【2020年版】SNS主要アップデート情報を総ざらい! 年末年始の総復習に
2020/12/25
2020年の総決算として、本記事では各SNSはどのようなアップデートを行ったのか、気になる新型コロナウイルス関連の取り組みなど、重要なニュースをまとめています。
FacebookやTwitterといった主要なSNSにとどまらず、存在感を増してきたそのほかのSNSも取り上げていますので、今年の振り返りも兼ねてぜひご活用ください。
- ■目次
- Facebook関連のニュース
- Twitter関連のニュース
- Instagram関連のニュース
- LINE関連のニュース
- YouTube関連のニュース
- その他のSNS関連のニュース
- まとめ
本記事の内容をまとめた、お役立ち資料はこちら!
▲記事で紹介されているニュースは、こちらから無料ダウンロード!
1. Facebook関連のニュース
1-3月:他サービスへのデータ移行が可能に。使いやすさを向上
政治広告のファクトチェックをしない方針は継続。その上で透明性を高めると発表
「政治広告に関しては透明性を高め、ユーザーが広告の表示をコントロールできるようにする」と発表。政治広告をファクトチェックの対象外にする方針は継続した上で、ユーザーが政治や意見広告を検索、および政治広告の表示をコントロールできるようにしました。
その後10月には米大統領選に向けた一連の措置として、大統領選挙の投票終了後は少なくとも1週間にわたり政治広告を禁止することがあきらかになりました。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/10/news073.html
Facebook内の写真や動画データを他サービスに移行できる新機能がスタート
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/02/data-portability-photo-transfer-tool/
2月にはユーザーがFacebook上の写真や動画を直接他社のサービスへ移行できる新機能がスタート。まずはGoogleフォトへ移行可能になりました。プラットフォーム間のデータ移行ができると、コンテンツの見せ方や楽しみ方に付加価値が生まれるSNSが好まれるようになります。
しかしユーザーの行動データは各プラットフォームで規制され、それぞれに蓄積されていくでしょう。
関連記事:Instagram API、一部機能の提供終了。その理由と今後の対応策とは?
FacebookとInstagramでミュージックスタンプを導入
ストーリーズ投稿に好きな曲を追加できるミュージックスタンプを日本で導入すると発表。FacebookとInstagram双方のプラットフォームで使用でき、利用者は国内外の楽曲から好きな曲を選べます。
歌詞の一部をストーリーズ投稿に表示させる機能や、Facebookのプロフィールにお気に入りの曲を追加する機能なども同時にローンチされました。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2020/02/musicsticker/
4-6月:新型コロナウイルスが流行するなか、ビデオ会議機能を導入
メッセンジャーにビデオ会議機能が導入され、最大50人が時間無制限で参加可能に
画像引用:https://about.fb.com/news/2020/04/introducing-messenger-rooms/
4月にはMessengerアプリ内に「Messenger Rooms」という新機能を導入。新型コロナウイルスの流行によって外出自粛が求められ、Zoomの利用率が世界的に伸びているなかでのローンチでした。
同機能は、複数のバーチャルな会議室を作ることが可能。相手がIDやアプリを持っていなくても利用でき、時間制限なしに最大50人でビデオチャットを行えます。
友達の今の行動が分かる、自動ステータス機能をメッセンジャーで準備中
Messengerでは、自分の今の行動を親しい友達に自動で知らせる機能テストを実施中。昨年リリースされた、親しい友達限定のカメラアプリ「Threads from Instagram」の自動ステータス機能を移植したものと考えられます。
特に若年層には友人が「今どこで、何をしているのか」知りたい・発信したいニーズがあり、今の行動を知ることでユーザー間のコミュニケーションが生まれることが期待されます。
参照:https://jp.techcrunch.com/2020/04/02/020-03-30-messenger-auto-status/
ストーリーズやメッセンジャーでアバター作成できる機能が登場
5月には、独自のバーチャルアバター機能があきらかになりました。ユーザーはストーリーズやMessengerなどで自分そっくりなアバターを作成できます。
近年、世界の若年層の間で自分のアバターを専用アプリで作成しSNSでシェアする動きが見られ、2019年は日本でZEPETO(SNOW)が特にブームとなりました。Facebook社としては自社サービスに組み込み、ユーザーの滞在時間を増やす狙いがあると言えます。
参照:https://japan.cnet.com/article/35153751/
Facebookページから買い物できる、Shopifyと連携可能な新機能を発表
事業者のFacebookページとInstagramのプロフィールから直接商品を閲覧、購入できる新機能「Facebook Shops/ Instagram Shop」を発表。
2017年には米国を中心にFacebookページのショップ機能が始まっていましたが、引き続き無料で今までより簡単に開設でき、FacebookとInstagram両方へ反映できるようアップデートされた機能となりました。
参照:https://jp.techcrunch.com/2020/05/21/2020-05-19-facebook-shops/
オンラインショップを無料作成できる「Facebookショップ」、日本でも提供スタート
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/06/introducing-facebook-shops/
6月にはFacebookショップの日本提供がスタート。カスタマイズ可能なオンラインショップを無料作成し、Instagramを含むFacebook社が提供するさまざまなアプリで公開できる機能です。
またFacebookショップで注文を行い、決済や配送管理はShopifyなど他のECサイトと連携することにより一気通貫で行える仕組みになっています。
Facebookグループタイプに「子育てグループ」を追加。親同士の活動を支援
子育てに関するコミュニティを支援するため、Facebookグループのタイプに「子育てグループ」を提供すると発表。管理者が子育てグループのタイプを選択した場合、子育て体験にあわせてカスタマイズされた3つの機能(匿名投稿機能・バッジ機能・メンタリング機能)を使用可能になります。Facebook社のミッション「Bring the world closer together(世界の繋がりをより密接に)」がよく表れた機能です。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2020/06/parenting_groups_type/
7-9月:FacebookとInstagramの連携強化が進む
TikTok規制の可能性が浮上するなか、ショートビデオ機能をテスト
INTERESTING!
Facebook is also testing a ‘short videos’ feed with TikTok-like swipe up in its main app
This appears to be in addition to Instagram Reels
h/t @roneetm pic.twitter.com/0XHiSowCwW
— Matt Navarra (@MattNavarra) August 13, 2020
Facebookがショートビデオ機能「Short Videos」を試用していると判明。Instagramの「Reels」とは異なる機能のようです。短尺動画サービスTikTokは安全保障上の脅威とみなされ、米企業による買収が行われない限り、米国内でサービス停止となる見込みでした。この短尺動画機能の導入試験からは、TikTokの規制が進む隙を突いた同社の攻めの姿勢がうかがえます。
一部の国で有料オンラインイベントの開催機能を追加
8月には中小企業向けのオンラインイベント機能の実装を発表。ソーシャルディスタンスが進むなかで、企業やクリエイターが顧客にリーチしやすくなりました。
ただし現状では、この有料オンラインイベント実施機能が使えるのは一部の対象国のみ。残念ながら日本ではまだ実装されていません。
参照:https://www.facebook.com/business/help/641168013278750
InstagramのDMとFacebook Messengerの統合オプション、一部のユーザー間で開始
8月はさらにMessengerとInstagramのメッセージング機能を統合できる新たなオプションを追加。InstagramのiOSアプリとAndroidアプリの両方でアップデートされ、スワイプから返信できる機能や、より多くの絵文字の追加と同時に、「Facebookをやっている友人と会話する」という選択肢が加えられました。
参照:https://www.theverge.com/2020/8/14/21369737/facebook-merging-instagram-messenger-chats-update
Facebook上で、Instagramストーリーズを閲覧できる新機能のテスト開始
Facebookから直接Instagramのストーリー閲覧ができる機能をテスト中。FacebookにはもともとFacebook専用のストーリー投稿を見るエリアがありますが、それとは別にInstagramのストーリー投稿がFacebookで閲覧可能となるテストです。
勢いのあるInstagram内の投稿を共有することで、Facebookの利用をより活発にする狙いがありそうです。
参照:https://iphone-mania.jp/news-311254/
コンテンツのレコメンドシステムの一部が明文化される
画像引用:https://www.facebook.com/help/1257205004624246
9月には、コンテンツ推奨ガイドラインの仕組みを初めて公開しました。FacebookやInstagramのヘルプセンターで公開されたドキュメンテーションの確認ができ、URLのなかには「虚偽のコンテンツや誤解を招くコンテンツ」や「多くの利用者が嫌いと答えたコンテンツ」など、削除されやすい、NG扱いのカテゴリも紹介されています。
10-12月:今後はFacebookグループが検索エンジンにヒット
Facebookグループの「公開グループ」が大手検索エンジンの検索結果に表示されるように
多くの人が参加しやすくなるようにグループ機能の変更を数ヵ月以内に行うと発表。そのうちの一つが、Googleなど大手検索エンジンの検索時に公開グループが表示されるようになることでした。
これに伴い、公開グループ上のやりとりも検索エンジンなどFacebookアプリ以外で表示されるようになります。今回のアップデートにより、アクセス数が増え、ユーザー同士の有意義なコミュニティ作りが活発化するかもしれません。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2020/10/privacy-matters-the-new-public-groups/
Messenger APIにより、Instagramとの連携を強化
画像引用:https://about.fb.com/news/2020/09/new-messaging-features-for-instagram/
10月はMessenger APIを更新。企業が自社アプリ内で顧客と会話する際にMessengerとInstagram両方を使用できるようにしました。 同アップデートにより、企業はMessenger APIを通じて自社ECサイトのシステムに設けたコミュニケーション機能をInstagramで反映できるようになるため、効率化が見込めます。
関連記事:Instagram API、一部機能の提供終了。その理由と今後の対応策とは?
Facebookの1年まとめ
今年はさまざまな面でInstagramとの連携強化が見られ、今後もその傾向が続きそうです。
そして、ソーシャルディスタンスが唱えられるなか、人との繋がりにまつわるメッセンジャーやコミュニティ関連の機能が強化されたことも特徴的でした。
またレコメンドシステムの一部を明文化するなど、プラットフォームの透明性に対する対応姿勢が示されたことにも注目です。
2. Twitter関連のニュース
1-3月:プラットフォームの健全化のために、偽アカウント削除や誤情報へのラベル付けテストなどを実施
偽アカウントの「大規模ネットワーク」を世界的に摘発&削除
「偽アカウントの大規模ネットワーク」および「さまざまな国に存在する」数多くの偽アカウントを削除したことを2月に発表。
これはプラットフォーム健全化のための施策であり、もともと昨年12月末に、TwitterのAPIを通じてユーザー名と電話番号を照会する機能を悪用していた集団の存在が公式ブログで報告されていました。企業アカウントが巻き込まれた報告は今のところありません。
参照:https://privacy.twitter.com/ja/blog/2020/an-incident-impacting-your-account-identity
誤情報を含む公人のツイートに、特別ラベルを付ける機能をテスト中
政治家などの公人が投稿した誤った情報や嘘に対して特別なラベルを設置する実験を行っていると報じられました。
プラットフォームが公認したファクトチェッカーやジャーナリスト、または新しく導入される「コミュニティレポート」がこのラベルを判別。同機能「コミュニティレポート」はユーザーが投稿の有害性を判断し、正確なレポートが続くことで加点され、投稿への影響度も高まる仕組みのようです。
4-6月:140秒の音声ツイートなど新機能をテスト
ユーザーのデータ設定が変更。広告に関する情報は原則広告主に共有されるように
4月にはプライバシー設定を一部変更し、モバイルアプリ広告の測定を管理する機能を削除しました。これにより、取得されたデータはユーザーの意思にかかわらず、広告の出稿企業に共有されるようになります。ただし、今回制御できなくなるのは、広告の表示・閲覧、反応など、広告効果を測定するためのものであり、ユーザー名などの個人情報が外部へ共有される訳ではありません。
参照:https://help.twitter.com/ja/safety-and-security/data-through-partnerships
1ツイート140秒の音声ツイート機能、iOS版から試験的にリリース
画像引用:https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2020/your-tweet-your-voice.html
1ツイート当たり最大140秒まで投稿可能な音声録音機能が6月にリリースされました。
ツイートは音声だけでなくテキストを添えられ、ツイートを開始する際に、画面下に表示される波形のアイコンをタップすると録音を開始できます。ただし現時点では、一部のiOSアプリユーザーのみ使える試験的な提供にとどまっています。
リンクを開かずにリツイートしようとする際に「読んだ?」と尋ねるテストがスタート
We’re seeing promising results from this prompt, so we’re expanding the test to iOS.
Sharing an article with a Retweet or Quote Tweet? If you haven’t already read the article, we may ask if you’d like to open it first. pic.twitter.com/eFrZcoUjWC
— Twitter Support (@TwitterSupport) October 1, 2020
ユーザーがリンクを開かずにそのままリツイート(RT)しようとすると、まずはリンクを開いて中身を確認するように促すテストを、Androidアプリで開始したと発表。
Twitter社の説明によると、問題を提起しTwitter上の会話を活発にするために記事のRTは効果的であるものの、内容を把握してからRTする方がいいとのことです。
6つのリアクション機能を新たに採用する計画が判明
Twitter is working on Tweet Reactions…? pic.twitter.com/3Sb6c8cYe3
— Jane Manchun Wong (@wongmjane) June 10, 2020
6月には、Twitter内にFacebookのようなリアクション機能を採用する計画があると判明しました。コード解析によって、コード上に6つの選択肢(笑顔、100%、取り消し、爆笑、ショック、感謝)が見つかり、ツイートに何らかのリアクションを表す仕組みだと考えられています。
参照:https://iphone-mania.jp/news-294747/
7-9月:返信制限機能を追加し、さらに使いやすく
返信制限機能を実装。ツイートごとに返信可能な範囲を選択できるように
利用者が自分の投稿に返信できる人を事前に選べる新機能をグローバルに導入開始。
これはネット上での誹謗中傷への対策として5月から一部で試行していた機能であり、利用者は投稿ごとに、返信できる人を「全員」「フォローしている人のみ」「指定したアカウントのみ」の3つから選択ができます。
参照:https://help.twitter.com/ja/using-twitter/twitter-conversations
DMで音声メッセージが送れる新機能のテストを実施
9月には、音声をDMで送れる機能のテストをブラジルで実施すると報じられました。音声DMは再生と一時停止のみのシンプルな操作で、再生中は相手のアバターが動く仕組みです。
6月には140秒の音声投稿の試験導入が報道されましたが、従来の文字が主体のコミュニケーションに加えてますます表現が豊かになるでしょう。
参照:https://japanese.engadget.com/twitter-voicedm-040521403.html
「コメント付きリツイート」を「引用ツイート」に表記変更
「コメント付きリツイート」と表示されていた部分を「リツイート」、「引用ツイート」と分けて表示する機能が追加されました。
同機能は全世界共通、Android版やiOS版、ブラウザ版で利用可能です。「引用ツイート」と表記変更されたことで「リツイート」と区別でき、それぞれ見やすくなりました。特に企業の担当者にとってうれしいのは、引用ツイートに絞って遡れるようになったことです。
参照:https://twitter.com/TwitterJP/status/1300601027964497920
トレンドにランクインした理由が表示されるように
画像引用:https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2020/adding-more-context-to-trends-ja.html
トレンドになっているツイートが話題になっている理由を表示する機能が順次追加されることがあきらかに。日本では9月中旬から実装されました。
トレンドになっている単語やフレーズを見て「なぜ話題になっているのか」と問うツイートは年間50万以上あるそうです。この新機能により、すぐにその理由がわかるようになるでしょう。
10-12月:24時間で消えるショートムービー機能「フリート」が登場
慎重な投稿を促す対策として、リツイート時に引用ツイートをすすめられるように
10月はアメリカ大統領選挙が迫るなか、選挙に関する誤った情報の拡散防止のため、リツイートの際に利用者自身のコメントを書き込む画面を表示し、より慎重な投稿を促すと発表しました。
その後この対策が功を奏し、誤情報の拡散を抑制できたと報告。今後はさらにこの変更の影響について検討するため、当面は引用ツイートの推奨をこのまま継続していくそうです(同対策は2020年12月に解除され、普段通りのリツイート機能に戻りました)。
参照:https://twitter.com/TwitterJP/status/1315436462494621696
24時間で消えるショートムービー機能、「フリート」が日本で公開
11月には、24時間で投稿が消える新機能「フリート」が日本で公開されました。公式ブログによると、会話への参加ハードルを下げ、ユーザー間の会話を活発にする効果が期待されています。
「フリート」機能を個人はもちろん企業アカウントも使えますが、効果検証について何人に見られたかは目視で確認できるものの、何人にフリートでシェアしてもらっているかは基本的に計測できません。
2021年に認証済みバッジ申請再開を発表。ポリシー草案への意見を求める
2017年に停止した認証済みバッジの申請を2021年に再開する計画を発表。バッジの意味や付与の対象となるユーザー、剥奪の基準などが定義された新しいポリシーの初版を公開し、ユーザーからのフィードバックを求めました。初版には、フォロワー数や話題量といった著名性に関わる条件も公開されています。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2011/25/news057.html
Twitterの1年まとめ
誤情報の拡散やスパム防止への対策など、プラットフォームを健全化する動きが見られたTwitter。返信制限などの誹謗中傷対策もあり、安全に使えるSNSに向けた動きが目立ちました。
特に、より慎重な投稿を促す引用ツイート推奨は、日本でも比較的大きな反響があったのではないでしょうか。そのほか、24時間で消えるショートムービー機能「フリート」の実装も大きなニュースとなりました。
3. Instagram関連のニュース
1-3月:新型コロナウイルス対策として、新型ビデオチャットなど複数機能を導入
ストーリーズ機能内のBoomerangに新エフェクトが登場
🐢 SlowMo
🗣 Echo
👯♀ Duo
Boomerang has new creative twists that’ll make you say yaaassssss. Try them all out today. pic.twitter.com/wp0A71RefL
— Instagram (@instagram) January 10, 2020
Boomerangは1秒間のサイレントビデオを撮影し、順方向および逆方向に3回再生して6秒間の動画として共有、ダウンロードできる機能です。今回SlowMo(スロー)、Echo(ブラー)、Duo(高速リワインド)といった新エフェクトが登場。日本の若年層は通常投稿よりストーリーズ投稿を閲覧するデータもあり、こうした新機能を試してみることは若年層マーケティングに有効です。
参照:https://jp.techcrunch.com/2020/01/12/2020-01-10-boomerang-filters/
スマートフォンアプリ上部から「IGTV」ボタンを撤去
Instagramモバイルアプリのメイン画面にあった、縦型の長尺動画視聴サービス「IGTV」ボタンが最新バージョンでは表示されなくなりました。
Facebook社はシンプルにするため使われないボタンを排除した旨を発表していますが、IGTVアプリのユーザー数が伸び悩んでいる背景もあり、TikTokと比較すると苦戦している様子が見られます。
参照:https://techcrunch.com/2020/01/18/igtv-button-gone/
フォロー中のユーザーの最新投稿をタイムラインに表示する機能を開発中
2月には、フォローしているユーザーの最新投稿を表示する機能「Latest Posts」が開発中だとあきらかになりました。
実際に導入されるかは不明ですが、タイムラインが一新されるのではなく最新投稿の表示画面が追加され、ユーザーは誘導画面で最新投稿を見るか、通常のタイムラインに戻るか自分で選択できるようです。
参照:https://twitter.com/wongmjane/status/1228162635624878083
新型コロナウイルス対策として、新型ビデオチャットやスタンプなど複数機能を導入
新型コロナウイルスの正確な情報にアクセスしやすくする表示ルールや、ほかのユーザーと一緒にInstagramを閲覧しながら使えるビデオチャットなど、一連の新型コロナウイルス感染症対策として複数機能のアップデートを発表。
海外の企業で特に使われているのが「おうち時間(stayhome)」スタンプ。不要不急の外出を控え家で過ごすことを訴えつつ、自社商品やサービスを宣伝しています。
4-6月:新型コロナウイルスの影響を受ける中小企業への支援策を実施
ストーリーズ上で、テイクアウトやデリバリー注文が可能に
画像引用:https://about.instagram.com/blog/announcements/how-to-support-small-businesses-during-covid-19/
新型コロナウイルスの感染拡大により大きな影響を受けている中小企業支援のため、ユーザーが飲食店などのギフトカードやデリバリーで食事の注文を行える機能を実装。ストーリーズやプロフィール画面から、ギフトカードの購入やデリバリー・テイクアウト用の食事の注文、募金キャンペーンへの参加を簡単に行えます。
参照:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1247479.html
中小ビジネス支援として、ストーリーズ内にギフトカード機能を導入
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/05/instagram-gift-card-sticker/
同様に支援の一環として、スタンプやアクションボタンを通じお店が発行するギフトカードを購入する機能が導入されました。
事業者は「ギフトカード」スタンプをストーリーズの投稿で使用、プロフィールにアクションボタンを追加でき、ユーザーはスタンプやボタンを押すとギフトカードの購入ページに遷移します。今後もオンライン上で商品を認知し、購入する流れが加速していくでしょう。
「IGTV」アプリに発見タブが追加、ストーリーズへの動画投稿も可能に
動画アプリ「IGTV」のiOSアプリを更新し、同アプリ内にInstagramアプリと同様の「発見タブ(虫眼鏡マーク)」を追加したことを発表。また、ストーリーズにIGTVで撮影した動画を追加できるようにもなりました。
直接アカウントをフォローしていないけれど興味関心が近しいアカウントの動画に触れさせることで、ユーザーの滞在時間を増やそうとしています。
参照:https://about.instagram.com/blog/announcements/welcome-to-igtv
ブラウザ版からもダイレクトメッセージが使えるように
ブラウザ上のインターフェイスで使用できるDM(ダイレクトメッセージ)機能が実装され、Web版でも友人とのメッセージのやりとり、チャットや投稿のシェアが可能に。同アップデートは、1月から一部ユーザー向けにテストが行われており、今回からすべての人が利用できるようになりました。
参照:https://twitter.com/instagram/status/1217122528755240960
GIF動画共有サービス「GIPHY」を買収。サービス統合を目指す
5月にはGIF動画の共有サービス「GIPHY」の買収を発表。GIPHYはユーザーが写真やイラストを並べ、文字やエフェクトを加えることで、GIF動画を簡単に作成できるプラットフォームです。
GIPHYはInstagramの開発チームに加わり、両サービスの統合を目指します。これによりInstagram上から最適なGIF動画をさらに簡単に検索、使用できます。
参照:https://about.fb.com/news/2020/05/welcome-giphy/
「Facebookショップ」の日本提供がスタート。Instagramでも公開でき、Instagramプロフィール経由で買い物、Shopifyと連携できる新機能も
6月にはFacebookショップの日本での提供を発表。同機能はカスタマイズ可能なオンラインショップを無料で作成し、Instagramでも公開できる機能です。自社の規模や予算にあまり関係なくオンライン事業が開始可能。日本ではユーザーが注文するとビジネス事業者保有のアプリ外Webサイトに遷移し、商品を購入できます。
Instagramのプロフィールから直接商品を閲覧、購入もできます。
2018年にはInstagram投稿に商品のタグ付けができる「Shop Now」が導入されましたが、今回のアップデートではより簡単に無料開設でき、FacebookとInstagram両方へ同時に反映できるオンラインショップ機能となりました。
参照:https://jp.techcrunch.com/2020/05/21/2020-05-19-facebook-shops/
https://about.fb.com/ja/news/2020/06/introducing-facebook-shops/
7-9月:15秒の短尺動画機能「リール(Reels)」が登場
全ユーザーに向けてコメント固定機能を提供スタート
投稿へのコメントのいくつかを上部に固定表示できる機能が全ユーザー向けに展開。対象コメントをスワイプすると返信、報告、削除とならび固定するためのピンのアイコンが表示され、最上部に固定可能です。
企業のアカウント担当者にとって、この機能は効率化に役立ちます。例えばキャンペーン投稿において模範的なユーザー回答をピン留めしておくことで、他のユーザーがそれを参考にコメントしやすくなるでしょう。
参照:https://twitter.com/instagram/status/1280534351680122881
フィード上の「コンテンツは以上です」の下に、「おすすめ投稿」を新しく追加
2年前に設置された「コンテンツは以上です」表示の下部に「おすすめ投稿」が表示されるようになりました。
従来のフィードはフォローしているユーザーの投稿を見る場所でしたが、このアップデートにより、ユーザーの興味関心に関連する非フォロワーの投稿まで見られる場所になりました。企業としては有益な投稿をすれば、ユーザーに見られるチャンスが広がったと言えます。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2008/20/news065.html
フィード投稿にイベントをタグ付けできる新機能を開始
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/08/instagram_upcoming_events_on_feed_posts/
8月にはフィード投稿にイベント情報をタグ付けする機能を日本で導入すると発表。開催予定のイベント名や開始日時などの情報をフィード投稿に追加でき、投稿を見たユーザーはリマインダーを設定できるため、興味を持ったイベントを見逃しにくくなります。
同機能はコロナ禍におけるビジネスアカウントの支援も視野に含まれているアップデートであり、オンラインにおける認知拡大、顧客獲得に役立つでしょう。
新機能「リール(Reels)」が登場。15秒の短尺動画を作成・発見できる
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/08/reels/
15秒の短尺動画を作成および発見できる新機能「リール(Reels)」が登場。音源やARカメラエフェクト、そのほかの新しいクリエイティブツールを使って動画を撮影・編集し、最大15秒の短尺動画を作成できます。
同機能の強みは、写真だけではなかなか伝わりづらい工程や見た目を分かりやすく表現したり、動画と音楽が合わさることで面白さを引き立たせたりできることです。
10-12月:ライブ機能の配信時間が最長4時間に。企業活用が進む
発見タブに新機能「旬の話題」を追加
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/10/freshtopics/
Instagram内で話題のトピックを簡単に発見できる新機能を発表。発見タブに「旬の話題」を追加し、国内で利用が伸びているハッシュタグのうち代表的な10点をほぼ毎日更新して、一部投稿と一緒に表示するというものです。
Instagramはユーザーの趣味か、リアルの交友関係に関わる情報がタイムラインや発見タブに集まりやすくなっていますが、今後は話題のハッシュタグにフォーカスした情報収集もできるようになります。
商品タグ付けが可能な投稿形式が増えるか。IGTVで実装、リール(Reels)でもテスト中
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/10/shopping_on_igtv/
長時間の動画を投稿・視聴できる「IGTV」で、商品がタグ付けできるようになります。IGTVユーザーは、動画を視聴しながら画面を数回タップすると価格や商品の詳細情報を閲覧、外部のECサイトで商品購入が可能です。
IGTVアプリをよく使うユーザーはもちろん、投稿で興味を持ったユーザーが、詳細を見るためにアカウントのホーム画面からIGTVのコンテンツを視聴することも期待できます(2020年12月、リールでも実際にショッピングタグが付けられるようになりました)。
「バッジ機能」の提供を試験的にスタート。ライブ配信を収益化できるように
ライブ配信者が視聴者から収益を得られる「バッジ機能」の提供を日本でも試験的にスタート。視聴者がライブ視聴中に有料バッジを購入し、配信者を応援できる仕組みです。「クリエイター」は一般的には個人の配信者を指すことが多いですが、企業アカウントでも同機能を利用可能。
物販以外の新しいマネタイズ手段として、今後どこまで浸透するのか気になります。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2020/10/badges_in_live/
ライブ機能の配信時間が最長4時間に。配信した動画は自動でアーカイブ
画像引用:https://about.fb.com/ja/news/2020/10/live_creator_bundle/
ライブ配信時間の上限が最大1時間から4時間に延長され、過去に著作権やガイドラインなどに違反した一部のユーザーを除いて提供されるようになりました。また、配信したライブ動画は自動的にアーカイブされます。
新型コロナウイルスの影響もあり、Instagramのライブ配信機能の企業活用は、新しい情報発信手段として活発になっています。
アプリ画面に「リール」と「Instagramショップ」の専用タブを追加
アプリ画面のデザインを変更し「リール」と「Instagramショップ」専用のタブが追加されました。
2つのタブはアプリ画面の下部に表示され、リールでは短尺動画を再生、Instagramショップではショッピング機能を使っている投稿やブランドが利用者ごとにパーソナライズされて表示されます。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2020/11/reelsshoptab/
「ガイド」が全ユーザーに拡大。写真と文字を組み合わせた表現が可能に
画像引用:https://about.instagram.com/ja-jp/blog/announcements/expanding-guides-on-instagram
一部のユーザー間のみ展開中であった「ガイド」を、すべてのユーザーが利用できるように拡大すると発表。ガイドには、写真やギャラリー、ビデオなどのメディアを使い、話題の内容を説明するためのテキストを含められます。人まとまりの情報や、複雑なブランドストーリーを深く丁寧に伝えるのに有効です。
関連投稿が見つけやすくなるキーワード検索機能、英語圏で追加
新機能としてキーワード検索を追加。現在英語圏6カ国で、すべてのユーザーが使用できます。これまでの検索ではタグ付けされた情報のみ見に行けましたが、今後は投稿の種類やキャプションなどからマッチしたものを探せます。そのため、ブランド名や企業名が指名ワードでなかなか検索されない投稿でも、キーワード検索で見つけてもらえる可能性も。ただし日本語版が導入されるかは未定です。
参照:https://www.gizmodo.jp/2020/11/instagram-145.html
Instagramの1年まとめ
今年はショップ関連機能や各投稿形式への商品タグ付けなど、事業者にとってうれしい機能追加がありました。
発見タブの充実や検索機能のテストなども行われ、ユーザーにとっての「好みを見つける」傾向がより強くなるかもしれません。
また、TikTokのような短尺動画機能「Reels」が追加されたことも話題になりました。
4. LINE関連のニュース
1-3月:「動画リワード広告」を提供するなど、広告配信機能を充実化
動画広告配信サービス「Talk Head View」の正式提供をスタート
画像引用:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3049
1月には法人向けの動画広告配信サービス「Talk Head View」が正式提供されました。1日1社限定でLINEアプリのトークリスト最上部に動画広告を配信できます。
2019年に行われた先行提供では、24時間で5,000万人以上のLINEユーザーへのリーチが確認されたそうで、大規模なマーケティングを実現できるでしょう。
「LINE広告」で「ウォレット」タブでの広告配信ができるように
画像引用:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3082
運用型広告プラットフォーム「LINE広告」で、新たに「ウォレット」タブ上での広告配信が導入されました。
LINE広告は、さまざまなLINE関連サービス上で広告配信を行っており、8,000以上のサービス・ブランドが利用しています。
今回新たに広告配信できるようになった「ウォレット」タブはLINEの金融サービスへの入り口となっており、幅広いユーザーへのリーチが可能です。
フルスクリーンの新広告フォーマット「動画リワード広告」を提供開始
画像引用:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3092
「LINE広告ネットワーク」にて新広告フォーマット「動画リワード広告」の提供をスタート。同サービスは、ユーザーが視聴選択するとフルスクリーンで動画が再生され、再生後にはアプリ内インセンティブを獲得できるというものです。
月間アクティブユーザー数8,400万人のLINEおよび関連サービス内で得られるデータを活用し、ユーザーに対して親和性・興味関心の高い広告配信が可能です。
LINEプロモーションスタンプの新メニュー「CPDスタンプ」が登場
「LINEプロモーションスタンプ」の新メニュー、「CPD(Cost Per Download)スタンプ」の正式提供が開始。
LINEプロモーションスタンプは、無償か条件付きでオリジナルLINEスタンプを配布できる法人向けサービスです。CPDスタンプはダウンロード数×ダウンロード単価の従量課金形式で、従来の出稿額に比べると安価で利用でき、目的に応じて幅広く活用できます。
参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3156
4-6月:大幅なアップデートにより、グループ通話がより便利に
グループビデオ・音声通話の大幅なアップデートを実施
画像引用:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3219
5月にビデオ通話と音声通話の大幅なアップデートを実施。その背景には新型コロナウイルス感染拡大に伴う、グループコミュニケーションニーズの高まりがあります。
今回新たにリリースされた「みんなで見る」は、グループ通話中にスマートフォン画面や、YouTubeを一緒に見ることができる便利な機能。そのほかにはビデオ通話の画面表示人数の増加や、音声通話の表示方法が選べるようになりました。
「LINE広告」、「LINEチラシ」上でも広告配信スタート
「LINE広告」で、新たに「LINEチラシ」上での広告配信が追加されました。「LINEチラシ」はLINE上で地域の店舗セール情報などを閲覧できるデジタルチラシサービスで、ユーザーごとにパーソナライズされたチラシや商品が掲載されています。
2019年のサービス開始から急速に成長しており、購買意欲の高いユーザーへのアプローチが可能です。
参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3247
7-9月:UUUMとパートナー契約を締結
プロフィールを多彩にカスタマイズできる、新「デコレーション」機能を追加
画像引用:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3329
8月にはLINEのプロフィールをカスタマイズできる「デコレーション」機能を提供開始。「テーマ」「スタンプ」「ウィジェット」「テキスト」の4つを使い、自分好みにデザインできます。
例えば「ウィジェット」では、自身のソーシャルメディアへのリンクをアイコン表示できるので、SNSのフォロワー獲得の場として仕事や店舗のPRなどに活用できます。
UUUMとパートナー契約を締結。タイムラインなどでオリジナルコンテンツを展開
LINEとインフルエンサーマネジメント・サポートを手がけるUUUMが、包括的クリエイターパートナー契約を締結したと発表。多くの人気クリエイターを抱え、コンテンツ力に長けたUUUM社と連携し、LINEタイムラインにオリジナルコンテンツを充実させてユーザーの滞在時間を伸ばす狙いが感じられます。
参照:https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP538975_X10C20A8000000/
10-12月:「LINEギフト」に「サンクスギフト」が登場
「LINEクーポン」での広告配信を提供
画像引用:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3502
運用型広告配信プラットフォーム「LINE広告」において、新たに「LINEクーポン」での広告配信を開始しました。
機能の幅広さとユーザー数の多さがLINEの強みですが、最近は広告枠を増加しています。今回の「LINEクーポン」への広告配信により、40~50代女性を中心としたユーザーにアプローチ可能となるそうです。
「LINEギフト」の新広告メニュー“気持ちを贈る”「サンクスギフト」が登場
LINEを通じて友達に手軽なプレゼントを贈れるサービス「LINEギフト」にて、新しいコミュニケーション広告メニュー「サンクスギフト」を導入します。「LINEギフト」により、広告主が提供するスポンサードギフトを、ユーザーからユーザーへ選択肢メッセージ付きで無料で贈れます。
サンクスギフトでは、アイテムを魅力的に表現するサポートとして「LINEリサーチ」によるブランドリフト調査も提供されます。
参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3461
「LINEで予約」サービスを提供開始。トークでの予約が可能に
「LINE公式アカウント」にて、オンライン予約やトークでの予約が可能なサービス「LINEで予約」を提供スタート。LINEが持つ店舗情報ページや店舗が持つLINE公式アカウントのプロフィールから予約可能になります。
さらに、「LINEで予約」公式アカウントもリリース。公式アカウントのトーク画面から現在地に近い飲食店の検索、およびお得なクーポンなども受け取れるようになりました。
参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3498
LINEの1年まとめ
広告関連機能の強化や広告枠の追加が数多く見られ、事業者にとっての活用の幅が広がりました。LINEの強みは何といってもアクティブユーザー数の多さであり、幅広い世代へアプローチが可能です。2020年の動向を見ると、今後も広告関連機能を充実化させる傾向が続きそうです。
5. YouTube関連のニュース
1-3月:新型コロナウイルスの影響で、動画再生時の解像度を低下させる
子ども向けコンテンツに新ルール。コンプライアンス強化へ
https://support.google.com/youtube/answer/9383587
子ども向けコンテンツでのデータ収集・使用方法を変更したと発表。大きな変更点は、子ども向けのコンテンツを配信するクリエイターは申請が必要となり、申請せずに配信を続けている配信者のコンテンツは機械学習が判定する点です。また個人情報保護の一環で、子どもと考えられるユーザー層からインサイトデータが収集できなくなり、ターゲット広告も配信されなくなりました。
新型コロナウイルスの影響によるトラフィック負荷軽減のため、動画再生時の解像度を落とす
3月には世界中の配信動画の映像品質を低下させることがあきらかに。これは新型コロナウイルスの流行により家にいる時間が増え、増大した通信量の影響を緩和するための取り組みです。
企業にとっては配信中のコンテンツや出稿中の動画広告の視認性に影響があります。
参照:https://support.google.com/youtube/answer/9777243
4-6月:テレビ画面で視聴する人向けの広告を拡充させる
テレビ画面でYouTubeを閲覧する人に向けた広告の拡充を発表
画像引用:https://blog.google/products/ads/youtube-streaming-trends-features/
外出自粛によって増大している、テレビ画面でのYouTube視聴をターゲットとした広告の拡充があきらかに。
米国では7,000万世帯がテレビで動画配信サービスを使用、YouTubeは広告型の配信サービスのなかでもっともリーチと視聴時間が長く、全体の1/4をシェアしているそうです。
ブランドリフト調査やトップページに表示されるマストヘッド広告など、企業には魅力的な枠と言えるでしょう。
7-9月:新しいショート動画サービスをテスト
TikTok風の15秒動画「YouTube Shorts」のテストを開始
画像引用:https://blog.youtube/news-and-events/building-youtube-shorts
ショート動画サービス「YouTube Shorts」を9月に発表しました。「TikTok」と同様に、スマートフォンで手軽に撮影・編集した15秒までの動画投稿が可能。
ライバル企業の人気機能を取り入れ独自性を低下させる手法は、大手ソーシャルプラットフォームとして非常に手堅い競争戦略といえます。
10-12月:買い物機能のテスト運用をスタート
米国で買い物機能がテスト開始。クリエイターたちの商品タグ付けが始まる
米国で買い物機能のテスト運用を行っていることがあきらかになりました。
SNSでは、コンテンツとECをつなぐ際に使われているタグ付け機能。YouTubeではクリエイターたちは買い物を可能にするため動画のアイテムにタグ付けするよう促されており、同機能によりアクティビティーを追跡し、親会社GoogleのEC機能に接続できるようにするようです。
ただし現在は米国でテスト中のため、まだ導入が決まった訳ではありません。
参照:https://www.wwdjapan.com/articles/1134373
6. その他のSNS関連のニュース
【note】6月:月間アクティブユーザーが6,300万突破。法人利用も倍増
画像引用:https://note.jp/n/n705929417079
2020年5月の月間アクティブユーザーが6,300万を超えたと発表。新型コロナによる外出自粛要請が本格化した4月と5月に急増し、会員登録数は260万人を記録。また、法人アカウントも累計1,600件開設されています。
近年では「検索で上位表示も取れるメディア」と言われ、これまでブログサービスなどに行っていた流入を勝ち取っていると考えられます。
【TikTok】4月:「TikTok Adsオンラインアカウント」を開始。セルフで広告配信可能に
中小企業などを対象に「TikTok Adsオンラインアカウント」サービスを開始。同サービスはオンラインでアカウント開設から広告配信まで実施できるセルフサービスの広告配信プラットフォームです。
サービスと広告目的に合わせて最適化し、広告配信が可能。動画テンプレートなどさまざまなサポートツールを利用できるため、試しやすいサービスと言えるでしょう。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000046801.html
7. まとめ
2020年は新型コロナウイルスの影響を受けてのSNSアップデートが多く見られました。2021年もこのトレンドは続きそうで、実際に人と会う機会が減る分、ますますSNSが人々の生活に浸透していくでしょう。
また、TikTokに対抗する形で各SNSがショートムービー機能を追加し始めたことも興味深く、今後の動向が気になります。2021年も各SNSのニュースから目が離せません。