LINE@が店舗連動のデジタルポイントカードの発行を開始

2015/11/24

LINE株式会社は2015年10月22日、「LINE」で展開する公開型アカウント「LINE@」においてデジタポイントカードを発行・管理できる「LINEショップカード」機能の提供を開始しました。


ポイントカードをデジタル化することで、顧客の再訪を促します。


■新機能の概要


LINE@とは、LINEが提供しているビジネスアカウントで、LINE公式と似たような機能を持ちます。飲食・アパレルなどの実店舗を持つ法人や行政・メディアを対象としています。


今回このLINE@でポイントカードのデジタル化の機能が無料で展開されます。


新機能では来店数や購入金額など、ポイント付与の条件は自由に設定することが可能です。


また、一定数ポイントが貯まったユーザーに対してインセンティブや割引などの特典を提供することできたり、有効期限前に通知をする機能があったりとユーザーの再訪を促す機能もついています。特典は企業側が自由に設定することができます。


さらにポイント付与にはQRコードを使用します。アプリ内で発行されるQRコードを店頭のスマートフォンやタブレット端末、印刷したポスターなどに掲示し、LINE@アカウントを友達追加後、ユーザーが自身の端末でそのQR コードを読み取ることで、ユーザーのアカウント上にポイントを付与することができます。


QRコードは、画像データとして任意のメールアドレスに送信も可能のため、ポイント付与を促す告知物なども製作することが可能です。


また、不正利用防止策として、店舗の位置情報をQRコードに設定することも可能です。有効範囲である半径500m圏外ではQRコードの読み取りが不可能となっており、来店せずに使用するという不正を防止します。


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LINE@アカウントとユーザーのトーク画面にリッチメニュー(トーク画面下部に大きく表示される告知・誘導枠)で告知が可能な他、カード作成時に発行される専用URLを使用することで、メッセージ配信やタイムライン投稿でショップカードの提供開始を友だちに告知することが出来ます。


■ポイントカード作成方法


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ポイントカードは、案内に従って作成するだけで、簡単に設定することができます。


・設定の項目


① ゴールまでのポイント数


② ゴール特典(必須)


③ 追加特典


④ 有効期限


⑤ 有効期限前通知


  ・最終日利用から/初回利用からの期間選択


  ・無期限


⑥ カード取得ボーナス


⑦ 不正防止設定


  ・同日中に同じ顧客への付与をしない


  ・指定時間以内に顧客への付与を許可しない


⑧ ご利用時のルール(自由記入可)


⑨ リッチメニューへの表示


・必要なもの


① 特典チケットのイメージ画像(なくても作成可能)


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デザインは複数から選ぶことができます。


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ゴール特典と追加特典での特典は、「特典チケット」を作成することが可能で、有効期限やご利用案内(自由記入可)も設定することができます。


ユーザーにはメッセージとして送信されトーク画面に保存されるので、ユーザーにとっても無くしたり忘れたりする心配がなく使いやすくなっています。


■近日公開予定の統計機能


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ショップカードの統計情報が確認できる機能も近日中に公開予定です。この機能では、配布したカードの枚数や日時、ポイントの配布状況、特典チケットの取得状況といったユーザーの情報をデータ化して一括管理することができます。


■最後に


このポイントカード機能の特徴は、すべて無料で簡単に設定を行うことができる点です。


作成から告知までをすべて無料で行うことができるため、店舗の規模に関わらず簡単に導入することができます。筆者が実際にポイントカードを作成したところ、LINEの案内画面に従いながら10分程度で作成が完了しました。


特典チケットの内容やご利用案内の文章が既に決まっていると、もっと短時間でつくることができるでしょう。


これまでのLINE@は「グルメ予約」という飲食店向けの機能のみでしたが、今回の機能によりアパレルなど新たなユーザーもより便利に利用可能になります。


この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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