Web広告の種類は?特徴、ターゲット、課金方式、使い分け方を徹底解説
2023/03/29
スマートフォンやタブレットの普及、配信技術の発展でますます利用する企業が増えているWeb広告。
Web広告とはインターネットの媒体上に掲載される広告全般のことで、インターネット広告、オンライン広告、デジタル広告と呼ばれることもあります。
従来のテレビや新聞などマスメディア広告に比べて以下のようなメリットが挙げられます。
・コストを比較的抑えられる
・細かなターゲティングが可能
・効果測定がしやすい
・広告内容やターゲティングを柔軟に変更できる
しかし、Web広告には多くの種類があるため、どの広告を選べば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事ではWeb広告の種類や特徴、目的とターゲットに合った広告を出稿し、効果を高めるためのポイントについて解説します。
1.Web広告の種類と特徴
Web広告の種類には、下記の10種類があります。
- ①リスティング
- ②ディスプレイ
- ③リターゲティング
- ④ネイティブ
- ⑤アフィリエイト
- ⑥純広告
- ⑦記事
- ⑧SNS
- ⑨動画
- ⑩メール
それぞれの特徴を見ていきましょう。
①リスティング
リスティング広告とは、検索エンジンの結果ページに表示される広告です。ユーザーの検索ワードに応じて表示されるので、興味・関心の高い顕在層にアプローチしやすい広告といえるでしょう。
クリックされるごとに課金されるのも特徴です。
②ディスプレイ
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告です。
テキストのほか画像や動画で視覚的に訴えることができ、まだ自社の商品やサービスを知らない潜在層の認知獲得から購買まで、幅広く効果が見込めます。
③リターゲティング
過去にWebサイトを訪問したユーザーに向けて表示されるのがリターゲティング広告です。
サイトへの再訪を促し、購入や申し込みにつなげることが目的です。自社のことをまだ知らない潜在層向けの広告に比べ、コンバージョンを上げられる可能性の高いのが特徴です。
④ネイティブ
ネイティブ広告はインフィード広告とも呼ばれ、Webサイト上のコンテンツと同じデザインで、自然と溶け込むように工夫された広告を指します。
一見広告とはわかりにくいので、ユーザーに違和感を与えず、サイトのデザインを損ねないという利点もあります。
⑤アフィリエイト
アフィリエイト広告とは成果報酬型の広告のことです。
主にブログやSNSなどに設置された広告を経由して、実際に購入、申し込み、資料請求、会員登録などのコンバージョンに至った場合にのみ報酬が発生する仕組みのため、費用対効果が高い手法として認知されています。
⑥純広告
純広告はバナー広告とも呼ばれ、Webサイトの特定の広告枠を買い取って固定で掲載する広告のことです。
Web広告の中でも、細かくターゲットを設定して効率的な運用を目指す広告は「運用型広告」と呼ばれ、純広告とは分けて考えられることもあります。
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⑦記事
WebサイトでPR用の記事を配信するのが記事広告です。
タイアップ広告またはPR広告と呼ばれることもあり、通常記事との違いが分かるよう「AD」「PR」「広告」と表記されます。
しっかりとした内容に仕上げるには時間とコストがある程度必要ですが、自然な形で商品やサービスを紹介したい時に効果的です。
⑧SNS
SNS広告は、Facebook、Instagram、Twitter、LINEなどのタイムラインやトークリストなどに表示される広告です。
性別や年齢などの属性のほか、フォロー状況や興味関心に基づいた細かなターゲティングができることが利点です。
例えばTwitter広告は二次拡散しやすい、LINE広告は友だちを基にした広告配信が可能など、それぞれの媒体ごとの特徴を活かす使い方ができます。
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⑨動画
動画を活用した広告は、多くの情報を視覚的に伝えられ、見た人に強い印象を与えることができます。
テレビのCMのように動画が差し込まれるインストリーム広告、Webサイトのバナーに表示されるインバナー広告などがあります。
動画の制作には時間とコストがかかりますが、潜在層のアプローチには効果的です。
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⑩メール
メール広告の配信方法には2種類あり、事前に許可を得たユーザーに配信する「オプトインメール」と、ユーザーが登録した属性で絞り込んだターゲットに配信する「ターゲティングメール」があります。オプトインには、メルマガ形式やDM形式があります。
ターゲティングしやすくたくさんの情報を記載できるのが利点ですが、未読のまま放置される場合も多いためタイトルなどに工夫が必要です。
2.各Web広告の比較
以上を踏まえ、それぞれのWeb広告をターゲティング方法、課金方式、目的の3つに分けて比較してみましょう。
ターゲティング方法
課金方式
目的
3.Web広告の決め方
Web広告の特徴と違いを理解したところで、実際にWeb広告を出稿するまでの流れについても押さえておきましょう。
① 運用目的を定義する
広告の効果を最大化するためには、「何のために広告を出稿するのか」という運用目的をしっかり定義する必要があります。具体的には以下のような目的を設定します。
- 潜在顧客との接触機会を増やして、認知を拡大したい
- 問い合わせを増やし、リード(見込み顧客)を獲得したい
- ECサイトの集約を増やし、売上を伸ばしたい
② 具体的なペルソナを設定する
次に、「誰に届けたいのか」を定義します。年齢、性別、家族構成、住んでいる地域などの属性、さらに興味や関心なども考慮しましょう。
ターゲットが決まると、画像や動画などのクリエイティブの内容も決めやすくなります。
③ 広告の費用対効果を最大化できる広告を選択する
目的とターゲットが明確になればどの広告形式が適しているかが見えてきます。予算を見ながら、出稿の規模や期間を決定しましょう。
また、ターゲット層と広告を配信する媒体のユーザー層が同じかどうかも非常に重要です。
例えば「20代~30代女性向けにコスメ商品の認知を拡大したい」のであれば、ユーザーの年齢層が高めで比較的男性の利用が多いFacebookよりも、女性の利用率が高いInstagramが適しているといえます。
4.広告効果を高めるには?
広告の運用目的にかかわらず、広告の効果を高めるために大事なのが「CTR」と「CVR」です。
- CTR(Click Through Rate) 広告がクリックされた回数の割合
- CVR(Conversion Rate) 実際に購入、申し込みなどのコンバージョンにつながった割合
まずは広告をクリックしてもらい、自社ページに遷移した後にどれだけ購入、申し込み、問い合わせ(CV)を増やすことができるかがカギとなります。
それぞれを上げるためには下記の施策が重要です。
CTRの改善方法
広告がユーザーの目に留まり、より多くクリックしてもらうためには、媒体・クリエイティブ・ターゲティングについてABテストを繰り返し、PDCAサイクルを回していく(出稿の結果を分析し改善する)ことが大切です。
ABテストとは、特定の要素を変えたAとBの2パターンの成果を比較することです。
CVRの改善方法
コンバージョンを上げる施策のひとつにLPO(ランディングページ最適化)があります。
ランディングページとは、Web広告や検索エンジンから遷移して最初にユーザーが訪れるページのことで、通常は商材の紹介と購入や問い合わせへのCTA(Call To Action)ボタンが設置されています。
ユーザー目線で、訴求内容がわかりやすいか、デザインが見やすいか、導線がスムーズかなどをチェックするとよいでしょう。
また、広告とランディングページの内容が違和感なくつながっているかも需要です。広告と遷移先のコンテンツがかけ離れていると、ページ離脱が増えてしまいCVRが低下する原因になります。
5.まとめ
以上、Web広告の種類と使い方について解説しました。
もし、「自社だけではリソースが足りない」「広告の効果検証はしているが、よい改善策が見つからない」といった課題がある場合は広告運用を外注することも選択肢のひとつです。
ガイアックスは広告運用代行の豊富な実績があり、広告効果を最大化させるための知見で数々の企業様のお悩みに答えてきました。
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