教育業界(学校・大学・塾など)のFacebook活用事例
2017/01/06
企業のマーケティングの場としてすっかり定着しているfacebookですが、教育業界はそれをいかにして利用しているのでしょうか?4つの事例をもとに考察していきます。
- 目次
- 栄光ゼミナール
- こどもちゃれんじ
- グロービス
- 京都造形芸術大学 通信教育部
1. 栄光ゼミナール
https://www.facebook.com/EIKOHSeminar.jp/
首都圏を中心に展開する学習塾「栄光ゼミナール」は、1日に1~2回の頻度で投稿しており、2016年11月現在ファン数は約1万1千人です。投稿内容は学業関係だけでなく、日常生活の豆知識、知っておくと役立つ情報など学生だけでなく、親世代にも役立ちそうなコンテンツを配信しています。
ポイント
投稿によりターゲットを変えており、それぞれのターゲットの有益な情報を発信しています。実際に塾に通う、通わないの意思決定をするのは親であることも多いので、そのターゲット層に届く情報を提供することでFacebookページの効果が高まるのでしょう。
また、栄光ゼミナールの良いところを漫画で紹介するコンテンツもあります。漫画にすることで広告要素をあまり感じさせずにPRができています。
2. こどもちゃれんじ
https://www.facebook.com/shimajiro.jp/
通信教育サービスを中心に展開している「こどもちゃれんじ」は月に約15回(2日に1回)の頻度で更新しており、2016年11月現在ファン数は3万4千人です。投稿内容はしまじろうに関連する情報やこどもの育児に関する情報などがメインとなっています。
ポイント
遊びのポケットというこどもの遊びなどが紹介されているコンテンツがあることからも、親世代の方をターゲットとしているのがわかります。
他にも、コメントのほぼ全てにいいね!をし、必要があれば返信をしています。
また、企業にキャラクターがいる場合、キャラクターになりきる方法もあります。その方が、キャラとして受け入れられやすく、愛着が湧きやすいなどのメリットがあります。
しかし、しまじろうの場合、親世代向けなので教材を提供する企業としてあまりゆるいキャラは運用できないのではないでしょうか。商材・サービスや企業イメージによってキャラクターの活用方法は異なるため、自社のキャラクターの活用方法を考える必要があります、
3. グロービス
https://www.facebook.com/Globis.official/
社会人向けビジネススクールを運営している「グロービス」は1日に約2回更新しており、2016年11月現在のファン数は4万6千人です。グロービス卒業生のインタビュー記事や偉人の名言などが配信されています。
ポイント
グロービス卒業生のインタビュー記事、社会人向けのコンテンツを配信していることから、ターゲットを明確に絞っていることがわかります。グロービスでは、意識高い、意欲高いビジネスマンにターゲットを絞り、その層にささるような名言などのコンテンツを配信しています。
また、インタビュー記事は利用を考えている方への参考にもなります。一歩踏み出すことのできない潜在層に対して、信頼できる体験談などのコンテンツを配信することで、一歩踏み出すためのアプローチも可能になります。
4. 京都造形芸術大学 通信教育部
https://www.facebook.com/kuad.t/
京都造形芸術大学が管理する通信教育部のfacebookページは、1ヶ月に約40回(1日に1~2回)更新しており、2016年11現在のファン数は約2万2千人。投稿内容は大学内でのイベントや授業風景、コラムなどです。
ポイント
授業風景を投稿することで、実際に学生にならないと知ることができない情報を知ることができます。大学という重大な進路選択をするうえで、こういった情報は非常に役立つでしょう。
実際、今回さまざまな事例を研究しましたが、こういった情報を発信している学校はまだ少ないようです。入学前にリアルな学校生活の情報が得られれば、入学後のミスマッチも減らせます。また、キャンパス見学に気軽にこれない地域の学生を取り込むこともできるでしょう。
まとめ
有形商材と比較してSNS活用が難しそうなイメージがあるかもしれませんが、漫画コンテンツにしたり、コラム記事を書いてそこへのリンクを投稿したり、表現方法によってはより魅力的なコンテンツが作れます。ご紹介した事例でも、学校や塾に関する基本的な情報に加え、なにかしらターゲット層に役に立ちそうなコンテンツを継続的に発信していました。
また、ターゲットの絞り方にも、事例ごとに特徴がありました。「うちは子供向けだから、Facebookは違う」と思っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、塾などの子供向けサービスは意思決定者が親なので、親世代に向けたコンテンツを作るという視点を持つことでFacebookを大いに活用できます。
これらのポイントはFacebook運用する際参考になるかもしれません。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部