BtoEのFacebookページ活用事情:会社そのものをブランディングする

2015/08/14

BtoEのFacebookページ活用事情:会社そのものをブランディングする
BtoEとは、Business to Employer(またはEmployee)のことです。Employerとは、雇用主、Employeeは雇用者のことです。


海外では、Employer/Employeeブランディングという考えがあり、主に働きやすい職場環境、社員の満足度向上のための取り組み、働きたい職場というブランディング、レピュテーション構築などを指しています。


日本国内で、エンプロイヤーブランディングといった言葉はほとんど馴染みがないと思いますが、働きやすい職場づくり、制度・仕組みづくりといえばピンと来る方も多いでしょう。


「働きやすい職場」というイメージの定着は、従業員だけでなく、最終的にはステークホルダー、顧客にもよい影響を与えます。


今回は、BtoEの視点で運用されている企業のFacebookページの事例を紹介します。



■目次


1.BtoEのFacebookページを運用するメリット


‐社風にマッチする人材採用のため


‐社員満足度の向上のため


2.BtoEのFacebookページ運用事例


‐VOYAGE GROUP:イベント盛りだくさん!活気ある職場


‐アマゾンジャパン キャリア採用:部署の仕事やCSR活動を紹介


‐ライオン新卒採用:先輩社員のインタビュー


3.まとめ:透明性の時代、会社の素をみせていこう


BtoEのFacebookページを運用するメリット


Facebookページを運用する多くの企業がターゲットを、顧客、見込顧客におき、情報発信や双方向のやりとりを通じたファンづくりを目指しています。


そうした中であえて自社の従業員に向けた情報発信をするのはなぜでしょうか。BtoEのFacebookページを運用するメリットは、大きく2つあります。


社風にマッチする人材採用のため


1つは、採用・人材獲得のためです。職場の雰囲気を伝えることで、求職者の興味・関心をかきたてるだけでなく、その情報を元に会社の雰囲気や文化に合う・合わないを判断することができます。


例えば、「職場で頻繁にイベントが開催される」という文化を「楽しそう」と思って魅力に感じる人もいれば、「面倒」と思う人もいます。


面接などで求職者からのよくある質問で「職場の雰囲気はどうですか?」というものがあります。面接官は「チーム全体で仲良くやっています」「グループの枠を超えて話を通しやすいです」などと当たり障りのない答えをすることが多いと思います。


しかし、仲が良い、話を通しやすいにもいろいろ種類があります。Facebookページで、社内の様子を伝えることで求職者が気になる職場の雰囲気を伝えることができます。


新しく採用した人が会社に馴染んで仕事を覚えパフォーマンスを発揮できるかどうかは、職場の雰囲気が影響します。


パフォーマンスを発揮できるまでに時間がかかったり、最悪の場合早期退職をしてしまうと、採用やトレーニングにかかるコストが回収できないことになります。


社員満足度の向上のため


そしてもう一つが社員の満足度向上です。働きやすい環境が整っていれば満足度が上がり、離職率を低下させます。


満足度の高い職場というのは、副次的に従業員に自信とプライドを持たせます。充実した研修や教育制度があれば、従業員は会社のサービスや、品質に期待されていることを理解し、その期待に答える仕事ができます。


BtoEのFacebookページ運用には、社員が自社の文化や制度をより深く知り、愛社精神を持つためにも有効です。


BtoEのFacebookページ運用事例


では、具体的な運用事例をみていきましょう。


VOYAGE GROUP:イベント盛りだくさん!活気ある職場


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参考URL:https://www.facebook.com/voyagegroup?fref=ts


まさにBtoEのFacebookページのお手本ともいえるVOYAGE GROUPのFacebookページです。


投稿では、社内のイベント(社員総会、運動会、新卒の研修など)から、プロジェクトチームの活動、社員の紹介、社員によるプレゼンの紹介、飲み会の様子など、社内の様子を写真や動画を使ってアップしています。


こちらは、運動会の様子です。かなり本格的な大会のようで、大会前の投稿では練習に励む社員の話題なども投稿されていました。






先日行われた社内運動会「VOYAGE CUP」。今年は過去一番の接戦で例年以上に盛り上がりました。


Posted by VOYAGE GROUP on 2015年6月10日




 


他の投稿も実に華やかで、エネルギッシュな同社の雰囲気を感じられます。Facebookページにとりあげられることも社員のモチベーションにつながりそうです。


アマゾンジャパン キャリア採用:部署の仕事やCSR活動を紹介


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参考URL:https://www.facebook.com/AmazonJapanCareer?fref=ts


アマゾンジャパンのキャリア採用の情報を発信するFacebookページです。単に募集中の職種をお知らせするだけでなく、部署の様子や会社のイベントも紹介しています。


投稿のトーンは落ち着いた投稿で、イベントなども丁寧な報告がされています。長期的に働くための環境が整っており、各ポジションでやりがいのある仕事ができる職場であることが伝わってきます。


こちらは、女性のキャリアディベロップメントについての社内ワークショップについての投稿です。


会社として女性が働きやすい仕組みづくりの活動をしていることがわかります。またワークショップには女性だけでなく男性も集まり議論されている様子が写真や本文からもうかがえます。






【全社】Amazonでは、女性のキャリアをサポートするための活動”JP-Women@Amazon”を実施しています。先日は、弊社Life & Leisure/Fashion VPの渡辺朱美が「なりたい自分になる」と題して、自らのキャリア…


Posted by アマゾンジャパン キャリア採用 on 2015年7月6日




 


こちらは、社内のエレベーターの様子。おなじみのAmazonの配送ボックスがデザインされている遊び心のあるエレベーター扉です。社内の設備や施設の紹介もBtoEでは重要なポイントです。


 






Amazon.co.jpでご注文いただいた際にお届けするAmazonボックス。こちらの写真はAmazonボックス・・・ではなく、なんとエレベーターの扉です。Amazonの企業文化を表す言葉に、”Work Hard, Have Fun, Make History”というものがありますが、本社のオフィスには、Have Funの要素を取り入れた、遊び心のある仕掛けが隠されています。


Posted by アマゾンジャパン キャリア採用 on 2015年4月26日




 


ライオン新卒採用:先輩社員のインタビュー


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参考URL:https://www.facebook.com/lion.recruiting?fref=ts


ライオン株式会社の新卒採用のためのFacebookページです。新卒採用向けとして先輩のインタビューを中心に投稿されています。


「Facebook限定!!先輩社員インタビュー」というシリーズでは、先輩社員の入社のきっかけや現在の業務内容、就活生へのアドバイスなどについてのインタビューを読むことができます。


質問に対する答えの密度が濃く、OB/OG訪問でないと聞けないような具体的なエピソードが載っています。就職活動中の学生には若手の先輩社員の意見や経験を知ることは、就職活動に大いに参考になるでしょう。






【Facebook限定!!先輩社員インタビュー25】みなさん、こんにちは。人事部採用担当です。 本日は営業・スタッフ職で入社したヘルス&ホームケア営業(入社3年目)の先輩社員の登場です…


Posted by ライオン新卒採用 on 2015年6月3日




 


Facebook限定先輩社員インタビューシリーズの前は「牙をむくライオンたち」です。こちらは、先輩2人に「常識に牙を向いた経験」についてインタビューしたもので、同社の社風、社員の魅力を伝える投稿になっています。


 






【牙をむくライオンたち⑦】みなさん、こんにちは。 本日から研究職の先輩社員をご紹介いたします!! まずは製品開発研究の先輩社員2名ご紹介いたします。1人目は、入社13年目・研究開発本部オーラルケア研究所の先輩社員です…


Posted by ライオン新卒採用 on 2015年4月14日




 


同じ先輩インタビューでも、切り口を変えることで、同社の働き方やイメージをより奥深く伝えることができます。


まとめ:透明性の時代、会社の素をみせていこう


さて、BtoEのFacebookページ運用という観点から、運用のメリット、事例について紹介しました。


私が就職活動をした頃は、社内を見せると言っても、会社のWebサイトや求人広告に掲載する程度でしたが、ソーシャルメディアの台頭によって、社内の文化や雰囲気を伝えるエンプロイヤーブランディングが、いつでもできるようになりました。


会社の素の姿を見せていくことは、結果として社風にマッチした人材の獲得、社員の満足度向上、定着につながります。皆さんもぜひBtoEのFacebookページ運用にチャレンジしてみてください。


この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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