事例で学ぶ! BtoB企業のTwitter活用法
BtoB企業がSNSを運用することに、いまひとつピンと来ないという方も多いかもしれませんが、会社情報を詳しく掲載できるFacebookに比べて、さらにBtoB企のメリットがわかりにくいのがTwitterではないでしょうか。そこでTwitterをうまく使いこなしているBtoB企業はないか、調査してみました。今回はその中から、Twitterを自社のビジネスにうまく結び付けている3つの事例をご紹介します。
- ■目次
- 京都中央卸売市場113号大〆
- デル株式会社 法人向けテクニカルサポート
- Yahoo!マーケティングソリューション
- まとめ
1. 京都中央卸売市場113号大〆
知られざる魚問屋の活動をユルくつぶやくことで、見込み客を拡大
京都中央卸売市場113号大〆 https://twitter.com/red2red2red2
京都中央卸売市場にある鮮魚113号大〆商店は、1~3日ごとに仕入れためずらしい海産物や京都の季節行事、グルメレポを写真とともにつぶやいて、54万人以上のフォロワーを獲得しています。
こちらの特徴は、卸の魚屋というストイックなイメージに反したユルめのつぶやきと、興味をそそる海産品の投稿写真です。めずらしい海産物をひとひねり加えて撮影した写真は、ユーモアにあふれるだけでなく、比較物を一緒に撮影したりすることで、商品の大きさや質感が臨場感として伝わり、ユーザーの好奇心をかきたて興味を引きます。
フォロワーに海産物の知識を問うクイズ形式の投稿や、魚問屋でもあまり扱わない商品にいたっては、おいしい調理方法をフォロワーに聞いてしまう大胆な投稿もあり、一方的な情報発信でなく、相互のコミュニケーションを活発にして、ファンを全国に広めることに成功しています。
ポイント
趣味層が多いとも言われるTwitterでは、BtoB企業でもBtoCを意識したユルい投稿をすることによって、フォロワーが広がり、見込み客となるファンが獲得できるということがわかります。どのような見せ方が商材の魅力を引き出すか、目新しさを生み出すのか知恵を絞り、思わずリツイートしたくなるような写真でフォロワーを増やしていきましょう。
2. デル株式会社 法人向けテクニカルサポート
獲得顧客の不満を解消し、信頼を得ることでリピート率をUP
デル株式会社 法人向けテクニカルサポート https://twitter.com/DellCaresPRO_JP
コンピュータ関連品製造販売のデルは、法人向けの窓口として、テクニカルサポートのアカウントをTwitterに設けて、1日に5~7件のデル製品の技術系の情報をツイートしています。このほかにTwitterユーザーから寄せられるデル製品への技術的な質問に対応しています。
Twitter以外に法人向けテク二カルサポートの窓口が、電話、チャット、Eメール、Facebookとある中で、Twitterアカウントは常に時系列で表示されるという特性から、オンタイムでのカスタマーサポートを担っていると考えられます。デル製品への気軽な質問、購入後の不満の汲み取り、技術的問い合わせに、オンタイムで対応していくことによって、ユーザーへの親和性を高め、購入者からロイアリティの向上が、公開された場所で得られることになります。
また、Twitterのリツイート機能によって、ユーザーが気に入った投稿、有益だと思った投稿は拡散されていくので、投稿を見たユーザーや回答を得られたユーザーだけでなく、広くTwitterユーザーに共有されていくことが見込まれており、Twitterのサポート窓口は個別対応の窓口としてだけでなく、ある種のサポートプラットフォームのような働きも期待できます。
ポイント
サポート窓口をTwitterアカウントととして設けることで、寄せられる質問や問い合わせだけでなく、自社製品に対する不満や不評を見つけ出し、能動的に対応していけることもTwitterの魅力のひとつです。Twitterを使って、購入者への細やかなサポートを続けることによって、自社のファンを増やし、リピート率を高めていきましょう。
3. Yahoo!マーケティングソリューション
Twitterで有益な情報をアピールし、オウンドメディアにファンを呼び込む
Yahoo!マーケティングソリューション https://twitter.com/yahoo_marketing
Yahoo!マーケティングソリューションは、インターネットに特化したマーケティング情報を平日は毎日、多い日は日に数回のペースでツイートしています。時事ネタに合わせたマーケティング情報やデータ解析情報などとともに、リツイートも盛んです。
2016年4月にはオウンドメディア「Insight for D」をリリースし、Twitterアカウントではオウンドメディアへの誘導が増加しています。今後オウンドメディアに良質のコンテンツを集め、Twitterでコンテンツ紹介していくことで、フォロワーをオウンドメディアへ誘導し、ファンを獲得していくことが目標となります。Twitterでは見込み客や顧客と気軽にコミュニケーションをとれるということで、親和性も高めていけるでしょう。
ファンはメディアサイトでのメルマガ購読や、自社サイトでの資料請求という行動を期待され、ゆくゆくはYahoo!マーケティングソリューションの顧客となるような、コンテンツマーケティングの一端をTittwerアカウントが担っています。
ポイント
コンテンツマーケティングにおいて、コンテンツが良質でなくてはならず、明らかに広告を意識させるようなものは嫌われると言われますが、ツイートもしかりです。Twitterの少ない文字数でオウンドメディアをどうフォロワーにみせるかで、誘導率は大きく変化するでしょう。
まとめ
Twitterは、どこまでもオープンにツイートが公開されるという性質があるので、実態が一般に見えずらいBtoB企業が、Twitterの投稿を通じて、こんなことをしている会社なんだ、こんな業界もあるんだと、まったく接点のない人にでも知ってもらえるきっかけになりえるSNSです。自社サービスや商材を念頭に置くだけでなく、面白い!気になる!といった、感覚でフォロー・リツイートされていくSNSだということも大きなポイントになっています。
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2016.05.16