Facebookブログ機能「ノート」がリニューアル
2015/08/31
■徐々に高まっていく長文コンテンツ熱
Facebookのノート機能をご存知でしょうか?
ノート機能は、当時500文字程度しか打てなかった「近況アップデート」投稿に対して、長文用につくられた、いわゆるブログ機能になります。
ただこのノート機能は2011年にタイムラインが誕生してから、すっかり影をひそめてしまい、ユーザー側も短文で気軽にアップする傾向が強く、長いブログ記事を書きたいというニーズは少ない傾向にありました。
ところが、2012年後半にTwitterの共同創業者エヴァン・ウィリアムズが立ち上げた
Mediumが登場し、同サービスはオバマ大統領や企業家イーロン・マスク氏などの著名人が利用する「適度な長さの質の高い記事」を執筆するために最適なプラットフォームとなりました。
また、2007年から存在するTumblrは、デザイン性に優れ、リブログ(=シェア)で良い記事はどんどん拡散され、独り言的要素が強く、自分だけの楽しみをデザインできる点で、途中からYahoo!傘下に入った後もInstagramと並んで10~20代のユーザーが爆発的に増えていきました。
そうした状況に危機感を感じたFacebookは、今回「ノート」機能の刷新に手を掛けました。
■ソーシャル拡散との親和性
Facebookのノート機能の対抗馬であったMediumは、Twitterに拡散をお任せしている面が強くありましたが、Twitterユーザーは性格・ジャンルも広く老若男女広く存在するため、世界観の強いMediumユーザーとは性質が合わない傾向にありました。
同様に、Tumblrもユニークなユーザーが多く、一般ユーザーとはマッチしにくい可能性があります。
そうしたなかでFacebookは、Instant Articles(インスタント記事)機能や動画自動再生機能でWeb出版・広告の場として地位を確立しているのも強いリーチ力を誇っており、またユーザーがニュースフィードでわざわざリンク先URLへ飛ばなくとも閲覧でき、共有行動が取りやすい仕様になっていることから、拡散という点においては他を圧倒するようになるのではないでしょうか。
さまざまな特徴を持つSNSが増えていますが、Facebookのブログ分野における本格参入により、さらなる市場の活性化が促されると予想されます。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部