手軽で付加価値が高い!Facebookの360°写真のビジネス活用法8選【海外事例付き】

2016/10/21

360°動画活用

新しい機能が続々と追加されるSNSですが、Facebookで360°写真を簡単に利用できるのをご存知でしょうか?従来の写真の一面的な表現方法とは異なり、名前の通り全方位を見ることができる写真です。

この機能、じつはすでに多くの企業・団体が活用をしています。業種によってはすぐにまねできるものもあるので、本記事でそのような事例をご紹介していきます。また、下記の記事を参照し、おもしろい海外事例もあわせてご紹介します。


6 Ways to Use Facebook 360 Photos for Business : Social Media Examiner


    ■目次


  1. 360°写真の概要

  2. 活用法1:特別な体験をイメージさせる

  3. 活用法2:来店・来場促進

  4. 活用法3:クイズコンテンツ

  5. 活用法4:ライブイベントの体験共有

  6. 活用法5:新製品・作品のティザー

  7. 活用法6:内見など実用的な情報提供

  8. 活用法7:道案内

  9. 活用法8:チケット選びに

  10. まとめ


360°写真の概要


360°写真とは何か?


360°写真はスマホで撮影されたパノラマ写真や、専用アプリや全方位撮影可能のカメラによる全方位撮影の写真がFacebookに投稿された後に360°写真として閲覧できる機能です。この表現を使うことで、たとえば地平線を見渡すことができる美しい景色を眺めたり、白熱したライブ会場の様子をまるでその場にいるかのように体感したり、あらゆる場面をより楽しむことができます。


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360°写真は上図の赤枠のように、写真内にコンパスが現れます。このコンパスは写真の方位を示すものであり、写真をドラッグすることで映し出される写真と共にコンパスの方位も変わります。


360°写真を投稿する方法



  • スマホでパノラマ撮影あるいは専用アプリや全方位撮影可能のカメラで写真撮影をします

  • Facebookのタイムラインにて、通常の写真と同様「写真・動画」を選択して、準備しておいた写真を選択して投稿します


写真の投稿は一度に1枚しか投稿できませんので、複数の360°写真を投稿したい場合は、別々の投稿になります。特別な設定や専用の道具もいらないので、すぐに利用できます


活用法1:特別な体験をイメージさせる


景色を全方位で撮影することができるため、日常で訪れる機会の少ない場所に訪問したかのような疑似体験ができます。ユーザーに非日常体験をもたらすだけでなく、その場所への興味関心を引き出すこともでき、誘致を図る宣伝として使えそうです。


事例1:沖縄likes


人気の観光スポットである石垣島の美しい景色が映し出されています。全方位をしっかり撮影しているため、雄大な大地と彼方に広がる海と空の臨場感がよく伝わってきます。


事例2:国立天文台




まばゆいほどの星空が撮影されています。全方位閲覧可能な夜空の写真は、ちょっとしたプラネタリウムのようです。


活用法2:来店・来場促進


会場、施設内を自分の視点で眺めることで訪問意欲を高める効果が期待されます。とくに有料施設や外観だけでは中がわからないお店などは、360°写真でイメージを伝えることで来店や来場へのハードルが下がるでしょう。自由な視点で閲覧できるため、利用者にとってより満足度の高い情報源となります。


事例1:SHISEIDO




ギャラリーの特設会場内の様子や、展示物をチェックすることができます。会場内でどのような体験ができるのかイメージさせるだけでなく、遠方に住む人でも展示会場の雰囲気を楽しむことができます。


事例2:とりはな(飲食店)




店内の様子をくまなくチェックすることができます。飲食店利用の目的にあった雰囲気や座席などをあらかじめ目視することができるので、判断材料として活用されること間違いないでしょう。


活用法3:クイズコンテンツ


360°写真の特性を活かしたクイズコンテンツ。ユーザーに参加して楽しんでもらえます。


事例:じゃらん net


写真内にあるペンギンの数はいくつか、というクイズコンテンツになっています。全方位なので左右だけでなく、上下までくまなく探す必要があり、ついついがんばって探したくなってしまいます。


活用法4:ライブイベントの体験共有


コンサートやイベントなどの様子を360°写真でシェアすること、より臨場感のある情報を提供できます。会場の写真はもちろん、舞台上から撮影した写真ならイベントに参加している人も楽しめるコンテンツになるでしょう。


事例:茅ヶ崎情報




イベントが盛り上がっている瞬間を、その場にいる観客と共に味わえるような体感型コンテンツになっています。メインとなる催しものを映し出すだけでなく、それを楽しむ人々の表情やリアクションを楽しむことができます。


活用法5:新製品・作品のティザー


新商品や公開前の映画・ドラマなどの情報を事前に公開する際にも、360°写真が使えます。ユーザー自身が画像を動かしながら閲覧するので、よりワクワク感が高まりそうです。


事例:TOYOTA 86




新しい商品を試乗しているかのように、運転席からのアングルが全方位で撮影されています。カタログや商品サイトではみることのできない細部のこだわりまで見ることができます。


活用法6:内見など実用的な情報提供


360°写真を使えば、物件のあらゆる箇所をネット上で見られるようになります。気軽に物件のリアルな情報を閲覧できるため、よりニーズが高まった状態で問い合わせを獲得することにつながります。


事例:SUDOhome関東


取り扱っている物件の内部を360°写真で投稿しています。一度に1枚しか投稿ができないので、それぞれの部屋の説明のコメントを添えて別々に投稿する工夫がされています。


活用法7:道案内


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参考・画像引用元:http://www.socialmediaexaminer.com/6-ways-to-use-facebook-360-photos-for-business/


店舗や施設のアクセス案内のためにマップを表示して公開するのが一般的ですが、360°写真を使用すると目的地の周辺の写真を多方面で確認することができます。目印となるものを現物で確認することができるので、より詳しく丁寧な道案内をすることができます。上記の写真では飲食店に並ぶ人々の様子を映し出し、行列が発生している状況であることを発信しています。


活用法8:チケット選びに


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参考・画像引用元:http://www.socialmediaexaminer.com/6-ways-to-use-facebook-360-photos-for-business/


ライブ会場などのチケットはS席、A席、アリーナ席、スタンド席などの区分をつけて観客が観覧する座席が指定されたチケット販売をするケースがあります。それぞれの座席から360°写真を撮影することで、席の位置やステージとの距離感がつかめるので、チケット選びの際に非常に参考になります。


まとめ


顧客が求めるリアルな情報を提供可能に


360°写真の用途は業種などによって活かし方は異なってきます。しかし、全体に共通していえることは、「よりリアルな情報」をユーザーや顧客に提供できるという点です。


消費者、顧客の立場からすると、商品やサービスに関する情報がより具体的かつ顧客が求めているものであるほど、購買意欲や参加したい気持ちが助長されていきます。また、本物を見せることでブランドの信頼性も高めることも可能です。

よりリッチな情報を提供することで、他社との差別化にもつながります。


さらに、360°動画と違い、特別な道具が必要ないのも魅力です。パノラマ撮影ができるスマホがあれば、今すぐにでも投稿できます。


自社の業種にフィットしそうな活用法があったという方は、ぜひ試してみてください。