【運用担当者必読】Instagramのフォロワーを増やす7つのTIPS
写真投稿サービス「Instagram」の勢いが止まりません。アメリカの調査会社「eMarketer」によれば、2017年頃までには全米インターネットユーザーの3分の1が利用する見通しを立てています。
人気の理由として挙げられるのは、ユーザーの高いエンゲージメント。特に、アパレルやコスメグッズの企業にとっては格好のマーケティングの戦場になりつつあります。
またDIGIDAY[日本版]によれば、アメリカにおいてファッション系ブランドの98%、コスメ系ブランドの95%がアカウントをもっており、エンゲージメント率はFacebookの約10倍にも登るというデータもあります。
とはいえ、ただアカウントを開設すれば人が集うわけではないのは、TwitterやFacebookと同様です。今回の記事では、あなたのInstagramアカウントのフォロワー数を増やすための施策を紹介していきます。心がけ次第で今すぐに取り組めるものから、本格的に予算をかけて行うものまで様々ですので、フェーズによって検討してみてください。
※更新履歴
2017年2月3日:加筆修正しました。
2016年11月10日:加筆修正しました。
- ■目次
- プロフィールページを作り込む
- ハッシュタグを活用する
- 他のSNSやウェブサイトでの告知
- ファンへのアクション(いいね・フォロー)
- Facebook/Instagram広告
- キャンペーンを打つ
- インフルエンサーの協力を仰ぐ
- まとめ
1.プロフィールページを作り込む
意外と見落としがちなのがプロフィールページの整備です。一つ一つの投稿写真ももちろん重要ですが、ユーザーがあなたのアカウントをフォローするかどうかは、プロフィールページで決まります。ユーザーがフォローしたくなるプロフィールページにするためのポイントを確認しておきましょう。
特定のテーマを決定する
まずはアカウントのテーマ(世界観)を決めます。Instagramの投稿は画像がメインになるので、必然的にフォトジェニックなコンテンツを投稿することになりますが、ただおしゃれであればOKということにはなりません。アカウントごとのテーマの統一が非常に重要であり、そのテーマにどれだけ共感してもらえたか、有益だと思ってもらえたかがフォロワー数に比例します。
ユーザーのニーズが違うテーマはアカウントを分けて運営するのも◎
テーマを分けて複数のアカウントを運営している企業の事例をご紹介します。
女性向けのキュレーションプラットフォームであるMERYでは、MERY内で人気のあるカテゴリーを中心に、「全体アカウント」「ヘアアレンジ」「ヘアスタイル」「ネイルデザイン」「ビューティー」「アイテム」「メールマガジン」とシチュエーションごとにテーマを変え、合計7つのアカウントを運用しており、合計74万フォロワーを獲得しています。同じメディアであってもテーマごとにアカウントを分けることで、それぞれのユーザーのニーズに合わせたアカウント運営ができるわけです。いかにテーマの決定が重要であるかということが分かります。
※2016/12/7のサイト閉鎖以降、更新はストップしています。
プロフィールを漏れなく入力する
テーマを特定したら、それが伝わるような紹介文をしっかりと記載しましょう。自分たちはどんな存在で、Instagramではどのような投稿をしていくのかを明確に示しておくのです。一覧で表示される写真で世界観を示すのはもちろんなのですが、ユーザーが「自分が見たいものか、有益な情報か」を判断できるように、文章でも簡潔に書いておくと親切です。
開いてすぐ目に映る写真で、テーマを感じ取れるように
たとえば、国内企業アカウントでフォロワー数の多い「音羽山 清水寺」を見てみましょう。

清水寺や住職の写真により、アカウントのテーマである荘厳で清らかな世界観がすぐに伝わってきます。
写真の見せ方にも工夫を
アカウントをフォローしてもらったり、サイトリンクをクリックしてもらうにはプロフィールページを見てもらわなければいけません。このプロフィールページは、アカウントのテーマや世界観を表す、いわばアカウントの顔とも言える部分。表現したいこと・伝えたいことがわからない写真が並んでいたり、統一感の加工をしたりしていては、ユーザーにフォローしたいと思ってもらえません。
逆に投稿する写真に統一感があり、良質な写真を届け続けることでフォロワーを増やすことができるでしょう。
プロフィールページの特性を生かした表現やInstagram独特の表現を活用
以下2つの企業のプロフィールページはそれぞれ違った工夫をして、魅力的なプロフィールページを作っている事例です。ぜひ参考にしてください。
■1枚の写真を分割して見せている
ハーゲンダッツ ジャパン
■枠の付け方やフィルターを統一している
LOWRYS FARM
2.ハッシュタグを活用する
Instagramの特長とも言えるのがハッシュタグです。ハッシュタグは、投稿文の中で「#」を頭につけた単語の部分を指し、クリックできる仕様になっています。クリックすると、同じハッシュタグがつけられた写真の一覧が表示されるため、あなたの写真が興味を持ったユーザーの目に触れる可能性が高まります。
アメリカのソーシャルメディア支援企業「Post Planner」はブログで、「新しいフォロワーを獲得するための25のハッシュタグ」をまとめています。
「#love、#instagood、#cute」など、そのハッシュタグを使っているユーザーが多いものが中心です。何かしら投稿に付けられそうなものは付与しておくといいでしょう。
ハッシュタグで検索しているユーザーのニーズを満たす
人気のハッシュタグを使うのも重要ですが、それよりも自分の投稿テーマや内容と関連性のあるハッシュタグをつけるほうが効果的です。より興味の度合いが高いユーザーへリーチできるでしょう。
たとえば、あなたがフィットネス器具の写真を投稿するなら、「#fitness、#getfit、#fitnessfriday、#workout、#inshape……」といったタグを付けたほうが良いでしょう。もちろん、そのタグに一定層のユーザーがすでにいることが望ましいところ。ターゲットとしているフォロワー層が似ているアカウントのハッシュタグを、参考にしてみましょう。
独自ハッシュタグを使ってファンとのコミュニケーションを円滑に
さらに専用のハッシュタグを生み出し、ユーザーとコミュニケーションをし続けるのも、ブランドへの愛着が高まり、効果的です。
「#uniqloginza」のハッシュタグでユーザーの投稿を募り、フォロワー数を増やしたユニクロ銀座店の事例が参考になるでしょう。

3.他のSNSやウェブサイトでの告知
FacebookやTwitter、自社メディア、ブログ、メールマガジンなど、すでに他のチャネルを持っているようであれば、Instagram開設のお知らせをしましょう。ただし、写真が何もないときにしても効果は望めませんので、一定数の写真を投稿してから行いましょう。
Instagramアカウントの解説をブログでお知らせ
国内企業での人気アカウントの1つである「北欧、暮らしの道具店」は、Instagramアカウントを開設した際に、自社メディアに記事を投稿しています。

4.ファンへのアクション(いいね・フォロー)
興味を持ってくれそうなユーザーに対して直接アクション(いいねやフォローなど)を起こすのも有効です。アカウントを開設しただけではユーザーに気づいてもらえませんから、こちらからアプローチするのです。
具体的には、自社名や自社商品名、それらに関連するハッシュタグを検索し、そのタグを使って投稿してくれているユーザーへいいねやフォローをします。
InstagramはFacebookと違って、こちらからユーザーアカウントへアクションを起こせるのが特徴。自社に好意的な投稿をしてくれている人に対しては、積極的にアクションを起こしてアカウントに気づいてもらうことが大切です。
ただし、自社に全く関係のないアカウントや投稿に対して積極的なアクションを起こすと、無差別にアカウントをフォローして回るスパムのように見えてしまいます。逆効果になり、ユーザーに警戒されてしまいますので、フォローや「いいね」をするユーザーはきちんと選びましょう。
5.Facebook/Instagram広告
前述の他のSNSでの告知にも通じますが、広告を打って目に触れるユーザーを集めるのも有効でしょう。
Instagramの親会社であるFacebookの広告はリーチ数が稼ぎやすく、ページヘの誘導には効果が望めます。こちらも、遷移後の動きが大切ですので、まずはページをリッチに仕上げていく必要があります。
また、日本でも提供が始まったInstagram広告も、フォロワー数獲得に一定の効果を発揮しているようです。

今後、日本人ユーザーがより増えるにつれ、さらに有効な手段となっていくことでしょう。
参考:【事例効果つき】Instagram広告の種類や特徴、使い方のまとめ記事
6.キャンペーンを打つ/自社コンテンツとして活用する
特定のハッシュタグをつけて写真を投稿してもらい、投稿者の中から景品をプレゼントするといったキャンペーンも盛んに行われています。
Instagramのメインユーザーが20歳代を中心にした若年層の女性であることから、アパレルやコスメブランドで多く見られる手法です。Instagramを使ったキャンペーン事例は下記の記事が参考になります。
【完全攻略 保存版】事例から読み解く、Instagramキャンペーン設計方法
GUやCalvin Kleinが芸能人・有名モデルとコラボする形で実施したWebカタログのキャンペーンや、Instagramの投稿による、ユーザー参加型のコンテストを実施したIKEAやMarc by Marc Jacobsのキャンペーン、いいね!の数を集めてサッカー選手のグッズ販売が決まるFC東京のキャンペーンなどの事例を紹介しています。どのキャンペーンも一般ユーザーが「気軽に」参加できることに加えて、Instagramの使用動機である、「写真を多くの人にみてもらえる」といった、ユーザーの参加モチベーションを煽るアイデアが散りばめられています。
【最新版】 プレゼント企画から来店促進まで Instagram(インスタグラム)キャンペーン事例まとめ
女性向けの雑貨を取り扱うPLAZAや前述で紹介したMERYが実施したプレゼント応募キャンペーンや、店舗への来店を促すためのキャンペーンを行ったザ・ボディショップやキールズの事例などを紹介しています。プレゼント応募や来店キャンペーンにおいて、各キャンペーン単体の効果を狙うのではなく、「それぞれのキャンペーンを組み合わせて相乗効果を得る」といった狙いがあるということがわかる事例集になっています。
キャンペーンはリアルでも! O2O施策との相性も良い
また、リアルイベントとの展開も考えられます。ユーザーは盛んにセルフィー(自分撮り)をしたり、ランドマークとなるものを記念撮影したりすることから、「Instagramに載せやすい」展示物などを用意するとよいでしょう。
最近のイベントでは、Instagramに載せやすいように「正方形のフォトフレーム」や「立て看板」などを会場に用意しているものも見受けられます。
イベントに合わせて特定のハッシュタグを作っておくのも重要です。
関連:Instagramと「海の家」を絡めたO2Oキャンペーン事例まとめ記事
7.インフルエンサーの協力を仰ぐ
すでにフォロワー数が多い「インフルエンサー」を企画に取り込み、連動したInstagramキャンペーンをつくることも認知獲得につながる施策です。(5)のキャンペーン施策で紹介した中にも、インフルエンサーを絡めたものが多くあります。
「User Local」のInstagram人気ランキングを見ると、国内外を通じて上位には女性モデルやタレントが名を連ねています。もちろんそういった人たちの影響力は絶大なので協力してもらえるならそうしたいのですが、予算の問題などもあり難しいことも多いでしょう。
Instagramには必ずしも有名人でなくとも、料理、ファッション、インテリアなど特定のジャンル内で数万単位のフォロワーを集めているマイクロインフルエンサーが多くいます。自社と相性がいいジャンルのインフルエンサーを絞り込んで協力してもらえるようにすることで、予算も抑えながら効果的な施策・キャンペーンが打てるでしょう。
また、商材次第ではありますが、Instagramは若年層の利用が多く、高校生などのティーン層から特に人気を集めるインフルエンサーも存在します。多くは、ターゲットと同じく10代の読者モデルなどが中心ですが、波及力が望めるでしょう。
・JKトレンドは彼女たちから学べ!インスタグラムでみた「10代インフルエンサー」BEST10 | BLOG-FRONTIER
参考URL:http://g-frontier.net/blog/teen_influencer_best10/
まとめ
7つのTipsをご紹介してきましたが、このなかでもっとも重要かつすぐに始められるのが、「1.プロフィールページを作り込む」です。テーマが定まっていなかったり、世界観が伝わるプロフィールページになっていなかったりすると、キャンペーンや広告の効果も半減してしまいます。もしできていない部分があれば、できるだけ早く改善しましょう。
また、こういったフォロワー増加施策を行った際の効果検証も忘れてはいけません。Instagram公式の解析機能もリリースされましたし、Instagram向けの効果検証ツールも様々なものがリリースされています。「Iconosquare」など、コメントやいいね!の反応率を振り返るサービスなどを利用して、アカウントの成長を観察しましょう。
アメリカはもちろんのこと、日本でも日増しに勢力を伸ばしつつあるInstagram。動画の投稿もできるようになり、今後のデジタルマーケティングの主役といっても過言ではありません。
ただ、フォロワー数だけを追い求めるよりも、「フォロワー数とエンゲージメント率」の高さにフォーカスし、ユーザーと良い関係をいかに築いていけるかがポイントといえるのではないでしょうか。
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2016.11.15