Facebookで最も効果的な投稿は「週に1〜4回」、頻度が高いほどパフォーマンス低下
2015/09/17
ソーシャルメディアツールの開発を行う英ロコワイズ社は、Facebookページの運営者の投稿頻度と、その投稿を見るユーザーの反応に関する調査結果を発表しました。
調査によると、投稿頻度が高いほどパフォーマンスが低下し、記事の閲覧割合が減少するということが明らかとなりました。また、「いいね!」や「シェア」、コメントするなど積極的なリアクションにもつながりにくくなる傾向があるようです。
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■運営者側の投稿頻度
本調査の対象データは、600以上のFacebookページと250万件以上の「いいね!」について解析を実施しました。
解析結果において、運営者側の投稿頻度として最も多いのは「週に2~4回」(31%)と、全体の3割ほどを占めています。
次いで「1日に1回」(25%)、「週に1回」(18%)と2割前後は毎日派と週一派が占め、「1日に5回以上」という強者も7%ほどいるようです。
続いて、情報を受け取るユーザー側のアクションについて、投稿された広告や記事はユーザーのタイムラインに流れますが、実際にそのページを開いて「いいね!」を押した人の割合(リーチ率)のデータが出ています。
投稿頻度については「週に1回以下」が最も多く平均15%以上、次いで「週に2~4回」9.66%、「1日に1回」8.42%と同等の数字となりました。情報を多く提供することが必ずしもユーザーのニーズに合うとは言えないようです。
また、記事を見た人のうち、「いいね!」や「シェア」、コメントするなど積極的にアクションをする人の割合(エンゲージメント率)については、2つ並んで「週に1回」12.86%、「週に2~4回」12.36%と週に数回の投稿が最もユーザーの反応が良い結果となりました。
「1日に3回」以上になると6~7%前後が多く、リーチ率に同じく投稿頻度が高ければ高いほどエンゲージメントに繋がるというわけではなさそうです。
■否定的なアクションは投稿頻度が高いほど少ない
さらに、投稿ページを通報し、フォローをやめてしまうなどの否定的なアクションをする人の割合(ネガティブフィードバック率)についてのデータも興味深い結果となっています。
「週に1~4回」では、否定的アクションが2%ほど、「1日に1回」1.27%、「1日に2回」以上では1%を切っています。これは、否定的なアクションをとらないことがイコール「肯定」とは限らず「無関心」の可能性もありますが、良くも悪くもユーザーが投稿に慣れていっていると言えます。
投稿頻度が高いほどリアクションが薄いのであれば、運営側にとっては運用方法を考え直す必要があるかもしれません。
■最も効果を上げるためには投稿計画を練りましょう
投稿頻度が「1日に数回」よりも「週に数回」と適度な隔を空けた方がリーチ率とエンゲージメント率は上がる傾向にあることがわかりました。
有益な情報であれば連発してユーザーの目に慣れてしまうのはもったいないことですし、質の良くない情報であれば多く発信しても意味をなさない投稿となってしまいます。
有益な情報を適度な頻度で投稿することが最もFacebookを効果的に活用できると言え、運営側は自社ページを解析し、投稿の質・頻度・ターゲットについて随時計画を練り直す必要があるでしょう。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部