【Facebook広告のフォーマット:2】マルチプロダクト広告とは

2015/06/10

多くの企業では、必ずしも一つのサービスのみを取り扱っているわけではなく、サービスラインナップが増えれば増えるほど、プロモーションやマーケティングにかかるコストは増え、効率よく宣伝することがより求められます。


Facebookがリリースしている「マルチプロダクト広告」では、一つの広告内に5つまで画像付きのリンクを張ることができる新しい広告ユニットです。今回はこのマルチプロダクト広告について解説していきます。


■マルチプロダクト広告とは


キャプチャ
https://www.facebook.com/business/news/JA-product-adsより引用


マルチプロダクト広告はカルーセル(回転)形式で表示され、横方向にスクロールさせることで別の広告を見ることができる広告ユニットです。


広告に表示するサービスは任意で選択可能で、Webサイトやアプリで見てくれた商品を再度紹介することができる他、売れ筋のランキングからサービスを紹介することもできます。


また、必ずしも複数のサービスを紹介しなくても、大きく推したい一つのサービスをさまざまな角度から見せたいときにも使えるのが特徴です。それではこの広告ユニットのメリットを詳しく見ていきましょう。


■マルチプロダクト広告のメリット


キャプチャ2
カルーセル形式のマルチプロダクト広告で得られるメリットは、大きく3つあります。


1.Webサイトへの誘導効果を上げる


一つの広告に複数のサービスが表示されることで、クリックする機会が増え、結果的にリンク先への訪問が増えます。


2.コンバージョンレートを上げる


展開するそれぞれの画像には、別のURLを設定できるため、それぞれのページに誘導し、トラフィックを増やすことができます。


3.コアターゲットにリーチする


カスタムオーディエンス機能を使うことで、広告を表示するターゲットを限定することができます。マルチプロダクト広告と併用することで、既存顧客へのリマーケティングや新規顧客の発掘に活用できます。


さらに、複数のサービスを表示するだけでなく、サービスのストーリーを順番に画像で紹介したり、サービスの詳細を一つずつ表現するような使い方もできます。


■マルチプロダクト広告の設定方法


それでは実際に広告ユニットを設定する手順を解説します。


メニューの[広告マネージャ]をクリックし、続いて[広告を作成]をクリックします。キャンペーンの目的を選択する画面に遷移したら、[ウェブサイトへのアクセスを増やす][ウェブサイトでのコンバージョンを増やす]のどちらかを選択します。


マルチプロダクト広告ではこの2つの目的以外で出稿することができませんので、Facebookページへのいいね!を増やす目的などには使えないことを覚えておいてください。


キャプチャ3
誘導したいWebサイトのURLを入力したら、[次へ]をクリックし先に進みます。


届けたいオーディエンスの設定など、詳細な設定が可能な画面が表示されます。画面中央あたりに表示されている【ステップ3: 広告を作成 使用したい広告をデザインは?】の箇所で、下記画像にある[複数の画像を使用した広告]を選択します。


キャプチャ4
すぐ下に表示される[どの画像およびリンクを使用しますか?]欄では、広告の内容について編集を行ないます。番号を振った箇所に、以下の項目を入力していきます。


①広告を使用したいFacebookページ


②広告ユニット上部に表示されるメッセージを入力します。設定するサービスすべてに共通するメッセージを入れるのが望ましいでしょう


③表示する画像の順番を指定します。チェックボックスにチェックを入れると、Facebook側で適切な順番を判断してくれます


キャプチャ5
さらに下にスクロールすると、それぞれの画像毎にリンク先と見出しなどが設定できます。デフォルトでは3画像分しか表示されていないので、4~5枚登録したい場合は+ボタンで画像を追加していきましょう。画像サイズは600×600を推奨しています。


キャプチャ6
後はプレビュー画面でチェックし、予算やオーディエンスの設定を終えれば準備は完了で、。[注文を確定する]で出稿することができます


■最後に


マルチプロダクト広告は設定手順で難しいところはなく、通常の広告出稿と同じような流れで行なうことができます。


サービスに統一性がないと広告を見ているユーザーの興味は分散し、訴求が中途半端になってしまうデメリットはありますが、一度の広告出稿でいくつものサービスを同時に宣伝できるメリットは捨てがたいもの。


Facebookで広告宣伝をお考えの際は、マルチプロダクト広告という選択肢もご検討ください。


この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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