SNS投稿の企画会議が楽になる! 現場コンサルタント直伝のアイデア発想方法

2017/07/18


消費者とのコミュニケーションのためにSNSを利用する企業は増えています。そのため自社に興味を持ってもらうにはどういった投稿をすればよいのか悩んでいるSNS担当者の方は多いのではないでしょうか?


本記事では、SNSのなかでも最も代表的な「Facebook」に焦点を当てて、企画の出し方のヒントを紹介していきます。


    ■目次


  1. 消費者に求められている情報とは?

  2. 自社にとっての「当たり前」を見つける

  3. 事例:アイデアの見つけ方

  4. 事例:アイデアの広げ方

  5. まとめ


1. 消費者に求められている情報とは?


企業が運営するFacebookページでの投稿といえば、季節に合わせた時候のあいさつや話題になっている時事問題などがかつては定番でした。しかし最近、そういった投稿では消費者に興味を持ってもらいづらくなっています。


従来の投稿が効果を発揮しなくなった2つの理由


従来型の投稿が消費者に対して効果を発揮しなくなった理由は2つあります。


①多くの企業がFacebookを使い始めた


近年、Facebookを活用する企業は増えてきており、上手な施策を打ち出すところも少なくありません。経済産業省がFacebookなどのSNSを活用するマーケティングを普及させる目的で行っている調査では「先進事例」と呼ばれる企業群が紹介されるなど、SNSマーケティング熱はどんどん増しています。


②消費者の投稿に対する重視ポイントが変わった


SNSが広く浸透したことで、消費者は投稿に対し、「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」を重視するようになっています。つまり企業として独自の味のある投稿ができていること、そのうえで消費者にとって嬉しい、広めたいと思う情報が求められています。


2. 自社にとっての「当たり前」を見つける


そこで消費者が求める投稿のカギとなるのが「自分たちにとっては当たり前のことが外部の人にとっては良いコンテンツになる」という発想です。


自分たちにとっては当たり前の業務も、外部の人にとっては新たな驚きや発見のあるコンテンツになり得ます。例えば、お客様が普段入らない場所の仕事、日常的な風景の舞台裏といったものです。


また、公式Webサイトに掲載されている情報も、Facebookに投稿することで読者にとって新しい発見になる場合があります。Webに掲載されていても存在を知られていない情報を伝えるには、プッシュで届けられるFacebookが力を発揮します。


投稿のアイデアは日常の仕事の中にこそあります。これを活かすには、まずは自分たちの会社の事業、製品・サービスのことを理解することがもっとも重要です。


当たり前に気づくには「外部の視点」を利用する


当たり前のことが大事だとはいえ、いつも当たり前に見ているもののどこに発見があるのかに気付くのは難しいでしょう。そんな時に参考にしたいのが、内部をよく知らない人の意見です。たとえば、入社して2~3ヶ月の新入社員に「どんなことに驚いたか」「どんな発見があったか」などを聞いてみてください。また支障のない範囲で家族や友人と仕事の話をしてみるのも良いでしょう。


ほかにも部署をまたいだ情報収集も需要です。実際に株式会社エイチ・アイ・エスではSNS運用者が編集者として海外の現地店舗のスタッフなどから情報を収集し、Facebookを通じて多くの読者に発信をしています。


●関連記事:ファンと作るランキング記事が数億円の露出効果に! H.I.S.のSNS運用事例


3. 事例:アイデアの見つけ方


実際にFacebook投稿企画の事例をご紹介します。まずはアイデアの見つけ方の参考になる事例3選です。


企業の取り組みを現場から伝える


株式会社リーガルコーポレーション


同社がエコ活動の一環として行なっている、残革を活用したノベルティ制作の様子を知って欲しいと考え、工房での作業風景を写真で投稿。革製品の作業工程や専用ミシンなどのプロ用機器も、こうした製品が本社で手作りされていることも読者にとっては新しい発見です。





見慣れた景色の舞台裏


アキュア/acure(JR東日本ウォータービジネス)


JRの駅ホームに設置されている自動販売機の搬入風景の裏側をレポートした投稿。リンク先は同ブランドのオウンドメディアですが、内容が伝わりやすい写真をサムネイルに持ってきたこともあり、同様のほかの記事に比べてクリックして見に来てくれる方が多かったそうです。



▲編集部注:元の投稿が見られなかったため、HPの画像を代用しました


http://www.acure-fun.net/lounge/vm/entry10.html


動画を使ったバックヤードツアー


シーサイドリビエラ


通常はチャペルになっている場所を1日だけレストランにするイベントを開催するのに合わせ、模様替えの様子をタイムラプス動画で紹介した投稿です。お客様からは「普段は見られない裏側をもっと見たい」「イベントに向けてワクワク感が高まった」といった感想があったそうです。





4. アイデアの広げ方


続いて、ついコメントやシェアをしたくなってしまう投稿の事例をご紹介します。


ネットの話題を活用して“占い”に


ハーゲンダッツ Haagen-Dazs


フタを開けたらハート形が……そんなSNS上の流行から始まった「幸せのハーゲンハート探し」キャンペーン。こちらはそれを占いの形にし、バレンタインに合わせて投稿。ユーザー発信で流行したものも企業 にとっては資産の一つです。





いつもの風景+商品から生まれるアイデア


Guinness(ギネス)


架空のパブという形で運営されているギネスのFacebookページ。こちらは見慣れた横断歩道の白と黒がいつの間にか……というユニークな視点の動画。実際にこんな景色を見ていて思いついたアイデアだそうです。



https://www.facebook.com/GuinnessJapan/posts/1335363059866312/


記録された資料をコンテンツにする


農林水産省 maff


明治時代から現代までの給食メニューの例を動画で紹介。単に時代を表す資料として出すのではなく、「懐かしい」と思うユーザー視点で見ることがアイデアにつながります。コメント欄には自分の思い出を書き込むユーザーも多数。





時事の話題は自社に絡めたアイデアに


ジブラルタ生命保険株式会社


6月9日「ロックの日」に関連して、社名の由来でもある「ジブラルタ・ロック」の話題を紹介した投稿。「○○の日」という記念日、それだけではアイデアになりません。自社の歴史や製品・サービスに絡めた形にしましょう。





5. まとめ


今回、事例でご紹介したノベルティの制作風景や自動販売機の搬入、そしてチャペルからレストランへの模様替えなどは、どれもそこで働く人にとっては日常的で当たり前の光景です。しかし一般消費者から見ればどれも新鮮で、その企業の新たな面を知ることができる魅力的な投稿です。こうした自社にとっては当たり前であっても外部の人から見れば魅力的な光景は、どの企業であっても必ず存在します。


消費者に対してそうした光景を伝えるためにも、自社の業務、製品・サービスをよく理解することはもちろん、できるだけ外部の人の意見を取り入れたり、部署をまたいだ情報収集を積極的に行うことは大切です。また、単に当たり前を見つけたとしても、それらが必ず消費者に広まっていくとは限りません。消費者にコメントをもらったり、シェアをしてもらったりするには、当たり前の見せ方の工夫が担当者側で求められます。


今回の事例でご紹介したように、ユーザーの投稿にヒントを得たうえで、占いというシェアされやすい形をプラスする。話題になりやすい「○○の日」に自社の歴史や製品・サービスを絡めるなど企業独自の色を出しつつも、消費者とともに作り上げていく姿勢こそが、Facebookを始めとするSNSで消費者に受け入れられる投稿につながるのです。


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