【Facebook】「3月12日以降のいいね!数が減少する」ってどういうこと!?影響と今後の運用ついて考察してみた。

2015/03/06

「いいね!バブル」は崩壊するのでしょうか?


今週、Facebookページのインサイトを覗いてみたら以下の画像を目にしてびっくりした方も多いのではないでしょうか。


確か今週の半ばごろから表示されていたとは思いますが、「いいね!数が減少している場合があります。」と書かれており、なにやら不穏な内容ですよね。


要するに、「3月12日をもってFacebookページのファンの中で非アクティブのアカウントはファンから消しときますよ」というFacebookからの発表なのですが、具体的にどういう内容でどんな影響があって、なぜFacebookはこのような動きを取ったのでしょうか?今回の記事では、このアップデートの概要と今後の運用のあり方についてお話ししてまいります。果たしてFacebookのいいね!バブルは弾けてしまったのでしょうか?その辺りにも注目して見ていきましょう。



■目次


Facebookのファン数が減少する!?影響と今後の運用のあり方を考察してみた。


1.今回のアップデートの概要


2.「新エンゲージメント率」がより重要に


3.「いいね!バブル」は弾けた!?


1.今回のアップデートの概要


Facebookは今回のアップデートに関する公式リリースで、次のように述べています。


ページのファンが各企業にとってより意味のあるものになるように、利用解除されたアカウントと、亡くなった人の追悼アカウントをファンから削除します。


今回の動きの目的は2つ。


1.非アクティブのFacebookアカウントをページのファンから削除することで、どのぐらいの人が「今各ページをしっかりとチェックしてくれているか」を確認できるようにするため。そうすることで、類似オーディエンスの効果も高まる。


2.既に個人のページは上記の対応が済ませれているので、企業ページとの統一も取れる。


要するに今回の動きにより起こることをまとめると以下の通りです。


まず大半のページのファン数が減少しますが、どちらにせよそれらは既に活動していないファンとしては無意味なアカウントなので、今後は正確に今現在の「ファン」の数を把握できるようになるということですね。


Facebookはこれまで、一部ユーザーのテストを経て仕様を変更をしたり、告知もなしにしれっと新機能を追加することが多かったですが、今回ここまで大々的に告知したということは、かなりの大事であるということが伺えます。公式では「ページ管理者はファン数がちょっと減ることを身構えておきましょう」と言っていますが、果たしてどのぐらい減るのでしょうか。もっとも、「減るファンはどちらにせよ非アクティブなので意味はなかった」としていますが。


2.新エンゲージメント率がより重要に


今回のお話を聞いて、何かを思い出しませんか?そう、先日の記事でご紹介した新エンゲージメント率です。そちらの記事でも、非アクティブのファンなどのトピックに触れていました。


新エンゲージメント率とは、以下の計算式で算出できる新しいFacebook運用における指標です。


新エンゲージメント率:


(投稿にいいね!・コメント・シェアまたはクリックをした人数)÷投稿のリーチ数


3月12日以降は大半のページが多かれ少なかれファン数が減ることが予想されるので、それを嘆いても仕方ありません。


それよりも今後は、投稿がどのぐらいの人にリーチし、どのぐらいの人がいいね!コメントシェアだけでなくクリックなどのなんらかの反応を示し、サイトへの誘導やコンバージョンにつながるのか、といったことを抑えていく運用にシフトする必要があります。つまり、新エンゲージメントが非常に重要な指標になっていくということですね。


同時に旧エンゲージメント率の性能も上がる


また新エンゲージメント率が重要になると同時に、旧エンゲージメント率の正確性が向上することも意味します。


旧エンゲージメント率:


(投稿に付いたいいね!+コメント+シェア)÷ファン数


先日の記事で指摘した旧エンゲージメント率の穴の1つである「非アクティブなファンの数も含まれるので正確性に欠ける」点は、12日のアップデート以降は今後改善されることになります。


依然「正確に投稿のパフォーマンスを計る」という意味では新エンゲージメント率の方が上ですが、例えば競合と比較をする際に出す数値がこれまでよりも正確になることが期待できます。


3.「いいね!バブル」は弾けた!?


さて、この動きはFacebookページにとって嘆かわしいことなのでしょうか?


確かに「ファンが減る」という意味では、表向きマイナスではあります。ですが新エンゲージメント率の台頭からもわかるように、もはやFacebookページで「ファンを増やす」ということは、以前よりも価値があるものではなくなってしまったと考えていかないといけないのでしょうね。


つまり、いいね!バブルの崩壊です。今回Facebookからも大きな変更をしてくるので、今後は沢山いいね!を稼ぐことよりも、表に出てこない数値を追いかけることが重要になっていくと見てまず間違いないでしょう。


いきなりシフトするのはなかなか難しいかもしれませんが、今回のアップデートを機にFacebook運用のあり方をまた見直してみると良いでしょうね。




以上、『【Facebook】「3月12日以降のいいね!数が減少する」ってどういうこと!?影響と今後の運用ついて考察してみた。』でした。


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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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