Facebook広告のCPC課金においてクリックカウント方法が変更
2015/07/14
2015年7月9日、米Facebook社は、Facebookの広告料金基準を改定し、1クリックごとに費用がかかる「コスト・パー・クリック(CPC)」方式でクリックの計測方法を変えると発表しましたので、ご紹介していきます。
■CPC課金の変更点
Facebookでの課金方法は、従来通りCPC課金ですが、今回のアップデートにおける変更点はその計測方法となります。
これまでは、「いいね!」や「シェア(共有)」、「コメント」へのクリックも課金対象として計測されていましたが、今回のアップデートからWebサイトへのアクセスや、アプリをインストールするリンクなどをクリックしたときのみ、課金対象としてカウントされるようになります。
具体的には以下の項目です。
・Facebook以外のウェブサイトへ移動するためのクリック
・CTAボタン(「購入する」等)でFacebook以外のウェブサイトへ移動するためのクリック
・アプリをインストールするためのクリック
・Facebookのキャンバスアプリを起動するためのクリック
・Facebook以外のウェブサイト上にある動画を再生するためのクリック
しかし、これまで課金対象となっていた「いいね!」ボタンや「シェア(共有)」、「コメント」に関しても全く無視されるわけではありません。
従来の課金対象となるもののクリックが多い場合は、その広告を「高品質なコンテンツとしてユーザーに配信されている」とFacebookが認識し、オークションで優位性をもつよう作用します。
また、広告主が希望する場合は、最適化オプションを選択することによってエンゲージメント関連のクリックに対して入札することも出来るようです。
課金対象のクリックの種類が減ることから、Facebookは「1クリックを得るためにかかる広告料金(CPC)は上昇するだろう」と述べています。
同様に、Facebook利用者の画面上に広告が表示された回数(リーチ)に対する、クリック率(CTR)も下がる見込みとなっています。
■最後に
今回の変更は広告主にとっては、非常に嬉しいものではないでしょうか。
これまでFacebookに広告出稿してみたものの、CVに至らず、いいね!の数だけが増えすぎてしまったり、想像以上にコメントがつきすぎてしまったりして、ユーザーの反応はいいものの、費用対効果が合わない、とクリエイティブ開発に頭を抱えていた担当者も多かったと思います。
それが今回の変更により、そうした問題点が解消され、無駄なコストを抑え、より効果・効率の良い媒体へとFacebookは生まれ変わったと言えます。
Facebook全体の広告売上自体は一時的に下がるかもしれませんが、質の良い媒体へと生まれ変わったことで、広告主自体の数はさらに増えていくのではないでしょうか。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部