【Instagram広告運用】Instagram広告の種類・出稿方法・特徴を徹底解説!
2023/03/14

- 目次
- Instagram広告とは?表示される場所と特徴
- Instagram広告の効果的な活用方法
- Instagram広告の種類:8つのクリエイティブフォーマット
- Instagram広告で選択できる「目的/CTA/課金方式」
- Instagram広告出稿のやり方・手順
- Instagram広告の入稿規定
- Instagram広告で成果を出した事例
- まとめ
1.Instagram広告とは?表示される場所と特徴
数あるSNSの中でも人気を誇る「Instagram」。月間アクティブユーザー数は、日本だけでも3,300万人、全世界では10億人となっています。 写真投稿に特化しているのが特徴で、以前のユーザー層は10~20代の若い女性中心でした。しかし、現在は男女差が縮まっており、年齢層も徐々に広がっています。ユーザー数で見ると20代がもっとも多く、その後に30代、40代が続きます。 関連記事: 性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体) その「Instagram」上に広告出稿できるのが「Instagram広告」です。一般ユーザーによる投稿、ストーリー、リールなどの中に混ざるようにして表示される、いわゆるインフィード広告です。Instagram広告が表示される場所
Instagram広告が表示される場所は、以下のとおりです。- フィード(ホーム)
- 発見タブ
- ストーリーズ
- リール
- ショップタブ




Instagram広告の特徴① Instagramのアカウントがなくても出稿できる
InstagramはFacebookの傘下にあるため、基本的に広告出稿時はFacebookの広告アカウントで管理します。Instagramのアカウントがなくても、Facebookの広告アカウントとFacebookページがあれば出稿可能です。 Instagramアカウントを所有せずに出稿する場合、広告出稿時にはFacebookの情報が利用され、ユーザー名やアイコンなどはFacebookページと同じものになります。また、投稿に対してコメントをもらった場合、それに返信することはできません。プロフィールページもないため、通常通りユーザー名からプロフィールページへリンクされることもありません。 参考: https://www.facebook.com/business/help/910175409024706Instagram広告の特徴② Facebookと同じように詳細なターゲット設定ができる
Instagramでも、Facebookと同様に詳細なターゲット設定ができます。既存の顧客データを元に広告を表示させたいユーザーを抽出したり(カスタムオーディエンス)、また全ユーザーから既存顧客と似たユーザーを探し出して広告を表示させることも可能です。そのほかにも、もちろん地域、年齢、性別、言語、趣味・関心、ページの閲覧履歴など、非常に詳細な設定で狙いたい層に向けて広告を表示させることができます。 ▼利用できるターゲティング項目例- 位置情報:国・都市・地域に基づいたターゲティング
- 利用者層:年齢・性別・学歴・役職に基づいたターゲティング
- 興味・関心:オーガニック食品やアクション映画など興味・関心に基づいたターゲティング
- 行動:過去の購入履歴やデバイスの利用状況など、消費行動に基づいたターゲティング
- 連絡先リスト:すでに持っているメールアドレスリストの情報に基づいたターゲティング
- アプリの利用者:アプリのデータに基づいたターゲティング
- サイトのビジター:サイトにアクセスしたユーザーへのターゲティング
- 類似オーディエンス:既存の顧客と似た傾向を持つユーザーへのターゲティング
Instagram広告の特徴③ インフルエンサーとのタイアップも可能
Instagramでは「ブランドコンテンツ広告」によって、インフルエンサーとタイアップした広告配信が可能です。インフルエンサーが投稿した商品やブランドに関する投稿(スポンサード投稿)を広告として配信できるのです。インフルエンサーの声を通して発信するため、そのインフルエンサーを知っていたりフォローしている人にとって、信頼感のある広告になるでしょう。投稿はインフルエンサーのアカウントで行われますが、効果測定もできるようになってます。
2.Instagram広告の効果的な利用方法
同じ広告アカウントから出稿でき、かつターゲティングも同じように設定できるとなると、Facebook広告とInstagram広告をほぼ同じように扱いたくなるかもしれません。実際に広告配信の際に自動配置を選択すると、デフォルトでInstagramにも配信対象に含まれます。 もちろんそれがダメとは言いませんが、やはり異なるSNSには異なるユーザーニーズがあるものです。ここでは基本に立ち返り、Instagram広告をより有効活用するために抑えておきたいポイントをご紹介します。1. Instagramのフィードに馴染むクリエイティブ
Instagramのベースにあるのは、見栄えのする画像や動画です。また、広告もユーザーの投稿に混ざるように配信されるため、あきらかに広告感が強かったり、Instagramにふさわしくないクリエイティブでは、ユーザーからの反応は得にくいでしょう。 相性がいいのは有形商材でおしゃれに演出しやすいもの。例えばファッション系のアイテムやスイーツなどです。もし訴求したいものがフォトジェニックではなかったり無形商材(体験型のサービスなど)だったりする場合は、商品の見せ方を変えたり、サービスを利用している動画などを使い、視覚的に訴えるように工夫しましょう。 また、フィードや発見タブに表示されるものなら正方形や縦長画像、リールやストーリーズなら縦長のフル画面の動画など、配信される場所に合わせた見せ方にすることも重要です。2. 適切なCTA、誘導先を設置する
広告を成果につなげるために重要なのがCTAです。現在のInstagram広告ではさまざまなCTAの文言を選ぶことができ、スムーズに外部サイトに誘導できます。 しかしながら、この誘導先のページにも注意が必要です。Instagramで表現されていた世界観を途切れさせないようなクリエイティブを作り込むことで、ユーザーも違和感なく入り込むことができます。結果として成果につながりやすくなるのです。3.Instagram広告の種類:8つのクリエイティブフォーマット
Instagram広告のクリエイティブは、基本的に「画像」と「動画」の2種類で、通常のフィードに合わせた正方形や正方形に近い縦長のものと、ストーリーズやリールに合わせたスマホフル画面の縦長のもの、と認識しておけば間違いありません。
- 画像(静止画)
- 動画
- カルーセル
- コレクション広告
- ショッピング広告(商品タグが付いた広告)
- アンケートスタンプ広告
- ブランドコンテンツ広告
- 投稿を宣伝

Instagram広告の種類別:文字数や写真・動画サイズ
広告の種類別に、広告に使える画像サイズやキャプションの文字数などをまとめてご紹介します。①画像(静止画)

- フィード
- 発見タブ
- ストーリーズ
- ショップタブ
②動画

- フィード
- 発見タブ
- ストーリーズ
- リール
③カルーセル

- フィード
- ストーリーズ
④コレクション広告

- フィード
- ストーリーズ
⑤ショッピング広告(商品タグが付いた広告)

- フィード
⑥アンケートスタンプ広告

- ストーリーズ
⑦ブランドコンテンツ広告

- フィード
- ストーリーズ
- リール
⑧投稿を宣伝

- フィード
- ストーリーズ
- 発見
- リール(投稿が動画の場合)
4.Instagram広告で選択できる「目的/最適化対象/課金方式/CTA」
広告を効果的に運用するには目的を明確にし、適切な予算を設定することが重要です。Instagramではどのような目的を設定でき、どのような費用がかかるのかを解説します。Instagram広告にかかる費用
Instagram広告の料金システムはFacebookとほぼ同じです。広告予算の上限や消化期間などを自分で設定できるため、費用が跳ね上がることはありません。広告枠に対してオークション形式で掲載にかかる費用が決まり、広告の品質や広告を見たユーザーが反応する確率など、さまざまな変数を加味して最適な広告が表示されます。 費用は、インプレッションやクリックなど、特定のユーザーのアクションが発生した量に応じて決まります。 低予算でも出稿でき、どのようなアクションに対して料金が発生するか(課金方式)は、選択する目的によって変わります。なお、目的別に選択できる最適化対象、課金方式をまとめると以下の図のようになります。
Instagram広告で設定できる「目的」「最適化対象」「課金方式」
目的
Instagram広告では、次の目的を選択できます。- 認知度
- トラフィック
- エンゲージメント
- リード
- アプリの宣伝
- 売上
最適化対象
最適化対象とは、「広告を表示するときに、もっとも重きを置く対象」のことです。例えば、最適化対象として「リーチ」を選択すると、可能な限り多くのターゲットに広告が配信されるようになります。 広告キャンペーンの目的によって選べる最適化対象は変わりますが、例として以下があります。- インプレッション
- リーチ
- ThruPlay
- 動画の2秒以上の継続的な再生
- リンクのクリック
- ランディングページビュー
- コンバージョン
- アプリのインストール
- アプリイベント
課金方式
Instagram広告の課金方式は以下の3種類です。- CPM:広告が1,000回表示されるごとに料金が発生
- CPC:広告がクリックされるごとに料金が発生
- CPV:動画が再生されるごとに料金が発生。※料金が発生する再生時間の基準は、動画の長さと最適化対象によって変わります。
設定できるCTA
選択できるCTAは、選択した広告の目的や広告の種類によって変わります。例として、以下のようなCTAを設定できます。- リンクを開く
- 購入する
- 予約する
- インストールする
- ダウンロード
- 詳しくはこちら
- お問い合わせ
- 申し込む
- アプリを利用
- ゲームをプレイ
- 音楽を聴く
- ビデオを見る
- 他の動画を視聴
- 登録する
5.Instagram広告出稿のやり方・手順
Instagram広告が、Instagramアプリ内のどこで、どのように表示されるかのイメージはついたと思います。以降で、広告出稿のやり方の流れをご紹介します。 ▼Instagram広告出稿の流れ- Facebookビジネスマネージャ、広告マネージャの準備
- FacebookページとInstagramアカウントの紐付け
- キャンペーン、広告セット、広告の設定
- 番外編:「投稿を宣伝」から広告を出稿する
1. Facebookビジネスマネージャ、広告マネージャの準備
手順1:Facebookビジネスマネージャを開き、右上の「アカウントを作成」をクリックします。

2. FacebookページとInstagramアカウントの紐付け
Facebookページがない場合は新たに作成しましょう。 参考: https://www.facebook.com/business/pages/set-upビジネスマネージャとFacebookページの紐付け方
まず、ビジネスマネージャとFacebookページを紐付けます。 手順1:ビジネスマネージャを開きます。左上のハンバーガーメニューをクリックし、「ビジネス設定」を選択します。


広告アカウントを追加
次に広告アカウントを追加します。 手順1:ビジネス設定画面から「広告アカウント」を選択し、「追加」をクリックします。



InstagramアカウントとFacebookページの連携
次にInstagramアカウントとFacebookページを連携します。 ※Instagramアカウントがなくても出稿は可能です。しかし、広告にコメントが付いても返信や削除ができないなどの制約があるため、作成を推奨します。 手順1:まずInstagramアカウントをプロアカウントに変更します。プロフィール画面のハンバーガーマークをタップし、「設定」を選択します。





3. キャンペーン、広告セット、広告の設定
手順1:広告マネージャを開き、キャンペーントレンド欄の右上にある「+作成」をクリックします。





4. 「投稿を宣伝」から広告を出稿する
手順1:プロアカウントであることを確認してから、フィードで広告に使いたい投稿の「投稿を宣伝」をタップします。





6.Instagram広告の入稿規定
広告の種類別に、広告に使える画像サイズやキャプションの文字数などをまとめてご紹介します。 参考: https://www.facebook.com/business/ads-guide①画像(静止画)
▼フィード/発見タブ/ショッピング広告- アスペクト比:正方形1:1/横長91:1/縦長4:5
- 最小解像度:600 x 315ピクセル(91:1横長) / 600 x 500ピクセル(1:1正方形) / 600 x 750ピクセル(4:5縦長)
- 最大解像度:1,936 x 1,936ピクセル
- 推奨されている解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上
- キャプション文字数:メインテキスト125文字以内推奨(最大2200字)、見出し40文字以内推奨、ハッシュタグ数30までを推奨
- ファイルタイプ:.jpgまたは.pngを推奨
- サイズ:30MBまで
- アスペクト比:9:16
- 最小解像度:600 x 1,067ピクセル
- 推奨されている解像度:1,080 x 1,920ピクセル
- キャプション文字数:メインテキスト125文字以内を推奨
- ファイルタイプ:.jpgまたは.png
- サイズ:30MBまで
②動画広告
▼フィード/発見タブ/ショッピング広告- アスペクト比:正方形1:1/横長91:1/縦長4:5
- 推奨されている解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上
- キャプション文字数: 125文字以内を推奨(最大2200字)
- ファイルタイプ:.mp4、.mov、GIFを推奨
- サイズ:250MBまで
- 動画の再生時間:1秒~60分
- アスペクト比:9:16
- 最小解像度:600 x 1,067ピクセル
- 推奨解像度: 1,080 x 1,920
- キャプション文字数:メインテキスト125文字以内を推奨
- ファイルタイプ:. .mp4、.mov、GIFを推奨
- サイズ:250MBまで
- 動画の再生時間:1秒~60分
- アスペクト比:9:16(推奨)
- 推奨解像度:500 x 888ピクセル以上
- キャプション文字数:メインテキスト72文字以内を推奨
- ファイルタイプ:.mp4、.mov、GIFを推奨
- サイズ:4GBまで
- 動画の再生時間:0秒~30秒
③カルーセル広告
▼フィード- アスペクト比:1:1
- 推奨解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上
- キャプション文字数:テキストのみ、125文字以内を推奨(最長2200字)最大ハッシュタグ数30以内、ランディングページのURLは必須
- ファイルタイプ:.jpgまたは.png(画像)、.mp4 もしくは .mov、GIF(動画)を推奨
- サイズ:画像1枚につき30MBまで/動画は4GBまで
- 画像点数: 2~10点
- 動画の再生時間:1秒~2分
- アスペクト比:9:16
- 推奨解像度:1,080 x 1,920ピクセル以上
- キャプション文字数:メインテキスト125文字以内、見出し 40文字以内を推奨。ランディングページのURLは必須
- ファイルタイプ:.jpgまたは.png(画像)、.mp4 もしくは .mov、GIF(動画)を推奨
- サイズ:画像1枚につき30MBまで/動画は4GBまで
- 画像点数: 2~3点
- 動画の再生時間:1秒~15秒
④コレクション広告
▼フィード- アスペクト比:91:1~1:1
- 推奨解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上
- キャプション文字数:メインテキスト125文字以内(最長2200字)、見出し 40文字以内を推奨。ランディングページのURLは必須
- ファイルタイプ:.jpgまたは.png(画像)、.mp4 もしくは .mov、GIF(動画)を推奨
- サイズ:画像は30MBまで/動画は4GBまで
- 商品セットに最低限必要な商品数:4
- アスペクト比:91:1~1:1
- 推奨されている解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上
- 推奨されているキャプション文字数:メインテキスト125文字以内、見出し40文字以内を推奨。ランディングページのURLは必須
- ファイルタイプ:(画像).jpgまたは.png(動画).mp4 もしくは .mov、GIFを推奨
- サイズ:画像は30MBまで/動画は4GBまで
- 商品セットに最低限必要な商品数:4
7.Instagram広告で成果を出した事例5選
最後に、Instagram広告の活用で成果を出した企業の事例をご紹介します。事例1:DAZN Japan(ストーリーズ広告_アンケートスタンプ活用)

事例2:防災防犯ダイレクト(カルーセル広告)

事例3:ブルガリ(コレクション広告)
高級宝飾品ブランド「ブルガリ」のコレクション広告事例です。 子どものための慈善団体「セーブ・ザ・チルドレン」とのパートナーシップ10周年について宣伝。まず、50人以上のインフルエンサーにストーリーズから寄付を呼び掛けてもらい、これらの投稿を寄付Webサイトへ遷移できるブランドスポンサーInstagram広告にしました。
事例4:Dear, Klairs(ショッピング広告/ブランドコンテンツ広告)
次は韓国の美容ブランド「Dear, Klairs」の事例です。 同ブランドは商品をタグ付けできるショッピング広告を使用、広告の目的はコンバージョン(購入)に設定しました。
事例5:StyleShare(ブランドコンテンツ広告)
ファッション・美容のショッピングプラットフォーム「StyleShare」は、パートナーブランド2社の売上を伸ばす目的で、ブランドコンテンツ広告を出稿しました。
8.まとめ
Instagram広告にはさまざまなフォーマットがあります。例えばインフルエンサーとタイアップできるブランドコンテンツ広告を使うことで、自社ブランドやサービスと親和性の高い潜在顧客への訴求が可能です。また、詳細なターゲティングができる点も大きなメリットです。狙いたい層が明確であれば、より的確にリーチできるでしょう。Instagram活用なら、ガイアックスにお任せください!
