何が表示される? Instagram「発見(explore)」タブの表示のされ方と特徴まとめ

2018/09/19


自分が撮影した写真や動画を投稿するツールとしてInstagramを使う方は多いと思います。しかしそれと同じぐらい、もしくはそれ以上に自分と興味関心が似通った写真や動画を閲覧する目的で、Instagramを使っている方もいるでしょう。


Instagramで情報収集をするといった場合、役に立つのが「発見(explore)」です。いわゆる検索ですが、キーワードによる検索だけではなく、表示されたおすすめの写真や動画からたどって探すことができます。では発見タブに表示される写真や動画はどういった基準で決められているのでしょうか。その点を掘り下げていきます。


※編集部注

2018年9月19日:最新情報を基に加筆修正しました。

2018年8月30日:最新情報を基に加筆修正しました。


    ■目次


  1. 「発見」タブとは

  2. 発見タブから見るInstagramの特徴

  3. 実際どれくらい違いが出るのか

  4. まとめ


「発見(explore)」タブとは


 


「発見(explore)」タブはアプリを開いて画面下部にある、虫メガネのアイコンをタップすることで表示されます。画面一番上に検索窓があり、すでに目的の写真・動画やユーザーが決まっている場合は、ここにキーワードを入力して検索を行います。


検索窓の隣にはネームタグのマークがあり、ここをタップすると、ネームタグを読み取る画面が表示されます。



関連記事:Instagramの新機能「ネームタグ」を使いこなそう!基礎から使い方まで徹底解説


1.表示されているもの



  • おすすめ

  • おすすめトピック(音楽、コミック、テレビ・映画、動物、自然、スタイル、自動車など)

  • おすすめの写真・動画


検索窓の下に表示されているのが「おすすめ」と「トピックチャンネル」です。トピックチャンネルはコンテンツのジャンルのようなもので、例えば音楽、テレビ・映画、自然、スタイルなどがあらかじめ表示されています。各チャンネルをタップして選択すると、トピック別のおすすめの写真と動画が表示されます。「おすすめ」を選ぶと各トピックチャンネルのおすすめ投稿がミックスして表示されます。


トピックチャンネルとは?


トピックチャンネルとは、Instagramに投稿されているコンテンツからジャンルを絞り、見たい写真や動画をより早く見つけることができる機能です。


発見(Explore)タブを開くと、トピックチャンネルが検索窓の下に表示されています。音楽、アートなど見たいチャンネルを選ぶと、関連するおすすめコンテンツがその下に表示され、興味のある投稿にたどり着きやすくなりました。


また、チャンネル別に関連するハッシュタグ一覧も表示され、ハッシュタグによる検索も可能になり、見たい投稿を様々な方法で探すことが可能になりました。

さらに興味のないチャンネルは長押しするとトピックチャンネルの一番後ろに移動してミュート(非表示)することができたり、発見タブを自分の興味のあるコンテンツに絞っておくこともできます。


2.何をもとに選んで表示するのか


 



  • 「いいね!」した写真に合わせたおすすめ

  • フォロー中の人に合わせたおすすめ


このおすすめの写真や動画は、本人がフォローしている人や「いいね!」をした投稿に基づき、自動的に選択されます。また動画に関しては、本人のフォローや「いいね!」だけではなく、自動で選ばれた動画が表示されることもあります。


つまりこの画面に興味関心を寄せているものに関する投稿をより多く表示させたい場合は、ユーザーは好きな投稿、興味関心がある投稿に対して積極的にフォローをしたり、「いいね!」をしたりする必要があります。自分の好みをフォローや「いいね!」といった形で行動に移すことによって、「発見」タブの画面をより自分好みに変えていくことができます。


またそれ以外に、直接表示されている投稿を操作することによって一部変更を加えることも可能です。やり方は「発見」タブに表示される自分好みではない投稿をタップし表示させたら、画面右上にあるアイコンをタップします(iPhoneの場合 )。ここで「このような投稿の表示を減らす」を選択することで、「発見」タブに表示されなくなります。これを繰り返せば、より自分好みの投稿を表示させることができます。



参考:

[検索]に表示される写真や動画はどのように選ばれるのですか。

[検索]に、好きではない投稿が表示される場合は、どうすればよいですか。


2. 発見タブから見るInstagramの特徴



Instagram発見タブの強み


Instagramの発見タブは、ユーザーがフォローしている人や「いいね!」をした投稿に基づいたおすすめです。個人の興味関心に直結した投稿が表示されやすくなることが、Instagramの「発見(explore)」タブならではの強みです。


一方、ほかのSNSではどうでしょうか。Twitterの検索画面に表示されるのは、その時点でのおすすめトレンドやハッシュタグが表示され、その下におすすめのモーメントが表示されます。Facebookの検索画面は過去に検索した友達やスポット、Facebookページなどが表示されます。


またTwitterやFacebookでは自分のタイムライン、ニュースフィード上で自分が過去に返信やリツイートをするなど何らかのコミュニケーションを取ったユーザーの投稿や、友達が「いいね!」をした投稿が表示されます。


しかしこれもあくまで友達が興味あるものや、すでにフォロー関係にあるユーザーの投稿が表示されるだけで新たな発見をするためのものではありません。そういった意味でInstagramの「発見」タブは、興味関心がありつつも、まだ見つけられていない新たなユーザーを見つけるのに最適な機能であるといえます。


企業が理解すべきポイント


企業アカウントでInstagramを活用する場合、この「発見」タブは、まだ自社を知らない潜在顧客からの認知を獲得するために非常に有効な機能です。


TwitterやFacebookではすでに知っている企業を検索することはあっても、知らない企業の検索はやりようがありません。しかしユーザーの興味関心ごとに基づいた投稿が表示される「発見」タブに表示されれば、そこから知ってもらうことが可能です。



画像引用:https://www.cyberbuzz.co.jp/2017/07/instagram203080.html


 


また認知されてからの消費行動について、サイバー・バズ社が10~60代の女性を対象に2017年7月に発表した「Instagramユーザーの意識調査」によると、企業アカウントをフォローしているユーザーは20代で92%、30代で89%、40代でも82%です。そしてInstagramでフォローした企業の商品を購入する機会がフォローする前よりも増えたかという問いに対し、20〜30代で70%以上、40代で56%が「フォロー前よりも購入機会が増えた」と回答しています。


この結果から見ても、自社アカウントをフォローしてもらうことで、将来的に商品を購入してもらえる確率が高まることは明白です。そしてフォロワーを増やすには、ターゲットとするユーザーが使うハッシュタグをチェックする、フォロワーやロイヤリティの高いファンからエンゲージメントをもらいやすい投稿の工夫をするといったことを徹底し、「発見」タブに表示されるようにすることが、効果的な方法のひとつとなります。


参考:

サイバー・バズ、企業アカウントをフォローしたInstagramユーザーの意識調査を実施


実際どれくらい違いが出るのか


前述しましたが、発見タブには下記2種類のパターンが表示されます。



  • 「いいね!」した写真に合わせたおすすめ

  • フォロー中の人に合わせたおすすめ


このロジックだと、各ユーザーの興味関心や個性が垣間見えそうですね。そこで実際に、ラボ編集部の画面を集めてみました。


筋トレ・ランニングが好きな女性



シューズメーカーやアスリートの投稿、ファッション関連の投稿も確認できます。

また食べ物やウェディングなど、その時によって頻繁に変わりやすいそうです。


食べ物やレストランをよく調べる男性



肉や焼きそばなど、ガッツリ系の食べ物がたくさん表示されています。

また、海外女性アーティストや若い女性の投稿も見受けられます。


ファッション小物を見る男性



靴や時計を中心に分かりやすくサジェストされています。

最近友人に勧められてフォローした芸能人アカウントの影響も少し受けているようです。


まとめ


拡散手段としての「発見」


実はFacebookでも以前、「発見」タブと同様の機能を試していた時期がありました。しかしユーザーの趣味嗜好よりも、友人同士のつながりが基本であるFacebookでは思うような結果が出ませんでした。


Instagramでも友人同士でつながりコメントのやりとりをすることも可能ですが、基本的には各ユーザーが自分自身の趣味嗜好を探すための空間です。今後表示の仕様は不定期に変わることも考えられますが、ユーザーの興味関心ごとに基づいた投稿が表示されるという大筋は変わらないといえます。


本記事で紹介した内容を理解した上で日々の投稿から、いいねやフォローしてもらえるよう工夫を凝らすことが重要になります。