フォロワーやUGC増加の起爆剤になるSNSキャンペーン。実施にあたっての基礎知識を解説
2023/04/18
自社の商品やサービスの認知拡大、拡散、フォロワー増などを目的に実施されるのがSNSキャンペーンです。
最大限の成果を上げるために、キャンペーンの種類や特徴、注意点を理解しましょう。キャンペーン設計に役立つ基礎知識をご紹介します。
この記事のテーマ
SNSキャンペーンに関する基礎知識を学ぶ
記事を読んでわかること
- SNSキャンペーンとは何か
- SNSキャンペーンの種類と特徴
- よく使われるキャンペーンツール
■目次
- SNSキャンペーンの目的と適した構成
- キャンペーンを実施する時期
- 当選賞品の設計
- 媒体ごとにAPIを活用したキャンペーンツールなどもある
- まとめ
SNSキャンペーンの目的と適した構成
SNSキャンペーンはSNS運用における施策のひとつで、フォロワー数やUGCの増加、拡散による認知拡大など、さまざまな目的で実施されます。
以下は、キャンペーンの種別と特徴をまとめた一覧です。公式アカウントのフォロー+何か追加アクション、という構成が基本です。達成したい目的に合った設計をすることが重要です。
また、各SNS媒体にあったキャンペーン座組みなども考慮できるといいでしょう。例えば、Twitterの場合は、拡散性を活かしたフォロー&RTキャンペーンの開催が多いです。Instagramキャンペーンの場合は、フォロー&いいねやハッシュタグなど、参加の敷居が低い座組みのキャンペーンの開催が多く見受けられます。
キャンペーンを実施する時期
競合他社がキャンペーンを開催しないであろう時期を狙うことで注目度を上げることができるので、多くの企業と被る時期は避けたほうがベターです。
例えば、クリスマスやお正月のような季節のイベント時は多くの企業がキャンペーンを行っています。マーケティング費用を消化しなくてはならない年度末もキャンペーンが増える傾向があるので注意が必要です。
キャンペーンの開催時期は、これらのシーズンと被りにくい時期などがおすすめです。
しかし、商品のリリースや露出させたいタイミングなどもあるため、総合的に開催の時期を検討しましょう。
当選賞品の設計
キャンペーンの賞品や参加特典については、以下の2点を意識して設計をすると参加者を集めやすいでしょう。
①豪華賞品
②当選確率が高い
③希少性の高い賞品
高価な賞品などをプレゼント設定する場合は、応募者が多く集まることが予想されるため、賞品数は少数の設定でも応募者が集まりやすいです。
逆に、価格帯などが安く手に入りやすい賞品などは、数百から数千名分の賞品で設定。賞品ではなく当選人数で目を引くようにするといいでしょう。
その他、プレミア商品、非売品や限定品など希少性の高いプレゼントを設定するのもオススメです。
「当たったら嬉しい!」「当選確率が高いから応募しよう!」など、ユーザーの心理までも踏まえたキャンペーン設計で参加人数を増やすようにしましょう。
ユーザーがキャンペーンに参加するにあたって商品の購入が必要な場合、景品表示法で取引額など規定が定められているので、注意しましょう。商品を購入、写真撮影して、ハッシュタグを付けて投稿するといったケースが該当します。
景品表示法については、以下の記事で詳しく解説しています。
媒体ごとにAPIを活用したキャンペーンツールなどもある
各媒体には、APIを活用したキャンペーンツールがあります。よく使われるものをご紹介します。
このようなツールを活用することで、よりユーザーが楽しめるキャンペーンの設計ができるケースもあります。
ぜひ他社の事例も参考にしながら、自社に適した企画を考えてみてください。
SNSキャンペーンに活用できるAPIツール
Twitterオートリプライ(インスタントウィン)
フォロー&リツイートやハッシュタグ投稿などで応募し、その場で抽選結果がわかる仕組みです。
例えばフォロー&リツイートなら、公式アカウントをフォローして指定のツイートをリツイートするとすぐに当選か落選かが通知されます。オートリプライの利用には、外部ツールを使用する必要があります。
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Twitterチャットボット
チャットボットは、テキストをリアルタイムに自動返信できるシステムです。
Twitterのチャットボットは、DM(ダイレクトメッセージ)で活用可能。ユーザーは簡単な質問に回答したり、ボットに設定できる「ツイートして応募」のボタンをタップしたりするだけで、簡単にキャンペーンに参加できます。
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— めぐりズム公式 (@megrhythm_kao) April 13, 2020
参照先:めぐりズム公式アカウント
「キャンペーン詳細はこちら」といったボタンを設置すればサイトへの誘導もしやすく、他のユーザーから見えないクローズドなやり取りなので、参加へのハードルを下げられるのが特長です。
Instagram UGC集約ツール
特定のハッシュタグを収集しブランドサイトに掲載することのできるシステムです。キャンペーン特設LPなどをオープンする際に、集まった投稿が一覧で見られる便利なルールになっています。
TikTokインスタントウィン
特定のキャンペーンハッシュタグをつけた動画を投稿し、特設サイトにTikTokのアカウントでログインすると、その場で当選結果がわかる仕組みです。
その他、レシート投稿、総選挙やクイズ・診断などのキャンペーン開催に特化したツールなども各社で提供されているので、キャンペーン企画にあったものを探してみましょう。
まとめ
- SNSキャンペーンにはフォロワー獲得、認知拡大などさまざまな目的がある
- フォロー&いいね、フォロー&コメントなどキャンペーン設計によって期待できる効果が違う
- Twitterのインスタントウィン、チャットボットのようなツールを活用するのも有効
この講座を監修した人
吉田朋子
ソーシャルメディアマーケティング事業部 マネージャー。大手クライアントへSNSを中心としたマーケティング、コンテンツやキャンペーン企画、運用支援、勉強会講師、ガイドライン制作と幅広く担当。
この講座の総合監修・執筆者
平井 みのり
ガイアックスソーシャルメディアマーケティング事業部コンサルタント。 大学在学中より広告代理店にてキャリアをスタート。 主に、ウェブマーケティング事業に従事。ガイアックスでは大手企業や官公庁を中心にソーシャルメディアマーケティング、PR、ブランディング、キャンペーン施策に関わる。Z世代向けの施策提案や英語での支援も可能。