【解説付き】Facebookニュースフィードの新アルゴリズム|2つの変更点&エッジランクへの影響をご紹介。

2013/08/08

Facebook ニュースフィード エッジランク アルゴリズム

Facebookは現地時間の8月6日、ニュースフィードのアルゴリズムの新たな変更点を明らかにしました。


今回の発表で明らかになったのは、人気の未読投稿をページ上位に表示させる「Story Bumping」と、ユーザーが最近エンゲージメントしたページの投稿を表示させやすくする「Last Actor」という2つの新要素です。


エッジランクにも影響があると思われるこれらの2つの変更点についてまとめましたので、是非ご一読ください!



■目次


1.ニュースフィードのアルゴリズムに2つの新要素


1-1.人気の記事を見逃さない「Story Bumping」


1-2.最近いいね!したページの表示が増える「Last Actor」


2.エッジランク各要素の優先度にも変化があるの?


2-1.「経過時間」の優先度が減る?


2-2.リアルタイムの「親密度」がかなり優先されるかも??


 


1.ニュースフィードのアルゴリズムに2つの新要素


今回の発表で明かされた「Story Bumping」と「Last Actor」は、すでにニュースフィードのアルゴリズムに組み込まれているようです。


早速詳しく見ていきましょう。


1-1.人気の記事を見逃さない「Story Bumping」


投稿されてからある程度時間がたった記事も、いいね!やコメントなどのエンゲージメントを多く獲得していると、ニュースフィードページの上部に表示されるようになっています。


▼Facebookはこの機能を「Story Bumping」と呼んでいます


例えば、投稿された直後には見る事ができず、ページ下部に流れてしまった友達からの嬉しい発表などを、見逃しにくくなりそうですね。


1-2.最近いいね!したページの表示が増える「Last Actor」


ここ最近各ユーザーがより多くエンゲージメント(いいね!・投稿にコメント・シェアなど)したページやユーザーの投稿が、ニュースフィード上位に優先的に表示されるようになっています。


▼こちらの機能は「Last Actor」と呼ばれています


カウントされるのは直近の50のアクションなので、各ユーザーが「今」一番興味のあるページや人からの投稿を多く見る事ができそうですね。


2.エッジランク各要素の優先度にも変化があるの?


さて、ニュースフィードの表示アルゴリズムが変わったという事は、エッジランクにも変化があったはずです。


エッジランクの基本4要素のおさらい


エッジランクとは、Facebookが各ユーザーのニュースフィードに表示する記事を決めるのに使われるアルゴリズムです。


現在Facebookのエッジランクアルゴリズムには4つの基礎要素があります。



 



  • Affinity Score(親密度)


 



      :各ユーザーの各投稿・ページに対する親密度。各ユーザーがいいね!やコメントを多くしているページの投稿が表示されやすくなる。


 



  • Weight(重み)


:投稿が獲得したアクションの総数(重さ)。いいね!やコメントが多いほど表示されやすくなる。コメントはいいね!よりも高得点として、累計でカウントされる。


 


 



  • Time(時間経過)


:記事が投稿されてから経過した時間。最近のものほど表示されやすい。


 


 



  • Negative Feedback(ネガティブフィードバック)


:投稿に対する否定的なアクション(投稿を隠す、など)。これが多く蓄積された投稿は表示されにくくなる。


 


参照記事:


Facebookのエッジランクに新要素「ネガティブフィードバック」とは?|投稿を隠されないようにする3つのTIPSをご紹介。


Facebookの「エッジランク」の3要素と、各要素の優先順位


2-1.「経過時間」の優先度が減る?


今回明らかにされた変更点の1つ目は、「投稿されて時間が経った記事も人気の場合はニュースフィード上位に表示される」というものです。


したがって、エッジランクの要素の1つである「経過時間」の重要度が減るのではないだろうか?という事が推測できます。逆に「重み」の重要度は、変わらず高いままだと思われます。


2-2.リアルタイムの「親密度」がかなり優先されるかも??


2つ目の変更点であるLast Actorにより、「各ユーザーが最近多くエンゲージメントしているページの投稿が表示されやすくなる」ので、「親密度」の重要度が増した可能性も考えられます。


親密度の中でも、過去の蓄積分よりも直近のアクションのポイントが高くなっているのではないでしょうか。


また、「ネガティブフィードバック」も同様に重要になっている事が想像できます。




これらを踏まえると、エッジランク各要素の優先度が次のようになっている可能性があります。



「親密度」と「ネガティブフィードバック」の重要度は、2つ目の変更点「Last Actor」がどれぐらい強く反映されるかにより変わってきそうです。


最後に


Facebookは今回明らかにした変更点について、「より個々のユーザーが自身にとって大事な記事をみつけられやすくなる」ためにおこなったと語っています。


またFacebookは、企業向けにニュースフィードのアルゴリズムについて説明するブログも開始しました。


今後も何かニュースフィードのアルゴリズム・エッジランクに変化が確認された場合は、随時ラボでも取り上げていきます。




以上、『【解説付き】Facebookニュースフィードの新アルゴリズム|2つの変更点&エッジランクへの影響をご紹介。』でした。


この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

企業のWeb担当者様が積極的にSNSをビジネス活用していけるよう、ソーシャルメディア関連の「最新ニュース」「運用ノウハウ」「事例・データ」の情報を素早くキャッチしてお届けします。