【7‐9月編】今日は何の日? 年中行事カレンダーに合ったSNS投稿事例まとめ
2017/07/12
シリーズでお届けしている、「今日は何の日?SNS投稿事例まとめ」は、前回の春(4.5.6月)に引き続き、夏の事例もご紹介します。
みんなが知っている記念日を「基本編」とし、あまり知られていない変わった記念日を「珍しい記念日」として紹介しています。編集部の目にとまった、7月から9月までの「爽やかな夏」を感じさせる事例を見ていきましょう。
- ■目次
- 7月の行事
- 8月の行事
- 9月の行事
- まとめ
1. 7月の行事
夏休みも始まり、日が長くなるため、朝から夜まで楽しめる行事や、「海開き」「山開き」の記念日など、自然を楽しめるイベントが盛りだくさんです。また、マイナーなものは、ジェットコースターの日」「ファミコンの日」「肉の日」などがあります。
まずは、みんなが楽しめる「七夕」「海の日」の事例を見てみましょう。
基本編:七夕
事例1:伊藤ハム(Facebook)
「ハム」の顔をしたハム係長のキャラクターが人気な伊藤ハムは、七夕の天の川、織姫、彦星をイメージした「ひやむぎ」メニューを紹介しています。レシピのリンクもあり、お手軽な「ひやむぎ」で作れる華やかなランチと七夕を楽しめる投稿となっています。
また「伊藤ハム」では、ほとんどのコメントに返信しているだけでなく、外国語のコメントにもその言語で返信しており、ユーザーとのコミュニケーションを大事にしている姿勢が伺えます。
事例2:楽天イーグルス(Twitter)
今日は七夕の日
選手たちも短冊に願いを書きました!
こちらは8/6〜8に開催される七夕まつりにて飾られます☆#RakutenEagles #短冊に願いを込めて #七夕 pic.twitter.com/E3FdQdi4K4
— 楽天イーグルス (@Rakuten__Eagles) 2016年7月7日
「楽天イーグルス」では、選手たちが願い事を書いた短冊を紹介しています。
「あの選手のものが見たい」「この選手は何て書いたんだろう」と、ユーザーによってコメント欄が活性化しています。競技以外での選手のプライベートな一面や、筆跡が見えるため、親しみを感じられるファンサービス投稿となっています。
また実際にイベントで短冊を見ることができ、イベント集客や、ユーザーが撮影した投稿もあり、より拡散しやすくファンも楽しめます。集客と口コミの親和性が高いテーマといえるでしょう。
事例3:キナリノ(Instagram)
ECサイトの「キナリノ」では、商品名に七夕が入る、知育ピースを紹介しています。
星型のピースは天の川を彷彿とさせ、画像もフォトジェニックな1枚となっており、大人も欲しくなるピースです。投稿コメントでは、詳細な商品紹介を記載しているだけでなく、動画やより多くの写真が掲載されている商品ページにもアクセスすることでき、さらに購入することも可能です。
七夕をイメージさせる写真として、かわいらしい投稿となっています。
基本編:海の日
事例4:UCC上島珈琲(Facebook)
コーヒーブランドの「UCC上島珈琲」は「海の日」にちなんで、爽やかな夏をイメージさせるしろくまがプカプカ浮いて海水浴をしているラテアートの動画です。
一見相性が悪そうな暑い夏とコーヒーでも、思わず注文したくなるような意外性とユーモアを交えた手法です。
事例5:アサヒビール(Twitter)
「アサヒビール」は、真っ青なカレーでユーザーからの注目を集めています。
砂浜の上のお皿には、南の島とクジラ、ヨットをイメージした具材が並んでおり、2度見する意外性のあるカレーを投稿しています。ユーザーからは驚いたコメントが寄せられており、思わずシェアしたくなる手法です。
事例6:lushjapan(Instagram)
必ず検索される日焼けや紫外線の情報と「海の日」の豆知識という要素を合わせた投稿は、海やプールでの肌や髪のダメージケアの注意喚起を促し、自然に商品紹介に導くことができます。
直接的に商品を見せるのではなく、「海の日→海や屋外のアクティビティ→紫外線や塩分による肌や髪のダメージケア」と、納得しやすい理にかなった説明もあり、夏の日焼け対策としてユーザーにとってありがたい情報を届ける手法です。
2. 8月の行事
基本編:お盆
事例7:福音館書店(Facebook)
「ぐりとぐら」など児童図書の出版社の「福音館書店」は、「だるまちゃん」という出版物からスピンアウトした、「だるまちゃんおんど」という踊りを納涼祭で踊る保育園の様子を取り上げています。取材記事のリンクも読むことができ、「だるまちゃん」という児童書を通して、児童たちがお盆のお祭りに積極的に取り組む様子が見られます。
かわいいだるまちゃんや園児たちの記事と同時に、直近のイベントの紹介もされており、間接的に商品の紹介、企画の紹介をする手法です。
事例8:ファンタ(Twitter)
お盆シーズンということで…
ファンタファミリー全員集合♪
セブン&アイからも、仲間が駆けつけてくれました!
この中にお気に入りのファンタがあったらリツイート!#Newファンタ pic.twitter.com/vnT6fSJEJx
— ファンタ (@Fanta_Japan) 2016年8月16日
暑い夏にぴったりなスカッとする炭酸飲料のファンタは、様々なフレーバーがあります。「お盆」=「家族大集合」ということで、ファンタシリーズを紹介し、さらにどのフレーバーが好みかをユーザーに尋ねることでツイートの活性化を促しています。また、ボトルに麦わら帽子をかぶせるというユニークな写真を投稿しています。
「大集合」とテーマを決めることで、商品ダイジェストとして過去商品も紹介しやすい手法となっています。
事例9:LAVIE City(Instagram)
PCメーカーの「NEC」のノートパソコンLAVIEは、ストーリー性のある写真を定期的に投稿しています。非常に凝ったデザインのストーリーは、フォトジェニックな要素があり見ていて楽しめるものばかりです。お盆の盆踊りをテーマとして、やぐらに見立てたルービックキューブなど様々な工夫が施されており、まるで太鼓の音が聞こえてきそうです。
時節をテーマに、デザインやストーリーを定期的に楽しめる手法を取っています。また、コメントやハッシュタグを日本語と英語の表記をすることで、海外からのリアクションにも対応しています。
珍しい記念日
事例10:キリンビバレッジ(Facebook)
「パイナップルの日」にちなみに、パイナップルと紅茶のスムージーレシピを動画で紹介しています。何かの食べ物の日とレシピ紹介は、相性が良く構成が簡単です。様々な食べ物が記念日を持っているので、記念日ごとにレシピを紹介する投稿は取り掛かりやすい手法と言えます。
事例11:富士通(株)FUJITSU Japan(Twitter)
今日は語呂合わせで「パンツの日」。パンツはズボンを意味するパンタルーンズの短縮形。パンタルーンズはパンタローネというイタリア演劇の老人役がはいていたズボンから名付けられたそうです。なので下着としてパンツと呼ぶのは日本だけ。ズボンなのか下着なのか区別するのはアクセントの違いですね。
— 富士通(株)FUJITSU Japan (@FujitsuOfficial) 2016年8月1日
「富士通」は、製品とは全く関係ない「パンツの日」という記念日の豆知識に関する投稿をしています。マイナーな記念日に関する豆知識やツイートは多く見受けられないので、必然的にユーザーの目に入りやすくなります。「へ〜そうなんだ」と、気楽に読みながせる投稿です。
事例12:GODIVA(Instagram)
「山の日」とは、関係なさそうな「GODIVA」ですが、高く積んだチョコレートを山と見立てるという工夫を凝らしたかわいらしい投稿となっています。自社の商材とは直接的に関連がない記念日でも、見せ方やコメント次第では時節テーマやイベントに便乗することができます。
3. 9月の行事
基本編:敬老の日
事例13:海遊館 OSAKA AQUARIUM KAIYUKAN (JAPAN)(Facebook)
長寿の動物といえば亀ということで、水族館の海遊館では、亀の写真を投稿しています。行楽シーズンや「敬老の日」で、亀の長寿参りイベントを呼びかけています。
テーマパークやアクティビティができる施設では、展示物やコンテンツと記念日の共通点を見つけて投稿するという手法で集客につなげることができます。
事例14:SHARP シャープ株式会社(Twitter)
敬老の日にかぎった話ではないけど、実家のイエデンを、振り込め詐欺対策する親孝行をご紹介しておきます。警察や自治体のデータベースを元に、詐欺や怪しいセールスを自動で着信拒否します。 https://t.co/0KKEUH8dHa pic.twitter.com/fpntsf2IEJ
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2016年9月19日
「敬老の日」にちなんで、高齢者を対象とした防犯サービスを紹介しています。高齢者を大切にしようと言った投稿が増え、プレゼントや手紙を送ろうなどの内容が多くなりがちですが、記念日とマッチした具体的なサービスを取り上げることで、製品やブランドのプロモーションの機会を得ています。
事例15:Toys”R”Us(Instagram)
思わず孫を持つシニア世代が買いたくなるような商品を紹介している「トイザらス」の投稿です。「敬老の日」はシニア割引もあるということを伝え、お得にお買い物ができることを伝えています。
普段も「プレミアムフライデー」や「こどもの日」などの記念日やイベントで足を運びたくなるセールやキャンペーンを実施しており、集客を促す手法を取っています。
珍しい記念日
事例16:伊右衛門(Facebook)
「中秋の名月」をテーマにした投稿ではクイズを出題し、新商品プレゼントキャンペーンを実施しています。お月見に合う商品をプレゼントにすることで、季節にあった商品を紹介することができ、ユーザーにもマッチしやすいという効果があります。正解発表もfacebookのコメント欄で行われており、ユーザーのコメントが活性化しやすい場を作っています。
事例17:セメダイン(Twitter)
本日9/29は「くっつく」と読んで、接着の日です!
昨年同様「招き猫の日」がトレンド入りし、お肉画像でTLが埋まりそうですが、
当社はブレずに接着剤の画像くっつけておきますね。
今年は去年より早く固まるタイプです。#接着の日 pic.twitter.com/8T3MY8Gs04
— セメダイン【公式】 (@cemedinecoltd) 2016年9月29日
「招き猫の日」の9月29日ですが、さらにマイナーな「接着の日」をアピールしているのが、接着剤ブランドのセメダインです。記念日も2つ紹介することができ、少し自虐的な
ユーモアのある投稿で、自社の商品をアピールしています。
事例18:カメラのキタムラ(Instagram)
「コスモスの日」に、過去のコンテストで受賞した作品を投稿したカメラのキタムラでは、他にも一般ユーザーからの写真を投稿しています。
今回の投稿では、開催中、開催予定のフォトコンテストの紹介をしており、応募希望者だけでなく、素晴らしい作品を見たいユーザーとの接点を作るにはぴったりな手法と言えます。
4. まとめ
記念日を利用して全面的に自社のサービスやブランドを紹介するよりも、ワンクッションおいてユーザーとコミュニケーションをとることが前提である投稿の方が、ユーザーからのリアクションが高いと言えます。季節や行事を絡めて商品やサービスの紹介をすることで、ゴリ押しではなく自然に紹介することでリアクションを増やしていきましょう。
次回は、秋編として、10、11、12月をご紹介します。
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部