LINE公式アカウントのタイムライン投稿事例9選! 企業の活用ポイントまとめ
2017/05/24
もはや日本の生活インフラとなったLINEは日本国内での利用者が約6,800万人、人口の53%が利用していることになります(2016年1月時点)。各企業は高いリーチを獲得できるLINE公式アカウントを続々作り、広告メディアとして活用しています。今回はLINE公式アカウントの主な機能のひとつであるタイムライン投稿の活用ポイントについて、各企業の事例をもとに紹介していきます。
※編集部注:2017年5月24日に内容を加筆修正しました。
- ■目次
- LINEのタイムライン投稿とは?
- 参考になるLINEのタイムライン投稿事例
- まとめ
1. LINEのタイムライン投稿とは?
LINEのタイムラインとは?
LINEのタイムラインとは、自分自身や友だち、LINE公式アカウントなどがそれぞれの「ホーム」に投稿している内容が時系列で表示されるLINEメニューのひとつです。タイムラインはメニューバーにある時計のアイコンから見ることができます。「今日は何をした」「こんなことがあった」など、ユーザーの書き込んだ内容が時系列で流れてくるため、感覚としてはTwitterやFacebookに近いかもしれません。
各企業がタイムラインに投稿をした場合、該当企業のLINE公式アカウントを友だち登録しているユーザーのタイムライン上に表示されます。基本的に一般ユーザーの投稿と同じ扱いです。ただし、企業アカウントがタイムライン投稿をする場合はLINE@から投稿をする必要があります。
メッセージ機能との違い
LINE公式アカウントのメッセージ機能とタイムラインの大きな違いは、「ユーザーとコミュニケーションが取れる」「友だち登録していない人にも情報を共有できる」という2点です。
ユーザーとコミュニケーションが取れる
メッセージ機能の場合は企業側が一方的に情報を一括配信するだけですが、タイムラインでは投稿を見たユーザーが気軽に「いいね!」や「コメント」といったリアクションをとれます。さらに企業側からもその反応に対して返信できるため、ユーザーとのコミュニケーションの場として利用できます。
友だち登録していない人にも情報を共有できる
タイムラインに投稿された内容はユーザーが「シェア」することで簡単に自身の友だちと共有が可能です。Twitterでいうリツイート機能のようなもので、「シェア」された投稿は企業アカウントと直接友だち登録をしていないユーザーのタイムライン上にも表示されます。タイムライン機能をうまく活用すれば、友だちでないユーザーに対しても情報発信や認知拡大を狙うことができるのです。
タイムラインの利用状況
LINE公式資料のタイムライン利用データによると「友人や知り合いの投稿にいいね!したことがある」が49.5%、「コメントをしたことがある」が27.3%、「企業からの投稿を閲覧したことがある」が57.1%となっています。年代別の利用率を見ても、ほぼすべての年代の約60~70%が利用していることがわかります。いいね!やコメント等のアクションまで行わないにしても、タイムラインの閲覧を行うユーザーは多く、コミュニケーションツールとして非常に有効であると言えます。
LINE@からのタイムライン投稿
前述の通り、企業アカウントはLINE@の管理画面から投稿を行います。テキスト、スタンプ、画像などの投稿形式を3つまで選択でき、予約投稿も可能です。投稿手順の詳細については、以下の記事をご覧ください。
2. 参考になるLINEのタイムライン投稿事例
企業がどのようにLINEのタイムラインを活用しているのか、事例を交えて紹介していきます。具体的な事例の前に、LINEの活用方法でよく使われる手法には特定の傾向があるので、そこをまとめます。
- ▼LINEのタイムライン活用の主な手法・傾向
- Facebookのタイムラインに近い使い方で、紹介したい情報のリンクや動画を投稿している企業が多い
- プル型のコミュニケーションであることから、ユーザーに対しクイズ形式や質問を投げかけ、スタンプで回答を促す手法がよく使われる。特にクイズ形式はコンテンツとしても作りやすく、簡単に真似できる手法と言える。
では、上記も傾向も踏まえて、各企業事例を紹介していきたいと思います。
事例1:TOYOTA
紅葉の景色の中にTOYOTAのクルマが何台隠れているかをユーザーに答えてもらうクイズ形式の投稿です。つい目を凝らして見つけたくなってしまうようなクイズであること、スタンプだけで簡単に回答できるなどの工夫がされています。
事例2:アサヒ飲料
投稿日に新発売となった飲料水に関するクイズをスタンプで回答してもらう形式です。ポイントとして、「もっと見る」を開かないと、回答の選択肢や回答後の流れが表示されないようになっており、「もっと見る」を有効活用したやり方になっています。
事例3:ferret
Webマーケティングに関するクイズを出題している投稿です。クイズに関しては、「知っていて当たり前」という文言を入れて閲覧を促す工夫がされています。そして、回答は別ページにあり、リンク先に誘導させています。企業が見てほしいページにうまく誘導しているのがポイントですね。
事例4:プリマハム
こちらもクイズ形式ですが、プリマハムのLINE公式アカウントキャラクター「ソップリン」
がクイズを出題するというコンセプトです。ソップリンのキャラクターが全面に出ていて、絵文字などを多彩に使った親しみのある内容になっています。また、ハッシュタグを活用するなど非常に特徴的な投稿でユーザーの目を惹きつけるものになっています。
事例5:チョコラBB
こちらもクイズ形式、キャラクターを活用した投稿です。画像が少しずつ変化する動画がクイズの対象になっており、どこが変わったのかを答えてもらうようになっています。答えが分かるまでじっくり動画を見なければならないので、ユーザーに対ししっかり印象を与えられます。
事例6:コカ・コーラ
コカ・コーラの赤がクリスマスの色合いとマッチングしていて、季節感のある写真になっています。コカ・コーラと一緒に食べたいクリスマスメニューをスタンプ形式で答えてもらうシンプルなアプローチ、投稿内容です。
事例7:ブルボン
冬期限定商品の告知も兼ね、トリュフチョコレートの「何派」であるかをユーザーに答えてもらっています。ここでもやはりスタンプが使われていて、ユーザーが気軽に答えられるつくりになっています。
事例8:みずほ銀行
こちらは見ての通り、マンガを用いた投稿です。画像をタップすると4コママンガが順番に表示されます。4コママンガという気軽さでついつい読んでしまいます。マンガはユーザーを上手く囲いこめる手法です。
事例9:サントリー
こちらはFacebookでもアップしていた360°動画をLINEタイムライン上でも公開したものです。オーケストラを360°動画という新感覚で味わえるものになっています。また、別のSNSで同じ動画を投稿することで、SNS間の相乗効果も期待できます。
3. まとめ
各企業のタイムライン投稿のパターン自体はそれほど多くはないものの、それぞれ企業ごとに特色・個性が出ていましたね。
これから投稿のパターン自体は増えてくるかもしれませんが、企業のコンセプトや独自性をいかに表現できるかがいちばん重要なのは変わりません。各企業のタイムライン投稿事例を参考に、自社に合わせたコンテンツを考えてみてくださいね。