【インタビュー記事】 LINE@(ラインアット)とは「売り上げを伸ばすツール」である

2016/06/10

LINE_013月に行われた「LINE CONFERENCE TOKYO 2016」では、「Coupon Book」「コマース」の機能の追加や「ショップカード」機能のリニューアルが発表され、利用アカウント数も急激に伸びているLINE@。今回はLINE Business Partners株式会社代表の長福様に、LINE@が伸びている背景を詳しくお伺いしてきました。


text / ソーシャルメディアラボ編集長 大久保亮佑


    目次


  1. プロフィール

  2. LINE@が伸びている背景はスマホ化

  3. メルマガと違い、登録のハードルが低いLINE@

  4. 他のSNSとは違い、「売り上げを伸ばすツール」というポジション

  5. LINE@を導入した際の課題と解決策

  6. LINE@が実現させたい世界観とは


プロフィール


長福 久弘 氏: LINE Business Partners株式会社 代表取締役社長LINE_02


LINE@が伸びている背景はスマホ化


大久保:LINE@は一言でどのようなサービスだと説明しているのでしょうか?


長福氏:クライアントには「スマホ版のメルマガツール」という感じで説明しています。ガラケー時代にはメルマガツールがありましたが、今ユーザーはメールを使わなくなってきています。LINE@はLINEで送れるスマホ時代のメルマガですね。


大久保:現在の企業アカウント数はどれくらいなのでしょうか?


長福氏:全体の中でも店舗系が半数を占めていて、店舗系のアカウントは20万件以上です。業種は、飲食、美容、小売などが多いです。LINE@は元々実際に店舗を構えている企業でしか利用できませんでしたが、昨年の2月にECサイトの利用も解禁して、今年4月には更に緩和したことでメディアの利用も増え、アカウント数は日々増えてきています。


メルマガと違い、登録のハードルが低いLINE@


大久保:実際に導入された企業様からはどのような声をいただきますか?


長福氏:「友だちが本当に簡単に集まるね」というお声をよく頂きます。旧来のメルマガと違って、LINE@での登録=友だち追加はメールアドレスを入力する必要もなく、QRコードの読み込みや友だち追加URLのクリック1つだけでつながれる点が大きいと考えています。メルマガでは3年かかる会員数を、LINE@では数ヶ月から1年で超えるという事例が多々あります。


大久保:一方で他の拡散性のあるSNSと違い、LINE@は友だち集めが難しいという声もあると思うのですが、何か工夫する点はあるのでしょうか?


長福氏:お客様とのあらゆるタッチポイントに友だち追加の導線を設置することが大事です。例えばECサイトであれば、TOPページやSNSで告知したり、納品伝票と一緒にQRコードを同梱しています。店舗であれば、テーブルやレジに設置することなどが考えられます。さらに、「友だちになるとこんなに良いことあるよ!」というメリットを添えるとさらに友だち増加が見込めます。


他のSNSとは違い、「売り上げを伸ばすツール」というポジション


大久保:なるほど、そうするとLINE@はどういった顧客層が向いているのでしょうか?


長福氏:LINE@が得意とするのは、リピーターと少し興味はある、聞いたことはある、という潜在顧客です。

メルマガのような個人情報の開示を求めないので、LINE@の友だち登録はそのハードルが低く、少しでも興味があるユーザーを集めることを得意としています。


大久保:ユーザーとのコミュニケーションという観点では、FacebookやTwitterなどのSNSと比較されることもあると思うのですが、違いをどのようにお考えでしょうか?


長福氏:LINE@は他のSNSと違い、「売上を伸ばすツール」だと思っています。

例えば雨で売上が下がりそうな日に、「ランチ雨の日100円引き」というようにLINE@で配信して頂くと、リアルタイムでお客様に届いて来店して頂けたりします。本当に売上をあげたいという時に配信して、ダイレクトに反応を得ることが出来ます。

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LINE@を導入した際の課題と解決策


大久保: LINE@を導入した際にクライアントが直面する課題などがありましたら教えてください。


長福氏:唯一の課題は「運用する」ということです。LINE@はメディアではなくツールなので、運用しないと効果が出ません。


大久保:そういったクライアントにはどのようなアドバイスをされているのでしょうか?


長福氏:運用といっても決して難しいことではないと伝えています。例えば飲食店であれば「今日は良いマグロが入りましたよ」、アパレル関係では「こんな新商品入りました!」など普段店舗で交わすお客様とのコミュニケーションや接客を、そのままLINEのメッセージという形で配信して頂くだけで構いません。お客様にとって「価値のある情報」を配信する意識を持っていれば、反響をが大きい傾向があるようです。


LINE@が実現させたい世界観とは


大久保:今後実現させたい世界観みたいなものがあるのでしょうか?


長福氏:LINE@が目指しているのは、店舗の総合ツールです。LINE@が、電話機能も果たし、顧客とのコミュニケーションも取れて、HPも見られて、ECサイトの役割も果たす、そんな立ち位置を目指しています。

そもそもLINEは「便利で楽しいもの」を目指しています。便利だから、プライベートなコミュニケーションでLINEが使われているのと同じように、店舗への予約などにもLINE@が使えるように普及していけばと思っています。


 


本記事では、LINE@はどのようなツールで、なぜ伸びているのかということに関してお伝えしました。次回はLINE@の運用ノウハウを詳しくお聞きした内容をお伝えします。


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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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