新プロモーションガイドライン徹底分析!Facebookキャンペーンはタイムラインorアプリどっちでやるべき?(比較表付き)
2013/09/11
タイムライン・アプリのメリット・デメリットをまとめてみた。
8月末にFacebookが発表したプロモーションガイドラインの改訂により、企業の運営するFacebookページは、アプリを使わずにタイムライン上で懸賞やコンテストキャンペーンを開催できるようになりました。
懸賞キャンペーン実施へのハードルが大幅に下がった今回のルール変更。これまでと同じく、弊社のFantasticsといった外部アプリを利用したキャンペーン開催も認められたままです。
そこで今回の記事では、これら2つの開催方法のメリット・デメリットを、費用・効果、安全性といった様々な観点から比較してみました。今後キャンペーンを検討される際に参考にしていただけると幸いです。
(※今回の記事は、海外のコンテストアプリ会社であるAntavoがAllFacebookに寄稿した記事を基に、ラボ向けに編集しました。)
■目次
1.改訂されたプロモーションガイドラインのおさらい
2.徹底比較!タイムラインorアプリ?
1.改訂されたプロモーションガイドラインのおさらい
比較に進む前に、今回のルール変更について現時点でわかっていることを簡単にまとめました。(※参照記事:Facebook Promotion Guideline)
ユーザーのキャンペーン参加資格として認められているアクション
- ・ユーザーからのページへの投稿
・ページ投稿に対するいいね!・コメント
・ユーザーからのページへのメッセージ
参加資格として認められていないアクション
- ・
ページへの
- いいね!
・ユーザーの個人用タイムラインへの投稿
・その他ユーザーの個人用タイムラインの投稿に対するアクション
(個人用タイムライン上のコンテンツのシェア、など)
また、いいね!がコンテストの投票機能として使えるようになっています。
(※開催の条件などの詳細は、利用規約のE. プロモーションもご参照ください)
2.徹底比較!タイムラインorアプリ?
この改訂によりウォール運用者には、キャンペーンを開催する際にタイムラインで直接開催するか、またはアプリを介して開催するかの、2つの選択肢が与えられることになりました。
「うちの会社はどっちの方法が向いているのだろう?」「こんな時に、どっちの方法を選べばいいのだろう?」といったことが気になっている方もいらっしゃるかと思い、この2つの開催方法を徹底比較しました。
費用・ハードル・効果から管理法・モバイル対応など、様々な観点で比較してみましたので、ご参考いただけると幸いです!
1.運用面の比較
【1.運用面】 | タイムライン | アプリ | 備考 |
---|---|---|---|
費用 | ○(※) | × | ※広告を利用する場合は△ |
はじめやすさ | ○ | × | |
管理のしやすさ(※) | × | ○ | ※広告出稿の必要性・当選者選定/通知・商品発送などの作業 |
ソーシャルリスク(※) | × | ○ | ※炎上・荒らしの危険性・個人情報取り扱いなど |
タイムライン:安く手軽だが管理が難しい
○メリット
- 今すぐにでも投稿1つでキャンペーンを開催できる手軽さ
- 上手くやればお金を一切かけずに実施できる
×デメリット
- 拡散させるためには広告が必要になる⇒無料ではなくなる
- 当選者の選定や当選の伝え方、賞品を問題なく渡せるかといった管理・セキュリティ問題が難しい
アプリ:お金はかかるが管理・セキュリティ面が安心
○メリット
- しっかりと設計されたアプリではキャンペーンの維持・管理が容易
- アプリによっては不正の検知といったセキュリティ面も安心できる
×デメリット
- アプリの開発費や外部委託費がかかり、手軽に始めにくい
2.効果の比較
【2.効果】 | タイムライン | アプリ | 備考 |
---|---|---|---|
エンゲージメント | ○ | ○ | |
新規ファン獲得 | △ | ○ | |
Facebook内拡散 | △(※) | ○ | ※広告を使う必要アリ |
外部SNSへの拡散 | × | △(※) | ※アプリによる |
エッジランクの上下 | ○(※) | ○ | ※タイムラインは要注意 |
タイムライン:やりすぎはエッジランクを損なう危険性アリ
○メリット
- ファンのエンゲージメント向上・ページの活性化が手軽に狙える
- コメントをキャンペーン参加条件に出来るためエッジランクが上がる
- ニュースフィードに記事が流れるため、ある程度のFacebook内拡散が期待できる
×デメリット
- ページへのいいね!を参加条件にできないので、多くの新規ファン獲得は望めない
- 通知にキャンペーン関連の記事が流れやすいため、ファンからのネガティブフィードバックが増える危険性がある
- Facebook以外のSNSでの拡散は難しい
アプリ:新規ファン獲得・外部拡散に分があり
○メリット
- ページへのいいね!をキャンペーンの参加条件に設定できる
- Twitterなどと連動しているアプリを使う場合はFacebook外での拡散も期待できる
3.その他の比較
【3.その他】 | タイムライン | アプリ | 備考 |
---|---|---|---|
参加しやすさ | ○ | × | |
キャンペーンの多様性 | × | ○ | |
ページ閲覧性(※) | × | ○ | ※タイムラインが煩雑にならないか、など |
モバイル対応 | ○ | ×(※) | ※アプリによる |
データ解析 | × | ○ |
タイムライン:自動的にモバイル対応・アプリの許可いらず
○メリット
- タイムラインで行うキャンペーンは自動的にモバイル版Facebookにも対応する
- アプリのアクセス許可などが要らないためファンも気軽に参加しやすい
×デメリット
- タイムライン上の投稿が増えるため、ページの閲覧性が低下する可能性がある
アプリ:キャンペーンの多様性・データ解析が熱い
○メリット
- 実施できるキャンペーンがバリエーションに富む
(診断アプリ・検定コンテストなど)
- マーケティングに活かせるユーザーデータ解析ができる(男女比・年齢・エンゲージメントの多い時間、など)
まとめ
【タイムラインの主なメリット】
- 費用が安く、手軽に始められる
- 投稿へのコメントやいいね!を参加条件に出来るので、エッジランクが大幅に上昇する可能性がある
【タイムラインの主なデメリット】
- 管理や閲覧性の維持が難しい
- 新規ファン獲得は望めない
【アプリの主なメリット】
- 様々な種類のキャンペーンを開催することができる
- リスク管理がしやすい
- ページへのいいね!を参加条件にできるので、新規ファンの獲得も期待できる
【アプリの主なデメリット】
- 費用がかかる
最後に
いかがでしたでしょうか。
タイムラインで直接キャンペーンが開催できるようになったことで、Facebookマーケティングの幅は大きく広がりましたが、同時に十分に注意しておく必要があるように感じます。
前述の通り、維持や不正への対処が難しく、IPアドレスから検知などもできないため、ダミーアカウントを使った不正投票対策などをどうすればいいのか未だに見えてきません。(日本ではあまり馴染みありませんが、海外ではFacebook Vote Exchangeなるページで、ユーザー同士が投票の“交換”をしているとか…)
改訂されたプロモーションガイドラインは、こう締めくくられています。
4. 弊社は利用者によるプロモーション運営を支援しません。また弊社のサービスを利用してプロモーションを運営する利用者は、自己責任で運営することについて同意するものとします。
要は「どんな問題が起こっても知らないよ」とFacebookは言っているので、リスク対策も自身でしっかりとしたうえで開催したいところですね。
今後も、タイムラインでキャンペーンを開催する場合の注意・効果的なやり方などに注目していきたいです。
以上、『新プロモーションガイドライン徹底分析!Facebookキャンペーンはタイムラインorアプリどっちでやるべき?(比較表付き)』でした。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部