Facebookがまさかの『消える投稿』をテスト中!Snapchatの「消える機能」を導入か!?

2014/09/17

『消える○○』シリーズは今後も流行っていくのでしょうか?


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「明日誰か飲みに行きましょう」といった投稿や、後で読み返したらちょっと照れくさいような悩みを打ち明けた投稿など、「いつまでも他人のニュースフィードに残られても困る」投稿ってありますよね。


そんなニーズを察したか否かはわかりませんが、先週Facebookが『消える投稿』をテストしているというニュースが飛び込んできました。


なんでも、1時間後・12時間後・2日後など、投稿が一定時間が経つと消えるように設定できる機能だそうです。現在は一部のiOSユーザー間でのみテストされているようですが、もし実装されるとかなり面白くなるのではないでしょうか。


消えるメッセージアプリと言えば、Facebookからの買収オファーを断ったSnapchatもありますよね。今回はこちらのニュースの概要と、同じく消えるメッセージアプリであるSnapchat・Slingshotとの違いや、今後の考察などをまとめました。



■目次


Facebookが実装する『消える投稿』とは?


1.『消える投稿』の概要


2.Snapchat・Slingshotとの違いとは?


3.消える投稿のメリットと可能性


1.『消える投稿』の概要


The Next Webが報じたところによると、一部のiOSユーザーに、投稿をする際に「投稿が消えるタイミング」を設定できるオプションが表示されているとのことです。



(画像引用:http://thenextweb.com/facebook/2014/09/10/facebook-testing-new-feature-lets-schedule-deletion-posts-advance/
現段階で確認できる限りですと、設定できる「消えるタイミング」は、【1時間後・3時間後・6時間後・12時間後・24時間後・2日後・7日後】です。


いつの間にかFacebookのヘルプセンターのページも更新されていますので、こちらもあわせてご確認ください。


ちなみに、現在も投稿してから手動で消すことは可能です。とはいえ消し忘れることもありますので、自動的に消してくれる機能は面白いですね。


2.Snapchat・Slingshotとの違いとは?


さてさて、消える投稿・消えるメッセージと聞くとアメリカで大人気のSnapchatを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。FacebookはSnapchatを意識したかどうかは定かではありませんが、現在「消えるメッセージアプリ」の代表格と呼べます。


また、正直日本ではあまり話題になっていませんが、今年の6月にFacebookがリリースした、同じく”消える”メッセージアプリであるSlingshotというアプリもあります。ここではその2つのアプリとの相違点を簡単にご紹介します。


Snapchatとの違い



SnapchatはFacebookからの巨額の買収オファーを断ったというニュースも記憶に新しいですね。


Snapchatでも、メッセージを受信して何秒後に消えるかを設定できますが、こちらは消えるまで最大でも10秒となっています。そのためエロ写真のやりとりなどで若者が盛り上がったりするのですが…そういう意味では今回のFacebookのアップデートとはかなりタイプが異なりますね。


Slingshotとの違い



Slingshotは、相手にメッセージを送り返さないと送られてきた画像を開けないという変わったメッセージアプリ。


一度その画像から離れると、以後同じ画像は再度開くことができなくなるので、こちらも”消える”メッセージアプリとしてSnapchatの対抗馬に名乗りを上げています。が、Slingshotも今回のFacebookの動きとは関連性がありそうであまりないように見えます。


3.消える投稿のメリットと可能性


ではなぜ、このタイミングで「消える投稿」にFacebookは着手したのでしょうか?


一般ユーザーの視点で見ると、前述の通り、時期外れの投稿が、誰かがいいねする度に友達のニュースフィードの上の方に表示される、ということが減りそうなので、悪い機能ではないと思います。


投稿に制限時間を設けることで拡散力アップ!?


運用目線で見てみるとどうでしょう。先日の記事でもお伝えした広告の時間帯別配信などもあり、どうも最近Facebookはコンテンツ配信のタイミング・リアルタイム性に力を入れているように見えます。


さらに考えられるメリットとしては、例えばキャンペーンの投稿に時間制限を設けると、シェアした人の間で話題を呼び、瞬間的な拡散力はこれまでの通常の投稿よりも高くなる…といった、新しい運用の可能性があるかもしれません。


反面その場合、Facebook投稿とは切っても切り離せないエッジランクの問題があるので、投稿に時間制限を設けても全員に表示されない、というリスクも付きまとうのではないでしょうか。




今回テストされている「消える投稿」は、一見Snapchatを意識した些細な実験のように見えますが、運用面でもかなり大きな変化をもたらしそうな気がするので、今後も注目していきたいですね。


以上、『Facebookがまさかの『消える投稿』をテスト中!Snapchatの「消える機能」を導入か!?』でした。


この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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