UGCを活用したInstagram企業アカウント運用事例11選!ユーザーを巻き込むポイントは?
2020/04/06
ユーザー数を順調に伸ばし、幅広い年代で疲れるようになっているInstagram。伴って、Instagramの企業公式アカウントの重要性も高まっています。しかし、どんな投稿をすればいいのかわからない、質の高い素材を用意することにハードルを感じる、という企業も多いでしょう。もし当てはまるなら、UGCの利用を検討するのがおすすめです。
UGCとは「User Generated Contents」の略。要するにユーザーが作り出すコンテンツであり、代表的なものがクチコミです。
今回はそのUGCを使ったアカウント運用のコツを、11の事例とともにご紹介します。また、各事例に関する情報は本稿執筆時点(2019年2月)の情報です。現在の状況と異なる可能性があります。
※更新履歴
2020年4月6日:最新情報を元に加筆修正しました。
2019年2月14日:最新の事例を追加しました。
- ■目次
Instagramは、「若い女性のもの」から全世代が利用するSNSへ
企業がInstagramを活用するメリット
Instagram運用におけるUGC(User Generated Contents)
なぜSNS運用・SNS広告にUGCなのか
InstagramにおけるUGC活用パターンと注意点
UGCのみを集めているアカウント事例5選
UGCと企業の投稿を組み合わせているアカウント事例6選
- まとめ
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Instagramは、「若い女性のもの」から全世代が利用するSNSへ
日本で普及し始めた2016年頃は「インスタ映え」「キラキラ女子」といった写真映えする画像を求められる風潮がありました。しかし、いまや男女差は減り、30代以上のユーザー数も増え、老若男女に使われ始めています。
また、「映え」重視から、飾らないありのままの日常の風景や瞬間を投稿するアカウントの人気が高まるなど、表現の幅も広がっています。
こういった変化をもたらし、より全世代が参加しやすいSNSへと成長したInstagramですが、それを後押しした機能が2つあります。
まず1つ目はストーリーズです。24時間限定公開のため、ラフな写真も気軽に投稿されるようになり、流通するコンテンツ量が増加しました。2つ目は改善を繰り返してきた発見タブです。アカウントごとの興味関心に合わせたレコメンドがされるので、幅広い世代に情報収集ツールとして使われるようになりました。
企業にとっては、Instagramでリーチできるターゲット層が広がっているということ。メインターゲットが30代40代であっても、Instagramが有効な手法となりうるのです。
企業がInstagramを活用するメリット
Instagramで企業アカウントをフォローしているユーザーは80%と高い数字を誇り、20以上の企業アカウントをフォローするなど、若い層ほど複数の企業をフォローしています。フォローするきっかけは検索が大半ですが、キャンペーンや店頭告知などで知ったという意見も多いようです。
また、企業アカウントをフォローしているユーザーの約80%がInstagram上の投稿がきっかけで購入などの行動を起こしたことがあるという結果も。Instagramのリンクから直接購入していなくても、約40%のユーザーが後日がブランドサイトやECサイト等で商品確認、購入をしており、フォロー前より購入意欲やブランドイメージが向上する傾向があるようです。
最近のInstagramは先述のとおりユーザー層が広がったためより広い世代にアプローチできる媒体としての価値が上がることに加え、UIのアップデートによって購買への導線も強くなっています。ビジネスでの活用の幅もますます広がっていきそうです。
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Instagram運用におけるUGC(User Generated Contents)
企業がInstagramアカウントを運用する重要性をお伝えしてきましたが、実際にSNSを運用するのは一定の工数がかかるものです。そこにハードルを感じる企業も多いでしょう。
コンテンツを作り続ける負担を軽減し、かつ有効なInstagram運用ができる手段としてUGCの活用は有力な選択肢の一つといえます。
ここからは、UGCを取り入れたInstagramの企業アカウント運用について解説します。
そもそもUGC(User Generated Contents)とは?
UGCとはUser Generated Contentsの略で、ユーザーによって作られたものという意味です。具体的には、ユーザーがSNSに掲載しているプロフィールや投稿、ブログ、ユーザーレビューや口コミなど、ユーザーが自分で発信した情報がUGCにあたります。
いつからUGCの概念があるのかについては諸説あり、断定はできませんが、ユーザーによって編集されるネット百科事典のWikipediaの設立が2001年なので、この頃にはユーザーがコンテンツを作るという概念はあったと推測できます。
近年のスマートフォンの台頭と機能の進化に伴って、写真や動画、イラストなど高品質なコンテンツを誰でも簡単に作れるようになったので、UGCに脚光が集まるようになりました。最近はUGCが企業のSNSアカウントの運用や広告クリエイティブに活用されることもあり、SNSのインフルエンサーマーケティングもこの文脈で語られる手法の一つと言えます。
なぜSNS運用・SNS広告にUGCなのか
なぜSNSの運用やSNSでのプロモーション広告に、UGCを使ったクリエイティブが好まれるようになったのでしょうか。これにはいくつかの要因が挙げられます。
①UGCが、消費者の購買決定に及ぼす影響が大きくなっている
SNSで見かけたことがきっかけで、物を買うことが当たり前の世の中になっています。
中でも有名人やある界隈で名の知れた人、同じ関心事でつながっている人など、SNSでの個人の発信がきっかけの消費が増えているので、UGCはユーザーへの影響が大きいのです。企業の売り上げにおいても、UGCは大きな影響力を持っていると考えられるようになっています。
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②ユーザーが企業アカウントをより身近に感じられる
SNSでユーザーのポストをリツイートしたりしている企業アカウントは、一方的な広告を垂れ流すような企業アカウントでなく、一般ユーザーのアカウントに近い感覚をユーザーに与えます。例えばInstagramで「あなたの投稿した写真を使ってもいいですか?」などとメッセージが来たら、企業のなかにいる個人を感じられますよね。
さらに、企業独自のUGC向けハッシュタグを作ることによって、企業とユーザーでひとつのコミュニティを作っているような一体感を醸成することもできます。
③アカウント運用者にはない新しい視点が得られる
UGCのSNS投稿などでは、プロのカメラマンなら絶対に撮らないような構図、加工がなされた写真が多くあります。それゆえに広告臭を感じにくく自然なので、ユーザーは抵抗なく受け入れることができます。
がちがちに自社商品で固めた販促用の物撮り写真はSNSのフィード上で浮いてしまいますが、UGCであればなんからの広告だったとしても、友だちが投稿したワンショットのように自然に受け入れることができるのです。
④運用コストが低い
UGCをSNS投稿に活用すれば、企業は自社でコンテンツや投稿素材を制作しなくてすむので、コストを削減できます。SNSアカウントの継続的な運用にはたくさんの素材が必要ですが、ユーザーの優れた投稿を使うことができれば、クリエイティブ制作にかかる費用や人件費、時間的コストを一定程度抑えられます。
ただし優れたUGCを探したり、投稿者に許可をとったりという手間は必要です。
⑤コンテンツのクオリティが高い
デバイスやインフラの進化によってインターネットで情報発信をする人が増え、競争率が上がっていることもあり、UGCのクオリティはどんどん高まっています。とりわけビジュアル重視のInstagramの利用者が増えるにつれ、一般の人がハイクオリティな画像を発信するようになっています。
企業アカウントが投稿しても全く問題ないレベルの高品質なUGCが簡単に見つけられます。
InstagramにおけるUGC活用パターンと注意点
いまもっともUGC活用が盛んに行われているInstagramについて、UGCの活用2パターンと注意点を解説します。
活用パターン
(1) ユーザー投稿のみを投稿
一つ目はユーザーの投稿をリプライするだけのパターンです。この方法の場合、ユーザーの投稿をリポスト(リグラム)するだけなので、運用コストも低く抑えられます。一方で、コンテンツの内容をコントロールできる度合いは低くなってしまいます。思うようなUGCが集まらなければ、予定していた内容の投稿ができない可能性があります。
(2) ユーザー投稿を一定数ピックアップして投稿
自社企画・制作の投稿に交えて、UGCを織り交ぜて投稿していくパターンもあります。キャンペーンやコンテストを開催したり、通常のユーザー投稿のなかからピックアップしたりして、自社投稿の合間にUGCをリポストしていきます。
この場合自社のクリエイティブもありユーザー依存度を低く抑えられるので、企業としてバランスのいい運用方法だと言えます。ただし、社内でのクリエイティブ制作とUGC選定などのコスト、両方がかかってくるという点はデメリットになるかもしれません。
UGCを活用する場合の注意点
(1) 元の投稿者がわかるようにする
元々リポストには専用アプリを使うのが一般的でした。その場合、画像内にリポストを示すマークとアカウント名が入ります。もしリポストアプリを使わない場合でも、キャプションに書く、アカウントにタグ付けするなど、元の投稿者がわかるようにしましょう。
(2) キャプションに感謝のコメントも入れる
投稿者へのお礼や賞賛が伝わるようなコメントを添えると、失礼がなく、引用されたユーザーも気持ちよく受け入れられます。ただし、キャプションで長々と謝意を述べるのはほかのユーザーからの見栄えも悪いので、以降で紹介するアカウントを参考に、ほどよい範囲にしましょう。
(3) リポストであることを示すハッシュタグを入れる
リポストする際に、それがリポスト投稿だとわかるように「#repost」、「#regram」などのリポスト用のハッシュタグを追加しましょう。
(4) リポスト収集用のハッシュタグを作ろう
リポストメインで運用していく場合、ユーザーへの許可取りを簡略化するために、専用のハッシュタグを設けるのもいいでしょう。その場合、公式アカウントのプロフィール文などに、つけて欲しいハッシュタグを指定しましょう。単純なブランド名などだと意図せずにつけてしまうユーザーもいるので、ひと捻りしたハッシュタグにしましょう。
また、UGCを集めるためにキャンペーンやコンテスト実施する際には、ハッシュタグを設定してそれをつけて投稿した参加者はリポストに合意しているとみなす規約を設けておくと、許可なしでリポストしても問題が起こりにくいです。
ただし、ユーザーとのコミュニケーションの濃さを考えると、直接メッセージなどでリポスト許可取ったほうが、心象はいいでしょう。
UGCのみを集めているアカウント事例5選
事例1:EOS M10
https://www.instagram.com/canon_eosm/
こちらはCanonのカメラEOS M10のInstagramアカウントです。こちらのアカウントではEOS M10で撮影された写真だけをリポストしているようです。
フォロワー数は約12万2,000人、基本的に毎日1~2枚の写真が投稿されています。プロフィールには記載されていませんが、UGC収集用のタグは「#my_eosm10」と「#my_eosm100」で、2タグを合計するとこれまでに20万件以上が投稿されています。
ユーザーが指定のUGC収集用のタグをつけてInstagramに投稿した写真をリポストした投稿です。投稿時に、アカウントが指定したこのタグをつけて投稿すれば、リポストの際の指名記載や事前連絡なくリブログすることなどを承認したものとすると、キャプションに断り書きを記載してあります。
同じカメラを使うユーザーにとっては撮影の参考にもなり、自分ももっといい写真を撮ろうという気持ちにさせてくれるアカウントであり、同じツールを使う人たちが集う場として一体感を感じるコミュニティになっています。
事例2:GoPro
https://www.instagram.com/goprojp/
ウェアラブル使用ができるなど、幅広く使える人気の多目的カメラGoProのInstagram日本アカウントです。フォロワー数は11万5,000人で、ほぼ毎日1投稿されています。UGC収集用のハッシュタグは「#GoProJP」で37万件以上が投稿されています。
アカウントのプロフィールには開催中のコンテストのリンクを記載しています。テーマを指定した投稿コンテストは、コミュニティを活性化するのに有効です。
こちらの投稿はGoProのHero5という機種を使って撮影されたようで、UGC収集用タグのほかに#hero5も記載(元の投稿も同様)。そのほかには撮影された地名やGoProのグローバルアカウントのほうのタグもつけられています。
投稿のキャプションでもプロフィールに記載されているコンテスト参加を募っています。
事例3:H.I.S.(タビジョ)
https://www.instagram.com/tabi_jyo/
こちらは旅行代理店H.I.S.が運営するInstagramのアカウントです。フォロワー数は約7万4,000人で毎日2回程度投稿しています。UGC収集用タグは「#タビジョ」。141万件以上の投稿があります。
プロフィールにはInstagramのUGCを最大限活用して作られている自社コンテンツへのリンクも掲載されています。
またオウンドメディアのほうではタビジョの公式インスタグラマーも紹介されています。
UGC収集用タグをつけてユーザーが投稿したものをリポストしています。
このアカウントでは、その投稿をほかの自社コンテンツで使用していればその媒体紹介や、撮影場所、投稿者のコメントを軸してキャプチャを構成しており、タグやURLだけではない、情報が濃いキャプションになっています。
一方で投稿に関連したたくさんのハッシュタグも添えられていて、多くのユーザーの目に触れやすくする配慮もあります。
事例4:下呂市
https://www.instagram.com/gerostagram/
こちらは岐阜県の下呂市が運営するInstagramアカウントです。フォロワー数は約4,000 人で、投稿は時折間隔が空きますがほぼ毎日行われています。こちらのアカウントでは下呂市の風景などをメインに投稿しているユーザーを「#下呂アンバサダー」に指定し、そのユーザーからのUGCをアプリを使ってリポストしているようです。#下呂アンバサダーでの投稿数は7,000件程度で少なめですが、クオリティが高い写真が多いので、問題なく運営できているのでしょう。
このように地域情報など広範囲での収集が難しい場合、ユーザーを指定するという手法は効率的なやり方です。個別の許可取りも不要、もしくは簡易的に済ませられますし、自分の投稿が自治体の公式アカウントに活用されたユーザーは嬉しさを感じられるでしょう。ただし、当たり前ではありますが、継続的に気持ち良い関係性を築いていくために、ユーザーに敬意を持ってコミュニケーションをとっていかなければなりません。
こちらの投稿は「Repost for Instagram」というアプリを使ってリポストしているので、元の投稿者のアカウント名のほかに「#Repost」とアプリのタグが自動で投稿されます。
そのほか、他のユーザーに露出しやすいような関連するハッシュタグのほうは手動で添えています。
事例5:グローバルWiFi
https://www.instagram.com/globalwifi_official/
海外旅行向けのレンタルWiFfi大手のグローバルWifiのInstagramアカウントです。フォロワー数は約3,000人で、3~4日に1度のペースで投稿されています。UGC収集用タグは「#グローバルwifi」「#globalwifi」です。
まずは「#リポスト」とタグをつけて、瞬時にリポストだとわかるようにしているのが気配りの1つ目。続いて「#thanks」と投稿者へのお礼もタグで添えられていて、まさにInstagramマナーを実践している好例です。
また投稿された観光名所も明記して、その魅力も伝えることで、Instagramをみて旅行に行ってもらい、旅先では割引を使ってWiFi利用してもらうという、2段階の訴求を行っています。
UGCと企業の投稿を組み合わせているアカウント事例6選
事例1:永谷園
https://www.instagram.com/nagatanien_jp/
お茶づけの素など即席食品で有名な永谷園のInstagramアカウントです。フォロワーは約6,000人、投稿は比較的ランダムで週に1~2回程度行われています。UGC取集用タグは「#永谷園」で、投稿数は2万件以上です。
永谷園の商品を使ったメニューや献立を収集して投稿しているようです。
こちらの投稿でもすぐリポストとわかるように「#regram」がキャプションの冒頭に記載されています。
またオリジナルのタグがいくつか記載してあり、これをハッシュタグ検索すると過去のこのアカウントからの投稿をまとめてみることができるようになっています。
事例2:H.I.S.
https://www.instagram.com/his_japan/
こちらは日本の旅行代理店として知られるH.I.S.公式Instagramアカウントです。フォロワー数は約32万人で、投稿は毎日行われています。H.I.S.のタビジョアカウントはUGCのみで運用されていましたが、全体の公式アカウントはUGCと自社コンテンツを併用しています。
UGC収集用のハッシュタグは固定されておらず、開催している企画ごとにプロフィールで公開されます。ひとつのハッシュタグにつき9枚の投稿を、このアカウントとオウンドメディアで紹介する手法を採用しています。
下に紹介するリポストのタグ「#カワイイマチのセカイ」の場合は1,269件の投稿があります。
こちらの投稿は、投稿の挨拶と、企画の紹介や投稿の掲載先の案内から始まり、投稿者のアカウント名、撮影場所、投稿者のコメントと関連するハッシュタグがキャプションに記載されています。
このキャプションフォーマットは、先に紹介したH.I.S.が運営するタビジョアカウントと共通していますね。
事例3:Honda
https://www.instagram.com/hondajp/
UGC収集用のハッシュタグは「#MeandHonda」で31万件以上が投稿されています。アカウントのプロフィールにはUGC収集用のハッシュタグと公式サイトURLを記載しています。
こちらの投稿はUGC収集用タグの紹介とリポストへのコメントに続き、Photo byのあとに投稿者のアカウント名となっています。
そのほかには投稿に関連するハッシュタグや、アカウントの運営方針と投稿募集のお知らせが添えられています。
事例4:UNIQLO GINZA店
https://www.instagram.com/uniqlo_ginza/
こちらのアカウントはUNIQLO銀座店のInstagramアカウントです。フォロワー数は約26万1,000人で、ランダムな投稿で数日に1回が平均の投稿スケジュールです。
プロフィールで指定されているUGC収集用のハッシュタグは「#uniqloginza」で11万5件以上が投稿されていますが、そのほかにも#ユニジョ、#ユニクロスカート族、#uniqloginza2019ss、#uniqloginza2018fwなどさまざまなハッシュタグからリポストしているようです。
商品の置き画&紹介以外はUGCを使ってアカウントを運用しています。
こちらの投稿は収集に使ったハッシュタグの紹介から始まり、投稿に使われてているユニクロ商品の紹介、投稿者のアカウントとリポストのお礼と続き、関連するハッシュタグで一連のキャプションというフォーマットでまとめられています。
事例5:HOMEI
https://www.instagram.com/homei_nail/
こちらのアカウントはネイルポリッシュやネイルケアアイテムのブランドHOMEIのInstagramアカウントです。フォロワー数は約5万4,000人、投稿頻度は1週間以上間が空くこともありますが、2~3日に1回程度で投稿しています。
UGC収集用のハッシュタグは「#HOMEI」、「#ウィークリージェル」で、2つのタグを合わせると、13万件以上の投稿があります。
こちらの投稿はhomei_nailオフィシャルネイリストからの投稿を「#HOMEIオフィシャルネイリスト」のタグもつけて、リポストしています。このほかにもネイル作品の投稿はほとんどhomei_nailオフィシャルネイリストの投稿をリポストしています。
リポストの対象を固定すると、安定したクオリティのUGCを確保できるので、運用しやすくなりますね。
事例6:オイシックス
https://www.instagram.com/oisix/
有機野菜や安全に配慮した食品の販売で知られるオイシックスのInstagramアカウントです。フォロワー数は約5万2,000人、配信頻度はランダムながら2~3日に1回程度です。
UGC収集用のハッシュタグは「#oisix」ですが、「@oisix」宛てでの投稿からもUGCを収集しているようで、商品の投稿はこの2つを付けてとプロフィールに明記しています。
自社商品を使った投稿をするとプレゼントがもらえるキャンペーンを設定して、UGCの収集に役立てています。こちらの投稿のように、キャプション内で簡単に応募方法を解説したほうが、別ページに記載するより多くのユーザーの参加を促せるでしょう。
まとめ
11社の事例からもSNSは必ずしも独自のコンテンツだけでアカウント運用しなくてもいいことがお分かりいただけたと思います。特にInstagramは企業によるユーザー投稿のリポストの多く行われており、一般的な手法となっています。
UGCを使って上手にInstagramを運用していくコツは、ユーザーやフォロワーを「パートナー」として巻き込んでいくこと。投稿してくれる思い入れの強いファンが潜在顧客に結びついていく、その逆も然りと言えます。
また、UGC用のハッシュタグを作れば安易にユーザー投稿が集まると考えるのはNGです。そもそもブランドの知名度があったり、公式アカウントのフォロワーが多かったりすればリポストされるメリットもあり、UGCも集まりますが、そうではない場合すぐにたくさんのUGCが集まるというのは現実的ではありません。
リポストさせていただくことへの感謝と、各ユーザーとのコミュニケーションを大事にしながら自社アカウントの価値を高める努力を忘れないようにしたいですね。