2.Orange (電気通信)


Facebook、他のオンラインメディア、出版物などを統合させたマーケティング戦略で成果をあげる


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Orangeは世界を代表するデジタルプロバイダーで、オンライン、オフライン両面での新規顧客を獲得し、ロイヤリティ向上によるリピート購入を促進させるのが狙いでした。


そこで一役買ったのがFacebookページの運用。もともと、ページ開設当初から反響はよかったそうですが、2013年に活動をさらに強化。ブランド指標を高め、新規見込み顧客を獲得するために、「Service 24」という顧客サービスキャンペーンを開始しました。これは顧客からの問い合わせに、24時間以内に回答することを約束したものです。


1年という中長期的なスパンをもって、Facebookをテレビ、印刷物、オンラインPRのサポート手段に活用。また、Facebookページの強みである、ターゲティング機能やリーチ力を有効活用し、独自のプラットフォームとして育てていきました。


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Orangeの自社アプリ「League 1(Ligue 1)


具体的な統合マーケティング施策として、動画CMの認知度を高めるため、Facebook上でターゲット層とリーチ層を組み合わせ、関連動画や写真を掲載していきました。加えて、サッカー試合を観戦できる自社限定アプリ「League 1(Ligue 1)」の広告配信を、Facebookのターゲティング機能であるカスタムオーディエンスをつかって行いました。


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注目ノウハウ


・オンラインのPRを促進するうえで、Facebookのターゲティングを有効活用


・全体の広告活動の効果を定期的にテストし、最適化につとめる


Service24という、顧客とのつながりを意識した一大施策を中心に、ブランドを確立できたという印象があります。高いターゲティング精度を誇る、Facebookをオンライン上のメインの広告プラットフォームにし、成功をおさめられました。


FlyScoot (旅行・レジャー)


日本人をメインターゲットにした、ユーザー参加型マーケティングの成功


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Scootは、シンガポール航空が出資する航空会社。お得なフライト料金を探している若年層を、おもな対象として、アジア太平洋の10以上の目的地に運航しています。Facebookでのマーケティングで、日本のフライトの旅券をPRしたいと考えたScootは、ユーザーを巻き込んだユニークなキャンペーンを打っていきました。






皆様、今年のクリスマスはいかがでしたか?沢山のプレゼントを頂けた方も多いかもしれませんね!スクート・キャンペーン「良い子?悪い子?」の賞品も2013年12月31日までゲット出来ますので、皆様の参加をお待ちしております。…


Posted by FlyScoot on 2013年12月26日




まず、ブランドを知ってもらうために、ふだんの投稿には旅行の楽しさや、若々しいといった「Scootらしさ」「Scootブランド」が伝わるものを心掛けました。また、日本へのサービス開始前には、日本の自動販売機に発想を得た「Vend-o-rama」というキャンペーンを実施し、アプリの利用者には、限定の割引や下着の特典を与えました。


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実際に使われる旅客機2機の名前を募ったり(Name our babiesキャンペーン)、日本を歩き回る外国人スタッフを見つけ出す「スティーブンを探せ」を行ったり、ユーザー目線のおもしろいキャンペーンを行う一方で、広告配信などにも注力。しっかりと効果をあげています。


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注目ノウハウ


 


・広めていきたい自社ブランドに沿って、投稿やキャンペーンにしっかり反映させる


ロゴや投稿の写真に使われている黄色地がよく目に飛び込んできて、全体的にエネルギッシュな印象を受けます。それに加え、キャンペーンの企画内容もオリジナリティに富んでいて面白いので、ページから「Scootらしさ」が伝わってきます。


4.まとめ


いかがでしたか。それでは、今日のまとめに入ります。


・ふだんの投稿や、広告機能で刺さりやすいファン層を分析し、施策に生かす


・オンラインのPRを促進するうえで、Facebookのターゲティングを有効活用


・全体の広告活動の効果を定期的にテストし、最適化につとめる


・広めていきたい自社ブランドに沿って、投稿やキャンペーンにしっかり反映させる


どれもFacebookの強みを生かして、顧客の掘り出しやロイヤリティ向上につなげていたと思います。ぜひ、今後の施策の参考にしていただければと思います!


参考:


https://www.facebook.com/business/success/sierra-trading-post


https://www.facebook.com/business/success/orange-france#u_0_26


https://www.facebook.com/business/success/scoot