KPI設定に欠かせないKGI、KSFの理解と、具体的な設定方法

2023/04/17


この記事では、自社に最適なKPIを設定するために必要な情報を解説しています。


前半ではKPIとKGI、KSFの関係性を簡単にわかりやすく解説します。そして後半では、KPIを設定するための4つの方法を具体的に解説しています。これを見ればKPI設定の手順がいち早く理解できます。


この記事のテーマ


適切なKPI設定に必要な考え方と、KPIの設定方法


記事を読んでわかること



  • 適切なKPI設定のために重要なKGI、KSFの概念

  • 具体的なKPIの設定方法


 


■目次



  1. 適切なKPI設定のために、KGI、KSFを理解する

  2. 具体的なKPIの定め方

  3. 競合比較で外部から見えない数字をKPIにしたい場合

  4. まとめ


適切なKPI設定のために、KGI、KSFを理解する


設定するKPIによってSNS運用でフォーカスする点が変わるので、目標、目的にあったKPI設定は非常に重要です。


そして自社に適切なKPIを設定するには、KGI、KSFを理解している必要があります。


KGIとKSF、そしてKPIとは


まずはKGI、KSF、KPIの関係を理解しましょう。


日常的に追いかける数値は「KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)ですが、このKPIの前提にあるのが「KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)」であり、KGIを達成するために必要な要因を「KSF(Key Success Factor:重要成功要因)」といいます。


そして、KSFを日常的に計測できる数値に掘り下げたものがKPIといえます。



設定例:サッカーチームの場合


わかりやすくするために、サッカーチームの広報の場合を例にとって考えてみましょう。


もしKGIが「日本一人気のあるチームを運営する」であるとした場合、Twitter運用施策であれば、KSFは「該当チームを応援するツイートが日本一多い状態」であると考えて、KPIは「応援ツイート数」となります。


具体的なKPIの定め方


具体的なKPIの設定の仕方にはいくつかのパターンがあり、KGI、KSFやKPIとして設定したい指標によって適切な方法は異なります。パターンを複数知ることで、適切な数値を考えやすくなります。


過去と比較するパターン


すでにSNSの運用をしている場合、これまでの運用実績をどのくらい上回るか、伸び率を考えることでKPIを設定できます。


指標例:フォロワー数/リーチ率・数/エンゲージメント率・数等


競合と比較するパターン


競合としてベンチマークしているアカウントの数値をベースにする設定方法です。この方法をとる場合、一般的には外側から見られる数値しか知ることができないため、注意が必要です。


指標例:フォロワー数/エンゲージメント数


人口比、ユーザー比から算出するパターン


自社サービスやアカウントのターゲット総数から計算していく方法もあります。


ターゲット層の人口比やSNSの利用率などの統計情報を組み合わせてSNS上にいるターゲットのパイを想定、その中の何%というようにKPIを見出します。


FacebookやLinkedInなどであれば、広告マネージャを使うことでターゲットの規模をざっくりと把握することも可能です。


指標例:リーチ数、インプレッション数


達成したい業績からの逆算


「これくらいのUGCが発生すると、売上がこれくらい上がる」など、SNSで計測できる数字と業績の相関関係がわかっている場合は、目標とする売上などから逆算して必要なUGC数などをKPIとして設定することもできます。


指標例:UGC数、リーチ数


競合比較で外部から見えない数字をKPIにしたい場合


業界の平均的なリーチ率やエンゲージメント率を知りたい場合、外からは知りえない情報であるため、支援会社にKPI設定について相談するか、同業界のSNS担当者と情報交換するなどの工夫が必要になります。



  • まとめ



  • 適切なKPIを設定するためには、KGI、KSFを理解しなければならない

  • KPIの具体的な設定方法は、過去データや競合他社との比較やユーザー比などからの算出、または達成したい業績から逆算するなどの方法がある


 


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この講座の総合監修・執筆者


平井 みのり


ガイアックスソーシャルメディアマーケティング事業部コンサルタント。 大学在学中より広告代理店にてキャリアをスタート。 主に、ウェブマーケティング事業に従事。ガイアックスでは大手企業や官公庁を中心にソーシャルメディアマーケティング、PR、ブランディング、キャンペーン施策に関わる。Z世代向けの施策提案や英語での支援も可能。