Facebookアカウントがなくとも、Facebookメッセンジャーの利用が可能に

2015/07/08

2015年6月24日、Facebookは、Facebookアカウントを持っていない人でも、電話番号などの簡単な情報登録により対話アプリ「メッセンジャー」を使用することを可能にしたと発表しました。

そこで今回は、なぜメッセンジャーのアップデートがされたのか、またその内容について紹介していきます。

■Facebookメッセンジャーを使うには

今回、メッセンジャーでアップデートされた内容は以下になります。

・Facebookアカウントがなくてもメッセンジャーの利用が可能

・利用にあたっての登録情報は、氏名、電話番号、写真でOK

アップデートについて、6月24日からアメリカ、カナダ、ペルー、ベネズエラで利用可能となり、他地域についても順次拡大される予定です。

現在、メッセンジャーの利用ユーザー数は約6億人となっていますが、以前よりFacebookの課題として、SNS嫌いな人々にもメッセンジャーを使ってもらいたいということが挙げられていました。

しかし今回のアップデートにより、ユーザーは簡単な情報の登録のみでアカウントを作ることができ、Facebookアカウントを持たずして、メッセンジャーの利用が可能となります。

簡単な登録で利用ができるため、ユーザーにとっては導入ハードルが下がり、Facebookを使いたくない人あるいは何らかの事情でFacebookが使えない人に対してアプローチすることができ、さらに多くのユーザーの獲得が見込めるようになります。

Facebookはメッセンジャーでの本格的な収益化を図っておらず、広告は本体のニュースフィードにしか表示されません。

Facebookとしては、ユーザーが増えることが売上のアップに直結するため、一旦Facebookとメッセンジャーを切り離された形にし、まずはメッセンジャーの利便性を感じてもらい、本体サービスを使ってもらおうという思惑があるのではないでしょうか。

■最後に

今回の変更により、将来的にFacebookは、より独立したプラットフォームとして運営していくことに1歩近づいたのではないかと思います。

「Facebookのユーザーになろうよ!」と広告色を強めてユーザーを取り込んでいくのではなく、あくまで、まずはメッセンジャーのユーザーとなってもらい、そこ通して自然に好奇心を刺激した結果、Facebook自体に興味を持ってもらうというアプローチ方法は、非常に効果的であり、今後のユーザー数増加に大きく寄与するのではないかと思います。

この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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