これでブロック防止!企業のLINEアカウントのリッチメッセージ&自動返信活用事例6選
2017/11/21
LINEアカウントのメッセージは、ユーザーに直接メッセージを送れる反面、簡単にブロックされてしまう可能性があります。せっかく友だち追加をしてくれたのだから、ブロックはできるだけ避けたいところです。そのためには、ユーザーにとって魅力的なコンテンツ配信をしてLINE公式アカウントをより楽しんでもらい、ブロックを防ぐことが必要です。
ここでは、ブロックされにくくするアカウント運用のポイントと、魅力的なコンテンツ配信に有効な「リッチメッセージ」「自動応答メッセージ機能」を活用した事例を6つご紹介します。
※更新履歴
2017年11月21日:加筆修正しました。
- ■目次
- 企業のLINE運用で注意したい「ブロック」とは
- LINEブロックを防止するための対策
- LINE公式アカウントのリッチメッセージ活用事例2選
- LINE公式アカウントの自動応答メッセージ活用事例4選
- まとめ
企業のLINE運用で注意したい「ブロック」とは
ブロックとは、友だちにしているアカウントからのメッセージや通話などを受け取らないようにする機能です。企業アカウントに対してブロックをすると、その企業からのメッセージは届かなくなり、友だちリストにも表示されなくなります。
友だちになってくれたユーザーに対しては、ついさまざまなメッセージを送りたくなるものです。しかし、メッセージが不要だと感じてブロックをされてしまうと一切のメッセージが届かなくなってしまいますので、メッセージの内容や頻度には注意が必要です。
友だち追加数、有効友だち数を確認する方法
LINE@の管理画面にある「統計情報」では、アカウントを友だちに追加したユーザーやブロックしたユーザーの人数を確認できます。これはスマートフォンアプリからでも確認可能で、アカウントが何人のユーザーに友だち追加されたかを知ることができます。
友だち追加数は累計の友だち追加数、有効友だち数は友だち追加数からブロック数を差し引いた数です。ブロック/友だち解除数は、アカウントをブロックしたユーザーの数になっています。
LINEブロックを防止するための対策
LINEブロックを完全に防止するのはなかなか難しいですが、メッセージの内容や投稿タイミングを工夫することで、ブロック率は変わってきます。それでは、どのように運用すればブロックされにくくなるのか、具体的なポイントをご紹介します。
対策1:読みやすい・見やすい、役に立つメッセージ内容にする
LINEメッセージはスマートフォンで見ることが多いので、読みやすいメッセージにすることが大切です。メッセージのテキストを作成するときは、以下のようなポイントに気をつけてください。
- 改行や絵文字を使って、区切る。だらだらと長くしない。
- 細かい内容を通常メッセージ、視覚的に訴求したいものをリッチメッセージ、などと使い分ける
そのほかにも、LINE自体の配信機能を活用することで、よりわかりやすいメッセージを作成できます。
ぜひ活用したい、LINEのリッチメッセージとは
リッチメッセージとは、単なるメッセージと違い画像やテキスト情報をひとつの吹き出しにまとめて配信できるメッセージです。
文字情報やある程度の絵文字しかない通常のメッセージに比べて、もっと大きな吹き出しで多くの情報を簡潔かつ視覚的に訴えることができます。リンク先も設定できるので、ただの画像よりも誘導効果を見込めます。クリエイティブ作成の手間は増えますが、可能な限り活用したい機能です。
リッチメニューも使ってみよう
リッチメニューとは、キーボードが表示される部分に独自のメニューを展開できる機能です。視認性が高く外部URLも設定可能なため、クーポンや特設サイトへリンクを貼るなどの使い方ができます。見た目にも楽しく、有益な情報を分かりやすく提供できます。
画像引用:http://manual-at.line.me/archives/1067959676.html
対策2:お得なクーポンを配布する(特に友だち追加時など)
友だち追加直後にブロックされることを防ぐため、初回メッセージでクーポンを配布するのは有効な手段のひとつです。スタンプ配布時に友だちとなったユーザーはそのアカウントにさほど興味がない場合もありますが、クーポンを受け取ると「いつか使うかも」とブロックせずにいる可能性があるからです。
新宿タカシマヤの例では、友だち追加時の挨拶と同時に店舗で使えるプレゼントクーポンを配布して、初期のブロックを防止しています。
関連記事:【LINE投稿事例】 有効な友だち登録時・初回メッセージとは?
対策3:「通知OFF」に誘導する
ユーザーがブロックをする理由のひとつに、「通知が多くてうるさく感じる」ということがあります。「通知OFF」に誘導することで、この原因によるブロックを回避できまる可能性が高まります。
この画像の例のように、友だち追加時の初回メッセージで「通知OFF」の案内をするのがおすすめです。
対策4:配信時間帯に配慮する
配信時間に配慮することで、ブロックを防止しメッセージの開封率を上げることができます。例えばファッション系のアカウントなら朝9時台と12時台、夕方17時以降に投稿されていることが多いようです。これは通勤通学時間や、夜に帰宅してリラックスしている時間を意識していると思われます。
このように、アカウントのターゲットユーザーのライフスタイルを分析して、どのような時間帯に配信をするのが有効なのか探ってみるのもポイントです。
以下の記事では290のアカウントについて調査し、配信時間について分析をしています。自分の業種が何時くらいに配信するのが適切かを考える際には、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【最新版】LINE(ライン)の最適な投稿時間と頻度は? 3か月、全290アカウント・3040投稿を徹底分析!
対策5:自動応答機能で便利&楽しい要素を追加
自動応答メッセージ機能を使えば、アカウントに遊びの要素を足したり、ユーザーが知りたい情報に簡単にアクセスできるようにしたりできます。うまく活用して、ユーザーに好印象を持ってもらいましょう。
自動応答メッセージとは?
自動応答メッセージとは、ユーザーが送ってくれたメッセージに対して自動でメッセージを返信する機能です。
全部で200通りの返信パターンを登録できるほか、返信の時間帯も設定できます。例えば朝メッセージを送られたら「おはよう」と返す、夜メッセージを送られたら「こんばんは」と返す、といった具合です。
ただし、ユーザーに「人が1対1で返信してくれている」という誤解を招かないよう設定には注意が必要です。もしユーザーに勘違いさせてしまうと、「クレーム的な内容を送ったのにふざけたメッセージで返された」などと思われてしまう可能性もあります。友だち登録時点でお知らせしておく、キャラクターが会話している設定にするなどの対処法が考えられます。
例えばクロネコヤマトでは、この自動応答メッセージ機能を使って再配達依頼もできるようになっており、ユーザーの利便性が高くなっています。
このように便利な機能をうまく活用している事例をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自社にあった自動返信の内容を考えるにあたっては、以降でご紹介する事例も参考にしてください。
LINE公式アカウントのリッチメッセージ活用事例2
事例1:プリマハム
プリマハムはリッチメッセージを使ってちょっとしたマンガを配信しています。オシャレであったり、インパクトがあったりする広告も魅力的ですが、ストーリーがある「マンガ」はまた別の視点で「つい見たくなる」リッチメッセージの活用法と言えるかもしれません。
マンガではハムの種類や製法に関する知識を紹介しているため、LINEを通じてハムについて楽しく気軽に学ぶことができます。
事例2:バイトル
アルバイトの求人情報を取り扱う「バイトル」では、ユーザー一人ひとりにあった情報に結び付けられるようリッチメッセージを工夫しています。例えば画像の例のように、自社が提供するアルバイト情報の遷移先を「早朝」と「夜間」に分けて、矢印によってそれぞれ案内しています。
メッセージは多くの場合、最新のものから表示され過去のものを上にスクロールしてさかのぼっていきますが、リッチメッセージは一つの吹き出しが大きいため、複数配信するとすべての吹き出しを見ることが出来ません。よって最後に配信されたメッセージだけしか見てもらえないパターンがありますが、バイトルの場合画像上部が絶妙に途切れているため、ついスクロールして上も見たくなる「仕掛け」としても矢印が機能しています。
LINE公式アカウントの自動応答メッセージ活用事例4選
事例1:ローソン
コンビニのローソンは自動返信機能を使って、ユニークな企画をしています。
ローソンのアカウントには元々「しりとり」や「カウントダウンゲーム」などのお楽しみ機能がありましたが、それに加え、会話をすればするほど「ローソン力」が上がり、自分の商品棚がどんどん充実していくという企画も行っています。商品棚を充実させることで、アカウントの言葉を借りれば、「運が良ければ」クーポンが配信されることもあるようです。
楽しい&お得な要素で、ユーザーにとっての魅力を高めています。
会話や企画に自社商品の紹介がうまく織り交ぜられており、ユーザーを楽しませながら自社についてPRしている好事例です。
事例2:おとなサントリー
「おとなサントリー」はサントリーの中でも「お酒」に関する情報を配信しているアカウント。ブロック防止のために重要な、初回登録メッセージの良い事例となっています。
登録時に配信されるメッセージには「しつこい配信は慎みます」、「みなさんも、ブロックせずに大人の対応を」とあり、さりげなく、嫌味なくブロックされないようにしています。さらに自動返信機能を使い、「乾杯」と入力すると歓迎画像が表示されるようになっているのも、印象を良くするのに一役買っています。
事例3:Hulu
動画配信サービス「Hulu」も自動返信機能を活用しています。自動返信機能は「完全一致」でなければ対応するテキストを返信できないため、Huluアカウントでは確実に返信できるようあらかじめ「ひらがな」を指定しています。例えば「あ」=アニメ情報、「え」=映画情報といったように、ユーザーが求めている情報が的確に返信されます。
このような利便性の高いアカウントであれば、「ブロックせずに使おう」という気持ちになれますね。
事例4:任天堂
ゲームメーカーの任天堂は、遊び心のある絶妙な返信をくれます。
任天堂のキャラクター名やゲーム機の名前を送信すると、それに関した情報や画像を返信してくれるのですが、ここまでならどんな企業でもよく取り入れている事例でしょう。任天堂の場合、他にも「都道府県」や「和歌(百人一首)の最初の5文字」、他にもA4・B5などの用紙サイズなど、様々な言葉に返信してくれます。パターンが非常に豊富で、ユーザーを飽きさせない面白さがあります。どんな言葉に返信してくれるのか探すといった遊び方もできそうです。
まとめ
リッチメッセージと自動返信、あわせて6つの事例を紹介しました。手間がかかるものもありますが、簡単に自社に取り入れられる事例もあります。LINEアカウントはその活用のしかたによって有効なプロモーションができる手段です。ぜひ紹介した事例を参考に、ブロックを防止してユーザーから好意的に受け入れられるようなアカウント運用を目指しましょう。