事例で学ぶ! ファッション・アパレル業界のTwitter活用法
「若い世代に向けてアプローチするならTwitter」と言われるほど若年層の利用が多いとされるTwitterですが、若い世代向けのファッションブランドはそれぞれターゲットに向けてファッション誌のように見ごたえのあるツイートを展開しています。今回はその中でも、基本的な告知・紹介ツイート以外のひと工夫がされている参考にしたいアカウントをピックアップしました。
- ■目次
- AnkRouge アンクルージュ
- JEANASiS ジーナシス
- Earth music&ecology
- Adidas Woman
- まとめ
1. AnkRouge アンクルージュ
1日の投稿が20本! 画像へのこだわりがうかがえる投稿
AnkRouge アンクルージュ https://twitter.com/AnkRouge
AnkRougeは若い世代向けの女性ファッションブランド。5万人を超えるフォロワーがおり、ツイート数も1日約20件前後と活発です。
内容の多くが全国各地にある店舗のショップスタッフによるコーディネート写真で、新商品や再入荷品を取り入れるなどして商品のプロモーションも兼ねているようです。また、同じ商品でも身長によって違う着こなしの提案をするといった、ファッション雑誌のような投稿もあります。写真も工夫されており、着用画像だけでなく細かいディティールも伝わるよう別の角度からのショットや近接したショットも合わせた複数枚で投稿しています。
もちろんキャンペーンの告知や、店舗限定のお知らせなど広報としても十分活用されています。こうしたツイートは各店舗のブログと連動して投稿されており、より詳しい内容はブログで見ることができるようになっています。
ポイント
1日のツイート数が約20件と比較的多く、多くの投稿が写真コンテンツでの商品プロモーションです。全国にある店舗のショップスタッフによるコーディネートやサイズや身長によって異なる着こなしを提案するといった、ファッション雑誌のような投稿を心がけている。写真もひと工夫することによってユーザーの心をつかんでいる。
2. JEANASiS ジーナシス
自社メディアに呼び込む工夫がたくさん
JEANASiS ジーナシス https://twitter.com/JEANASIS_jp
JEANASISも若い女性向けのブランドで、フォロワーは現在7万人以上。1日10件以上のツイートがあり、内容は新商品の紹介や自社メディアへのリンク、キャンペーンやフェアの告知が多くを占めています。
コーディネート提案といった内容のものもありますが、自社製品とは別におしゃれに絡め「セルフネイル」のHowToを自社メディアで展開しており、こうしたトピックへの誘導としての役割を担っているようです。
商品紹介の際は価格と品番を記載し、Twitterで画像を見て店舗で購入する人たちへの配慮がなされているのもポイントです。
ポイント
若い女性向けブランド「JEANASIS」さんのアカウントでは、商品のプロモーションだけでなくファッションに絡めたHow toページのURLを貼付し自社サイトへの誘導をしています。投稿内容に価格や品番を記載し自社サイトへ流れてきたユーザーがすぐに購入しやすくなる配慮があります。
3. Earth music&ecology
キャンペーン告知やコーディネート提案など、盛りだくさんのコンテンツ
Earth music&ecology https://twitter.com/earth_1999
CMなどで話題になったEarth music & ecologyは若い女性向けブランドの中でもコンテンツの充実度が非常に高いアカウント運営を行っています。現在17万人を超えるフォロワーを持ち、商品紹介・フェア告知は当然のこと、コーディネート提案の他、ブランドで行われている様々なイベントや企画の告知も行われ賑やかな運営がされています。
Twitter上でのキャンペーンもあり、フォロワーを意識した運営がなされている好事例といえるでしょう。また、文章も若い層を意識し、絵文字を使うなどして楽しげな印象がありますが、実際1日の投稿数は1~4件程度と少なめです。少ない投稿数でも一つ一つのツイートにしっかり内容を持たせており、非常に充実したアカウントになっています。
ポイント
17万人以上のフォロワーを持ち、商品プロモーション・フェアの告知の他、ブランドが行っている企画やユーザーのライフスタイルに合った情報を発信しています。上の二つのアカウントとは異なりファンとの交流を目的とした投稿も多く見受けられます。
4. Adidas Woman
投稿のタイミングを、フォロワーの閲覧する時間帯に合わせる
Adidas Woman https://twitter.com/adidasWOM_jp
言わずと知れたスポーツウェアメーカーのadidasも、女性にターゲットを絞ったアカウントの作成し活用しています。フォロワーは2万人程度ですが、非常に濃い内容を展開しているアカウントです。
基本的なキャンペーン告知や商品紹介といった広報的役割の他に、実際にウェアをきてスポーツやトレーニングに励む女性の写真を投稿することでリアリティのあるコンテンツとなっています。また、スポーツと絡め、ドリンクのレシピといった自社コンテンツへの誘導となるツイートもあり、ファンを飽きさせない多様な投稿がされています。
Twitterとしては投稿数が少なく、日に1件程度と抑えられていますが、投稿時間帯に工夫が施されています。それは朝の8時、正午12時、夜9時頃の3つの時間帯に投稿が集中しているところ。ターゲットとなる女性フォロワーが、ツイッターをチェックすることが多い時間帯、朝の通勤中、お昼休憩、家に帰ってからのリラックスタイムにあわせて設定されています。こうした投稿時間帯も、Twitterを運営する上で鍵となるでしょう。
ポイント
スポーツウェアブランド「adidas」が女性をターゲットにフォーカスしたアカウントです。基本的なキャンペーンの告知や商品プロモーションのほかに外人モデルが生活のどの状況でどんなウェアを着用しているのかといったコーディネートに関する投稿もしています。スポーツと絡めたコンテンツへの誘導となるコンテンツも投稿し、そういった工夫がユーザーを飽きさせないひとつの要因になっています。
5. まとめ
女性向けブランド3つを紹介しましたが、それぞれ基本的な内容(告知・自社商品紹介)を抑えながらも、独自のコンテンツへの誘導やフォロワーに向けた工夫が見られました。ファッションブランドは着用画像を中心とした写真の投稿が必須となってきますが、多様なコーディネート提案や自社商品以外の商品と一緒に楽しめるTipsといったフォロワーを飽きさせないなんらかのひと工夫が必須と言えそうです。
2016.05.24