決め手はユーザーに響くハッシュタグ!不動産業界のInstagram活用4事例
一見してユーザー層が重ならないようにも思える不動産業界とInstagramですが、意外な接点を見出して、アカウントを運用する企業が登場しています。ここでもやはりポイントとなるのはハッシュタグ。その切り口や運用のコツを4つの成功事例からご紹介します。
- 目次
- 積水ハウス
- 東急ホームズ
- スウェーデンハウス
- goodroom
- まとめ
1.積水ハウス
https://www.instagram.com/sekisuihouse/
TVCMでもおなじみの積水ハウスは、戸建て注文住宅を中心とした住宅メーカーです。BtoCの露出が多いメーカーならではの商材PR写真の豊富さと品質で、Instagramでも投稿写真のクオリティが非常に高く、フォトジェニックです。
住宅をいろいろな視点から想像できる昼夜・内外の写真の組み合わせで、着実にいいね!数を伸ばしています。運用開始直後よりもハッシュタグの使い方が工夫されており、多方面からリーチできるように改良されていることも良い成果が出ている要因だと考えられます。
投稿のポイント
時節テーマとうまく掛け合わせた投稿内容となっています。花火と東京スカイツリーを利用して自社部物件の良い点をアピールしており、実際に「素晴らしい立地条件ですね」「素敵な家ですね」などの物件に対するコメントも寄せられています。
また、フォトジェニックな写真とハッシュタグのみのキャプションという構成がシンプルで見やすく、ユーザーを引き付けているようです。
2.東急ホームズ
https://www.instagram.com/tokyuhomesinterior/
東急の住宅メーカーである東急ホームズでは、新築注文住宅・リフォーム事業・インテリア販売のうち、インテリアに対象を絞ってフォトジェニックなインテリアアイテムを投稿しています。
家を建てるとなると興味がある人は限定されますが、インテリアであればより多くの人に興味を持ってもらうことができます。人気のアイテムやブランド、デザイナーなどをタグ化してリーチを高めることができ、Instagramには適したトピックです。また、インテリアに興味がある人は住環境にもこだわりが高く、将来的に注文住宅やリフォーム注文など顧客になりえるので、潜在顧客の獲得にもつながります。
投稿のポイント
東急ホームズのインテリアさん(@tokyuhomesinterior)がシェアした投稿 –
アルフレックスジャパンのデザインチームが考案した部屋の一角を紹介している投稿です。ユーザーは、自分の部屋のデザインの参考できたり、新しい家を建てるときの内装の参考にできたりと、様々なユーザーを対象にすることができます。
写真にはアルフレックスジャパンのタグが付けられ、興味を持ったユーザーが調べやすいような配慮がされています。また、ハッシュタグは日本語と英語が併記されており、海外ユーザーを意識している点もポイントです。
3.スウェーデンハウス
https://www.instagram.com/swedenhouse/
輸入住宅メーカーとして30年以上日本での実績があるスウェーデンハウスは、自社のモデルハウスの写真を投稿しています。
インテリアや雑貨などの北欧デザインはファンが多く人気があるので、北欧関連タグでリーチが見込めます。また、その中でも輸入住宅に興味があるユーザーが投稿を見て気に入れば、どこのモデルハウスなのかという情報も記載されているため、問い合わせしたり訪問予約を取ったりと簡単に次のアクションに移行することができます。
Instagramに限らす、SNSの投稿では広告要素が高いものは嫌われるといわれますが、商品を気に入ったユーザーがその情報に簡単にアクセスできるようにする環境作りは重要です。
投稿のポイント
実際に存在するモデルハウスを紹介しています。キャプチャはシンプルなものですが、ユーザーに必要な情報が的確に盛り込まれており、上述したようにユーザーの次のアクションを手助けするハッシュタグが付けられています。
4.goodroom
https://www.instagram.com/goodroom_jp/
おしゃれな賃貸不動産紹介サイトのgoodroomは自社の取り扱い物件を投稿しています。Instagramでいいね!を多数獲得している投稿は、自社サイトへの流入につながっているようで、お部屋人気ランキングの上位を獲得しています。
投稿のポイント1:
自社物件の紹介をしています。物件の立地情報や広さ、値段などの詳細な情報が掲載されており、ユーザーは物件を具体的にイメージすることができます。写真に加え、ボリュームのあるキャプションを加えることで具体的な訴求ポイントをアピールすることも重要であることがわかります。
投稿のポイント2:
この投稿から様々なテーマの下にインテリアコンテストを開催していることがわかります。参加者はハッシュタグ「#mygoodroom」とともに、写真を投稿します。コンテストなどが開催されると、撮影用に作られたインテリアでなく、実際にユーザーが暮らすおしゃれな部屋が見られるようになるので、フォロワーも集まりやすくなります。集まったフォロワーは引越しを考える際goodroomのサイトを利用する可能性が高まり、潜在顧客の獲得につながります。また、コンテスト参加ユーザーのフォロワーにもgoodroomの存在を周知できるので、更なる波及が期待できます。
5.まとめ
ご紹介した4社は投稿に関連したハッシュタグというだけでなく、自社サービスと親和性が高そうなキーワードをハッシュタグに盛り込んで魅力的な写真を投稿し、自社アカウントへのリーチを高めています。
注文住宅・リノベーション・賃貸住宅サービスなどは一見するとInstagramユーザーと強い関連性があるようには思えませんが、自社のサービスの中で親和性が高い「インテリア」という切り口を発見したことによって、アカウントの運用価値を見出していることがわかりました。
2017.03.03