【企業公式LINE】友達追加時の初回挨拶メッセージの例文は?事例を交えて解説
2017/03/02
LINE@やLINE公式アカウントを運用する際、必ず設定するのが友だち追加時のメッセージです。このメッセージはユーザーにとってアカウントとの初めての接触にもなる大切なものです。
本記事では「あまり良くない例」「最低限レベルの例」「良い事例」を比較して、友だち追加してくれたユーザーを離脱させないための工夫を解説します。
- 目次
- なぜ初回のメッセージが大切か
- あまり良くない例
- 最低限レベルの例
- 良い事例
- まとめ
1. なぜ初回のメッセージが大切か
友だち追加時のあいさつは、ユーザーが自社のLINEアカウントを登録してくれたときに自動で送信する初回のメッセージのことです。
ユーザーからすると、このメッセージがアカウントとのファーストコンタクトであり、ここで「このアカウントは自分に有益かどうか」という判断をします。人付き合いにおいても第一印象が悪いとその後巻き返すのは至難の業ですが、LINEの場合もまったく同じです。最悪そのまま離脱というケースもありますので、友だち追加時のあいさつは非常に重要なのです。
実際にLINEアカウントで何を配信していくのか、具体的に中長期的な運用イメージが固まっているときこそ、先を見据えるあまり「最初」の施策が甘くなってしまうことがあります。
友だち追加時のあいさつは最大5つまで登録できますが、宣伝色の強い長文が並んだり、逆に味気ないことでアカウントの顔が見えなかったりすると、ネガティブに捉えられて「通知オフ」や「ブロック」にされてしまいます。
また友だち追加時のあいさつでは、「PRページ」「アンケート」「その場でクーポンを配布」などを初めてのメッセージと組み合わせて、好印象かつ効果的なプロモーションやマーケティングに繋げることができます。
2. あまりよくない例
こちらは2件とも友だち追加のお礼だけを述べ、あっさりしすぎてしまったアカウントの事例です。
左のアカウントはテキストオンリー。見た目が寂しいだけでなく、アカウントの印象が湧きません。右のアカウントは絵文字を使っていますが、こちらも情報はテキストベース。ただし「通知が多いと感じた方は~」として通知オフを提案し、ブロックを防ごうとしています。
どちらのアカウントも次回からの投稿内容を告知していますが、テキストだけなので実際はどんなお得な情報やクーポンが送られてくるのか不明で、ユーザーはただメッセージを読んでほかの画面へスルーという結果になってしまうことが予想できます。
友だち追加時は、ユーザーが能動的なアクションを起こした直後の一番関心が高いときです。せっかくのこの機会をこのまま無駄にしまうのはもったいないですね。
3. 最低限レベルの例
こちらの2件は絵文字や顔文字を使っているためメッセージから明るい印象が伝わってきます。かつて顧客の接点として主流だったメルマガのように、文中に顔文字があると簡単に感情を表現できるため、読者に親しみやすい印象を抱かせます。
※ただ一部のブランドでは「真剣さ」「純粋さ」といった印象を訴求するため、あえて顔文字を使わない施策をとっているところもあります。
またHPのURLや、FacebookやTwitterなどの運用しているSNSアカウントのURLを記載しています。これによりユーザーは、そのアカウントがどんな情報を発信するアカウントなのか、他のメディアからも推測できます。
左のアカウント事例は、他のSNSアカウントの告知だけでなく、LINE@の別アカウントの告知もしています。興味がある人はそれぞれのアカウントもチェックするかもしれません。右のアカウント事例ではFacebook、Twitterに加えて、Instagramのアカウントも掲載しています。
しかし、メッセージに掲載した他のSNSへ回遊されてしまうと、せっかく友だち追加してもらったLINEアカウントからは離脱する可能性が高まります。LINEの頻繁に使うユーザーや他のSNSのアカウントをすでにフォローしているユーザーは、同様のリンク施策で満足するのか分かりません。
このような場合、やはりこのLINEアカウントを友だち追加したユーザーに対するLINE上での施策も必要になります。LINEのアクティブ率の高さやユーザー属性を生かして、LINEアカウント内でのアクションや展開を促進していくことが望まれます。
4. 良い事例
そごう大宮
そごうの大宮店は、友だち追加時に友だち追加のお礼とともに、自己紹介を簡素にまとめた絵文字入りメッセージと2月の代表的な行事である節分にちなんで、食べたい恵方巻きについての人気投票を行っています。
人気投票では、そごう大宮店のオリジナル恵方巻きもリストインしているので、さりげない広告効果があります。
また、投票時機能では性別や年齢などのユーザー属性オプションが設定してあり、回答者のユーザー属性調査することができます。このユーザー属性オプションの項目には性別・年齢・居住地があります。
さらに回答者にはプレゼントオプションが設定されています。投票したユーザーには抽選で別途準備しておいたクーポンを配布できるようにしています。
同アカウントのように友だち追加時に施策を設けておくと、ユーザーは、テキストメッセージで送った「お店のイベント」や「お得な情報」に付属するメリットを的確に理解することができ、さらにそれが気に入れば「有益なアカウント」として認識されることにつながります。
■合わせて読みたい記事
脅威の回答率! ぜひ使いたいLINE@のリサーチ(アンケート)機能とは?作り方&事例を徹底解説
新宿タカシマヤ
新宿タカシマヤも友だち追加時に友だち追加のお礼とともに、自己紹介を簡素にまとめた絵文字入りメッセージと、アンケートを配布しています。
このアンケート内容は友だち追加してくれたユーザーの属性調査です。「高島屋のポイントカードは持っていますか?」などを問うアンケートを配布していますが、質問内容は自由に設定することができます。回答項目は以下の中から選ぶことができます。
- リスト
- セレクトボックス
- 二択
- スター(5段階評価)
- スケール(対照的な2択の間で5段階評価)
- ランキング
- 日時
なお、アンケートのほかにも、人気投票と同様に性別・年齢・居住地のユーザー属性調査の設定が可能です。
また、アンケートにおいても回答者に対してオプションでプレゼントを設定できます。新宿タカシマヤでは「アムール デュ ショコラ」のバレンタインクッキーを当選者にプレゼントとし、受け渡しをバレンタイン期間内の催事場に指定しているため、店舗への送客効果も見込めます。
イオンモール幕張
イオンモール幕張の友だち追加時の初回メッセージの内容は、お礼メッセージとアカウント紹介と来店して見せるだけで粗品がもらえるクーポンの配布です。
来店してクーポンを見せるだけという簡単なステップであるため、友だち追加してくれた関心の高いユーザーに対して、効果的な来店促進ができます。クーポンを見せる場所はイオンカードのカウンターに指定されているため、お客様に対してイオンカードのプロモーションを行うことができ、会員獲得にもつながります。
5. まとめ
LINEアカウントの初回メッセージで重要な要素は下記の4つであることがわかりました。
- ユーザーに好印象を持ってもらう
- 離脱要素を取り除く
- 最大のプロモーションチャンス
- マーケティングに重要なユーザー属性も獲得
友だち追加するときは、ユーザーが「アカウントに示す興味・関心が一番高いタイミング」と言っても過言ではありません。その機会に、マイナスイメージを与えず、自分にとって有益なアカウントだと判断してもらえるように、ユーザーにとって意義のある施策を練ることが重要です。
魅力的なプロモーションができれば、購買や来店などの直接的なアクションを促せる大きなチャンスです。また、ユーザー属性などの重要な情報を得られる絶好の機会でもあります。ですから初回メッセージにも十分に注力して、これらのチャンスを取り逃がすことのないようにしましょう。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部