1人あたり24のLINE公式アカウントと友だち!? カテゴリ別、257アカウントの友だち数まとめ

2017/06/29


TwitterやFacebookとならび、企業のプロモーションツールとして定着しているLINE。


プレゼントやスタンプ目当ての場合もあり、必ずしも友だち数がファンの数とイコールではありませんが、ひとつの指標としては、参考になる数字であることは間違いありません。そこで今回は書くカテゴリ別のLINE公式アカウントの友だち数をまとめてみました。


    ■目次


  1. 調査概要

  2. 調査結果

  3. まとめ


1.  調査概要


2017年6月7日、LINE公式アカウントの257アカウントを対象に友だち数を調査を行いました。


それぞれの公式アカウントのアイコンをタップして表示された友だち数を下記9つのカテゴリに絞って調査しました。



▲アカウントのアイコンを押すと見られる画面



  • グルメ・フード

  • ファッション

  • ラグジュアリー

  • 買い物

  • ヘルス・ビューティー

  • 暮らし

  • 学ぶ・働く

  • お出かけ

  • お金


2. 調査結果


①グルメ・フード



サントリー、コカ・コーラ、キリン、ケンタッキーフライドチキン、ジョージア、ミスタードーナツ、マクドナルド、プリマハム、すき家、ハーゲンダッツ、ブルボン、おとなサントリー、ハウス食品グループ、カルピス、アサヒ飲料、チョコラBB、サーティワンアイスクリーム、しゃぶしゃぶ温野菜、森永製菓、AJINOMOTO、キユーピー、ポッキー、築地銀だこ、ロッテ、不二家、evian、ほっともっと、牛角、ネスレ通販、かっぱ寿司、レッドブル・ジャパン、亀田製菓、吉野家、ドミノ・ピザ、松屋、伊藤園、、バーガーキング、澪 スパークリング清酒、ヤマザキビスケット


サントリーは12位にも「おとなサントリー」として、お酒の情報を発信する20歳以上限定のアカウントも持っており、その友だち数を加えると、延べ人数で3,000万人を超えています。またコカ・コーラも5位のジョージアを加えると3,000万人を超える友だち数です。上位5つのうち4つを飲料メーカーや商品が占める中、4位のケンタッキーフライドチキンが唯一、ファーストフードとして健闘しています。


②ファッション



ユニクロ、ジーユー、スーツの 「はるやま」、サマンサタバサグループ、H&M、トリンプ (アモスタイル バイ トリンプ)、スタディオクリップ、スーツのAOKI、ライトオン、ロぺピクニック、アディダス ジャパン、ワコール、グローバルワーク、ローリーズファーム、Rady、アース ミュージック&エコロジー、[.st] / ドットエスティ、靴シュープラザ(SHOE・PLAZA)、オンワード・クローゼット、クロックス、FABIA(ファビア)、しまむら、プーマ ジャパン、mac-house(マックハウス)、フォーエバー21、ワールド、ウサギオンライン、ベイクルーズ、aimerfeel(エメフィール)、ショップリスト、Levis、ハニーズ、ナイキジャパン、ギャップ ジャパン、JINS、WEGO (ウィゴー)、BEAMS、アメリカンイーグル、ニューバランス ジャパン、アベイル、LEPSIM (レプシィム)、ZARA、haco!、Heather (ヘザー)、ラシット、ニコアンド、バースデイ、LACOSTE、ブルーレーベル/ブラックレーベル CB、RyuRyu(リュリュ)


ファッションカテゴリでは、ユニクロとジーユーが群を抜いていて、合わせて4,800万人を超える友だち数を誇っています。また若者向けのファッションブランドが上位を占める中、スーツの「はるやま」の友だち数が1,000万人を超えています。就活を行う学生向けにスーツの着こなしなどの情報を配信する、「はるやま就活」というLINEアカウントを持っていることも認知を得る要因になっているようです。


③ラグジュアリー



Burberry、MICHAEL KORS、COACH、Ralph Lauren、VOGUE JAPAN、ディオール ビューティー、SPUR、イヴ・サンローラン・ボーテ、LOUIS VUITTON、Moncler、GUCCI JAPAN、ディオール、GQ JAPAN、PRADA、フェンディ、MIU MIU


ほかのカテゴリに比べ、上位でも友だち数はそれほど多くはありません。1位のBurberryは全体では142位です。しかしまだ発展途上だからこそ、今後プロモーションのやり方次第では、一気に友だちを増やす企業が出てくる可能性が最も高いカテゴリだともいえます。


④買い物



楽天市場、Amazon.co.jp(アマゾン)、コンタクトのアイシティ、ローソン、マツモトキヨシ、ニッセン、ニトリ、スギ薬局、ファミリーマート、ルミネ、西友 SEIYU、ゾゾタウン、メガネスーパー、西松屋、パルコ、マルイ、トイザらス・ベビーザらス、アルペングループ、出前館 on LINE、イケア・ジャパン、イトーヨーカドー、大丸・松坂屋、ショップジャパン、MTG、イオン、サウンドハウス、無印良品、アンファー、ギルト(GILT)、アカチャンホンポ、イエローハット、バンダイ、西武・そごう、セブンネット、阪急うめだ本店、伊勢丹新宿本店、銀座三越、オムニ7、サンスター


ネット通販を扱う楽天、Amazon、さまざまなSNSで高い人気を持つローソンなどの中で、コンタクトのアイシティが2,500万人以上の友だち数となっています。LINEで人気のうさぎ100%とのコラボスタンプなどユーザーの興味を引くプロモーションが友だち数の増加につながっているようです。


⑤ヘルス・ビューティー



DHC、オルビス、資生堂 ワタシプラス、ロクシタン、ファンケル、ハーバー、ドクラーシーラボ、BOTANIST、草花木果、パーフェクトワン、江原道、fracora、ドモホルンリンクル、ヒフミドby小林製薬、クリニーク、MAC COSMETICS、プロアクティブ+、SK-Ⅱ、@cosme、JILL STUART Beauty、ANNA SUI COSMETICS、エスティ ローダー、ランコム、skinvill、シュウ ウエムラ、RMK、アテニア、イプサ、EYEMANIA


上位は化粧品メーカーなどが位置しています。上位3つの企業を見るとDHCは占いや診断、オルビスはクーポンやスタンプ、資生堂ワタシプラスはプレゼントなどそれぞれが独自の方法で友だちを増やしています。


⑥暮らし



ソフトバンク、au、Y!mobile (ワイモバイル)、大東建託、P&Gマイレピ、NTTドコモ、アットホーム、レオパレス21、NTTコミュニケーションズ、ライザップ、ベルメゾン、ヤフー・ジャパン、郵便局 [ぽすくま]、ヤマト運輸、スタジオアリス、ホームメイト・リサーチ、きこりん (住友林業)、クラブパナソニック、mouse、食べログ、写プライズしよう。、フェリシモ、ファーウェイ・ジャパン、シャンブル


このカテゴリでは、1~3位、そして6位が通信系の企業、4位の建設会社、5位に生活用品という順位になっています。4位の大東建託は、クイズや間違い探しなどを中心に配信することで友だちを増やし、日々楽しんでもらうことで企業名の認知向上を狙っているようです。


⑦学ぶ・働く



パン田一郎、KUMON、いぬ・ねこのきもち、バイトル、スタディサプリ高校講座・大学受験講座、進研ゼミ、こどもちゃれんじ、トライさん、an、生涯学習のユーキャン、タウンワーク、東京個別指導学院、マイナビバイト、東進、エン派遣、エンバイト、エン転職、はたらこねっと


1位の「パン田一郎」はFromAのキャラクターを前面に押し出したアカウントで人気となっています。企業のキャラクターを使ったSNSはTwitterやFacebookなどでもよく使われている手法ですが、親しみやすくソフトな雰囲気を作りやすいため、LINEでも多くの企業がキャラクターを使ったアカウント運営をしているようです。


⑧お出かけ



TOYOTA、ENEOS(JXTGエネルギー)、ラウンドワン、JTB、Suica、ジェットスター、東京ディズニーリゾート、ANA、バニラエア、エイチ・アイ・エス、ダイハツ、カーセンサー、JAL、ボートレース、ソラシドエア、Honda、エクスペディア、バイク王、Hotels.com Japan、劇団四季、AIRDO、TOHOシネマズ、MINI Japan、サンリオピューロランド、グーネット


1位のTOYOTAが2位のENEOSにほぼ倍の差をつけダントツの友だち数を誇っています。LINEは比較的、日常用品やコンビニなどで買える手に入りやすい商品を扱う企業に人気が集まる傾向があるようで、そういった意味では旅行などは、少し分が悪いのかもしれません。


⑨お金



アフラック、三井住友銀行、りそなグループ、イオンカード、みずほ銀行、楽天カード、宝くじ、電子マネーnanaco、三菱東京UFJ銀行、あいおいニッセイ同和損保、全労済、クイックペイ、明治安田生命、アメックス、イオン銀行、smart WAON(スマートワオン)、SBI証券


1位のアフラックは、若い世代でも保険は必要だということを、体験談などを交え丁寧に伝えて人気となっています。また2位以下の金融やカード系の企業もスタンプ配布やプレゼントなどもありつつ、それぞれの商品を分かりやすく伝えているアカウントが多いようです。


補足:全体の順位


全カテゴリ中の友だちトップ10


最後にここまでカテゴリ別の友だち数を見てきましたが、最後に全体の順位をご紹介します。全体の傾向としては、クーポンやプレゼントが多めであったり、キャラクターを使ったアカウントで占いやクイズといった情報だけではなく、友だち同士でも楽しめる投稿をしたりしているアカウントが上位になっているようです。



MAU一人あたりの公式アカウント友だち数


またアクティブユーザー1人あたりの公式アカウントとの友だち数は以下のようになります。

単純計算なので一概には言えませんが、”意外と多いな”と感じる方が大半なのではないでしょうか?



3. まとめ


LINEに限らず、企業がSNSを使ってプロモーションを行ううえで重要なことは、ロイヤリティの高いファンを作り、商品やサービスを実際に利用してもらって、さらにそれを友人・知人に薦めてくれるように促すことです。


友だち数を増やすためプレゼントや無料スタンプを配信することは、もちろん間違っているわけではありませんが、実際に24もの公式アカウントと友だちになっている人はそれほど多くないのではないでしょうか。つまり、プレゼントやスタンプをもらった後は、ブロックしてしまっている可能性が高いと予想できます。


せっかく友だちになってくれた方と長くお付き合いしていくためにも、プレゼントやスタンプを配布した後に興味を持ち続けてもらえる投稿をするためにも、今回ご紹介した上位のアカウントの投稿を参考に、自社の投稿に活かしてみてはいかがでしょうか。