商材の多い総合通販はテーマをしぼる! ECサイトのInstagram活用事例
ビジネスプロフィールの登場以降、ますます注目が集まっているInstagramですが、EC(通販)サイトではどのように活用されているのでしょうか。本記事では、4つの国内事例をもとに考察していきます。
- ■目次
- ZOZOTOWN (@zozotown_official)
- 北欧、暮らしの道具店 (@hokuoh_kurashi)
- 楽天市場 (@rakuten_official)
- フェリシモ猫部 (@felissimonekobu)
1. ZOZOTOWN (@zozotown_official)
https://www.instagram.com/zozotown_official/
ZOZOTOWNアカウントでは新作や別注品、コラボアイテムや注目コレクションが中心に紹介されています。
ポイントとしてすべての投稿に白枠を付けて統一感を出しています。これにより写真一枚一枚を引き立たせることができ、ホーム画面全体がよりおしゃれに見えます。また投稿全てに商品のURLを掲載しているため、ユーザーが検索の時にすぐコピーペーストできます。(残念ながら直接リンクで誘導させることは、仕組み上できません。)
加えて幅ひろい商品ラインナップを誇る同アカウントからは、「これさえフォローすれば、トレンドを押さえられる」という印象を受けます。メンズ、レディースどちらのアイテムもたくさん投稿しています。
2. 北欧、暮らしの道具店 (@hokuoh_kurashi)
https://www.instagram.com/hokuoh_kurashi/
北欧、暮らしの道具店のInstagramには、同社サイトの取扱商品が実際に使われている場面の写真が数多く投稿されています。日常風景の中に商品がよく溶け込んでおり、眺めているだけで購入後の利用イメージが湧く表現になっています。
他にも、撮影中の写真や4コマレシピといった周辺情報やトリビアもアップしています。後者の4コマレシピでは、1コマずつコメント(料理の手順の説明)が書かれているため、ユーザーにとって有益かつ興味の惹かれるコンテンツとなっています。
またアカウント紹介文の下部には、それまで紹介したアイテムを集めたページがリンクされているため、ユーザーの商品購入までの流れもスムーズです。こうした導線作りも賢い運用方法でしょう。
北欧、暮らしの道具店さん(@hokuoh_kurashi)が投稿した写真 –
3. 楽天市場 (@rakuten_official)
https://www.instagram.com/rakuten_official/
楽天市場は、ユーザーが投稿する同社商品のコーディネート画像をリポストしています。同社サイトは総合通販を行っていますが、同アカウントでは投稿ジャンルをレディースファッションにあえて限定していることもポイントです。
また「#楽天お買い物部」というオリジナルハッシュタグを利用することでユーザー同士のコミュニティの場を提供し、ユーザー目線で商品の魅力を発信してもらっています。そうして集まった画像を、リポストさせてもらうといったサイクルも可能です。
4. フェリシモ猫部 (@felissimonekobu)
https://www.instagram.com/felissimonekobu/
フェリシモ猫部は同社通販カタログの中で、テーマを猫に特化したInstagramアカウントです。かわいい猫の画像と商品紹介を組み合わせることで、広告要素をあまり感じさせない投稿をしています。
また、フェリシモ猫部は前述の楽天市場と同様、オリジナルハッシュタグを運用しています。「#フェリシモ猫部」というハッシュタグを使って猫の画像を集め、猫好きのユーザー同士が集うことができるコミュニティを提供しています。
Instagram登場前からフェリシモ猫部は存在していましたが、Instagramで深い繋がりのあるコミュニティを作ることができます。同アカウントのようにジャンルを絞った投稿に振り切るのは、一つの有効な手段です。総合通販であっても、Instagram運用ではジャンルや趣味趣向で細かくテーマを区切っていく手法も良いでしょう。
まとめ
4つの事例に共通するポイントは、アカウント運用のテーマに一貫性があるというところです。
単一の商品・ジャンルを取り扱っているECサイトならテーマ設定は比較的簡単ですが、総合通販の場合は訴求したいテーマを絞らないと投稿内容が曖昧になるかもしれません。
そうした場合、本記事で紹介したようにユーザー層と商品ラインナップを考慮したうえでテーマを設定し、同社独自のアカウントの統一感を保って運用するようにこころがけましょう。
2016.12.19