Facebookウォール運用を効率化するために知っておきたい5つの調査データ|広告って本当に効果あるの?ハッシュタグの効果は?

2013/11/11

Facebookウォール運用において本当に効果があること。


Facebook 広告 調査データ

「Facebookの有料広告は本当に効果があるのだろうか?」


「スポンサー記事で一番クリック率が高いのはどれだろう?」


「ハッシュタグの効果ってどうなの?」


ウォール運用をされている皆さんは、こういったFacebookマーケティングの効果やROIについて、常に頭を悩ませているかと思います。


そこで今回の記事では、「Facebookウォール運用では実際に何が効果があって、何があまり効果がないのか」などが知れる、運用に役立ちそうな5つの調査データをご紹介します。


今後の施策の方針などの参考に、是非ご活用ください。



※今回の記事は、Social Media Examinerの記事を基に、ラボ向けに編集しました。


■目次


知っておきたい!マーケティングに役立つFacebookに関するデータ集。


1.有料広告はリーチを大きく上昇させる


2.「チェックイン」スポンサー記事が最強


3.有料広告はネガティブフィードバックの増加に繋がる


4.モバイルユーザーが増え続けている!


5.ハッシュタグは効果がない…?


1.有料広告はリーチを大きく上昇させる


Social Rich Media Benchmark Reportは、Facebookの有料広告機能を使って投稿を宣伝した場合、オーガニックリーチ・バイラルリーチ共に大きく上昇するというデータを発表しました。(画像はSocial Media Examinerより引用・編集)


▼少し見づらいですが青色と水色のグラフがオーガニック・バイラルリーチです


当然といえば当然ですが、やはり投稿を宣伝するとリーチに大きな違いが出てきますね。


リーチが伸びるためクリック率はやや低めに…


リーチが伸びて母数が増えるので、全体的に有料で宣伝した投稿(=広告)のクリック率は通常の投稿よりも低めになるというデータも出ています。


したがって、クリックしてもらうことが目的の広告の場合は、ややROIが見合わなくなるかもしれません。


逆に、広告を表示させブランドの認知度を上げたいだけの場合などには、リーチやインプレッションを伸ばしてくれる有料広告の効果が高いですね。


2.「チェックイン」スポンサー記事が最強


The Facebook Ads Benchmark Reportは、最もクリック率が高かったスポンサー記事(広告)はチェックインスポンサー記事であったと発表しました。


チェックインスポンサー記事とは、「友達が○○に居ます」といった情報が広告になって宣伝されたものです。


▼各スポンサー記事のクリック率グラフ


チェックインスポンサー記事のクリック率は3.2%で、定番のページいいね!スポンサー記事(2.32%)よりも約1%近く高くなっています。(画像はSocial Media Examinerより引用・編集)


実店舗がある企業はチェックイン機能をフル活用しよう!


「友達が○○に行った」という情報を見たユーザーは、その場所に興味を持ち、より詳しい情報を求めて広告をクリックする確率が高くなっています。


したがって、実店舗を持つ企業はチェックインに対する報酬を用意するなど、「チェックイン」というアクションを中心にマーケティング戦略を練る必要性などが出てきそうです。


前述のモバイルユーザーが増えている件もあわせて、Facebookを使ったユーザーを店舗送客が熱くなっていきそうですね。


3.有料広告はネガティブフィードバックの増加に繋がる


少しショックなデータですが、有料広告などでリーチを伸ばした場合、ネガティブフィードバックも増えてしまうということを、ShopIgniterが発表しました。(画像はSocial Media Examinerより引用・編集)



▼各投稿が受ける平均のネガティブフィードバックグラフ


緑色が有料で宣伝した投稿青色が通常の無料投稿




・ノート投稿(あまり多く見かけませんが)が最も多くのネガティブフィードバックを受けており、次いでビデオ投稿が多くなっています。


・リンク投稿は広告ではない通常の投稿の方がネガティブフィードバックが多く、クーポン・質問はどちらもネガティブフィードバックは少なくなっています。


有料広告のメリット・デメリットを見極める


広告は、ファンではない人にまでリーチが広がります。そのため、興味がないユーザーには投稿が隠されたりしてしまう可能性は増えます。


とはいえ、リーチが伸びることは大きなメリットになりますし、より興味を持ってくれそうな人に広告のターゲティングを絞るなどをして、ネガティブフィードバックを減らす対策を取ることもできます。


有料広告のメリットとデメリットを見極めて使い分けることが重要になりますね。


※ネガティブフィードバックを避けるTIPSに関しては、こちらの記事もご参照ください。


4.モバイルユーザーが増え続けている!


先日Facebookは2013年第3四半期の決算を発表しましたが、中でも特に目立ったのがモバイルユーザー数の増加でした。(画像はAllFacebookより引用)


▼月間アクティブユーザー数の推移グラフ


グラフからもわかるように、Facebookのモバイル月間アクティブユーザー(MAU)数は一直線に増え続けており、現在世界中の8億7400万人のMAU中、約73%がモバイルユーザーであることがわかります。


また日本でも、2013年6月末時点のデータでは、MAU2100万人のうち86%にあたるおよそ1800万人がモバイルからの利用となっています。


モバイルユーザー向けに押さえておきたいポイント


○モバイル端末でページを閲覧してみて、モバイルフレンドリーになっているかを確認する


○実店舗を持つ企業は、チェックインを推奨する


○最も重要な投稿は「トップに固定」する(モバイル版タイムラインは下の方まで投稿を見に行きにくいため)


▼「トップに固定」した投稿はタイムラインの一番上に表示されます


5.ハッシュタグは効果がない…?


こちらも興味深いデータですが、EdgeRank Checkerの研究によると、ハッシュタグはFacebookのリーチに好影響を与えないというデータが出たようです。


▼左がハッシュタグ付き・右が普通の投稿の


EdgeRank Checkerによる500以上のFacebookページの35,000以上の投稿を分析した研究によると、好影響がないどころか、むしろハッシュタグ付きの投稿は無しの投稿よりもバイラルリーチ・オーガニックリーチが低いという結果まで出たようです。


ハッシュタグ、本当に効果がないのでしょうか?


こちらの原因については、EdgeRank Checkerすら解明できていません。


使い方がイマイチ良くなかったのか、そもそもFacebookにはハッシュタグが向いていなかったのか…。


悪影響が出たというのは何かの間違いだと思いたいですが、「あまり効果がない」という点に関してはどうやら本当かもしれません。


まとめ


今回ご紹介した調査データの結果をまとめました。


■有料広告はリーチ・インプレッションを伸ばす


■「チェックイン」スポンサー記事のクリック率が最も高い


■有料広告はネガティブフィードバックを増やすので、ターゲティングがポイント


■モバイルユーザーが増えているため、モバイル対応が必要


■ハッシュタグの効果がやや懐疑的


特に、広告がリーチを大きく伸ばすチェックインスポンサー記事の効果が高いという調査結果は、今後のマーケティングの参考になるのではないでしょうか。




以上、『Facebookウォール運用を効率化するために知っておきたい5つの調査データ|広告って本当に効果あるの?ハッシュタグの効果は?』でした。


この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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