身に覚えがない凍結が多発? Twitterのアカウント凍結の原因と解除方法は?
2022/02/28
普段、当たり前のように使っているTwitter。ある日突然、何の前触れもなくアカウントが凍結されてしまったらどうしますか?
もちろん規約違反をしていたり、公序良俗に反するような投稿を繰り返したりしていれば、凍結されてしまっても不思議ではありません。しかし、違反行為をした覚えがないのにアカウントが凍結されてしまうことも、意外と多く起こっています。
今回は、Twitterアカウントが凍結される原因や解除方法、そして凍結されないためにはどうすればよいのかについてご紹介します。
※編集部注
2022年2月:最新情報を基に加筆修正しました。
2019年11月:最新情報を基に加筆修正しました。
2018年8月:最新情報を基に加筆修正しました。
- ■目次
- Twitterのアカウント凍結とは?
- Twitterアカウントが凍結される原因
- Twitterアカウントが凍結されるとどうなる?
- Twitterアカウントの凍結を解除する方法
- Twitterアカウントの凍結を防ぐための対策
- 凍結したアカウントを削除する方法
- まとめ
Twitterアカウント凍結とは?
Twitterのアカウント凍結とは、ユーザーが常に安全な環境でTwitterを楽しめるように、Twitter社が「規定したルールに違反しているユーザーのアカウントを利用できなくする」ことです。
通常はいきなりアカウントを凍結されることは少なく、「警告(アカウントのロック)>本凍結>永久凍結」といくつかの段階があります。警告の段階であれば解除もそれほど困難ではありません。
しかしルール違反を繰り返し、本警告の段階になると場合によっては解除ができなくなる、もしくは解除に時間がかかる可能性があります。
Twitterアカウントが凍結される原因
Twitterアカウントが凍結される原因はルールを違反した場合とご説明しましたが、具体的には次のようなケースでアカウントが凍結されます。
- 年齢制限に抵触する誕生日を設定したアカウント
- スパム行為を行っているアカウント
- セキュリティが危険な状態にあると判断されたアカウント
- ユーザーに対し攻撃的なツイートを行っているアカウント
- 選挙等や、新型コロナウイルスに関してデマ情報を発信しているアカウント
1. 年齢制限に抵触する誕生日を設定したアカウント
2018年5月発効のサービス利用規約から、利用者は13歳以上でなければならないことが明記されました。そのため、Twitterアカウント作成時に12歳以下と判断された場合は凍結の対象となります。運営者自身は規定年齢以上であっても、アカウント上の誕生日を会社やブランドの設立日、イメージキャラクターの発表日として登録していると、年齢制限の対象となり得ます。本ケースは、後述の「異議申し立て」によって解除できる可能性が高いので、ご安心ください。
【お詫び】
先程まで4時間ほどアカウントが凍結しておりましたので、始末書を書きました。#ご迷惑をお掛けしました pic.twitter.com/PoziiroZM4
— ラグビー トップリーグ2020.1.12開幕! (@JRTopLeague) 2019年11月4日
2. スパム行為を行っているアカウント
不特定多数のユーザーが悪質であると判断する、同一内容のツイートやダイレクトメッセージを送るようなスパム行為や、明らかな偽装を行っているアカウント。またはTwitterやほかのユーザーにとってセキュリティ上のリスクを招いていると判断されたアカウントは凍結の対象です。
3. セキュリティが危険な状態にあると判断されたアカウント
乗っ取りやハッキングをされている(とTwitter社が判断した)アカウント。乗っ取りによって悪質な行為をされてしまうリスクを抑えるため、セキュリティが確保されるまでアカウントが凍結されることがあります。
4. ユーザーに対し攻撃的なツイートを行っているアカウント
ユーザーに対する脅迫、誹謗中傷もしくはほかのアカウントへのなりすましなどといった嫌がらせに関与するアカウントは凍結される可能性があります。
Twitter社が公開しているアカウントが凍結されるケースは以上の3点ですが、それ以外にも短期間で手動、もしくはツールやアプリを使って大量のフォロー・フォロー解除をする、有害なリンクへ誘導するといったこともアカウント凍結につながる可能性があるといわれています。
5. 選挙等や、新型コロナウイルスに関してデマ情報を発信しているアカウント
選挙の参加方法や結果について誤解を招く情報をシェアするといった、選挙および市民活動を操作・妨害するような利用は禁止されています。また昨今は新型コロナウイルスの流行で、虚偽の情報や根拠のないうわさにより、人々が自身の健康を守るための決断を正しく下せなくなっていることが問題視されています。健康被害をもたらしかねない誤った情報や誤解を招くような情報発信を繰り返すと、アカウントが凍結されることがあります。
Twitterアカウントが凍結されるとどうなる?
凍結状態のアカウントにログインすると、「アカウントがロックされている」または「アカウントの一部の機能が制限されている」旨のメッセージが表示されます。解除方法は凍結の理由により異なるため後述しますが、適切な対処をすれば解除は難しくありません。アカウント凍結状態でできることは基本的にログインのみで、ツイートはできずフォロー、フォロワーもすべてゼロになってしまいます。ただし、凍結が解除されればすべて凍結前の状態に戻ります。
デマ情報の拡散に対しては、「ストライク制」という措置が適用される
選挙や新型コロナウイルス関連の違反に関しては、2021年発表の「COVID-19について誤解を招く情報に関するポリシー」と「市民活動の阻害に関するポリシー」で「ストライク制(違反の回数に応じた措置が取られるルール)」が適用され、違反の累積に応じてだんだんと厳しい凍結が行われ、最終的に永久凍結となります。
▼ストライク制における、ストライク数に応じた強制的対応
- 1ストライク: アカウントレベルでの対応なし
- 2ストライク: 12時間にわたるアカウントのロック
- 3ストライク: 12時間にわたるアカウントのロック
- 4ストライク: 7日間にわたるアカウントのロック
- 5ストライク以上: 永久凍結
引用:https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/medical-misinformation-policy
なお、所属の詐称(医療関係者を装うなど)や違反行為の繰り返しがあった場合には即時で永久凍結されることもあります。
Twitterアカウントの凍結を解除する方法
Twitterアカウントの凍結を解除するには、大きく分けて自分で解除できる場合とTwitter社に対して異議申し立てをすることで解除できる場合の2つのパターンがあります。
参考:アカウントの凍結について | Twitterヘルプセンター
Twitterアカウントの凍結理由を教えてもらえるように!
アカウントが凍結された場合、原因となったツイートと、どのような理由により違反となったのかメールで教えてもらえるようになりました。
Twitterルールに違反したことでアカウントが凍結になった場合、どのツイートがどのルールに違反しているのかを、メールにて、より具体的にご連絡するようにいたします。なお、メールには異議申立てを行われる際のリンクもご案内しています。 pic.twitter.com/GEmc7iiuKL
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年3月14日
自分で凍結を解除できる場合
自分で凍結を解除できるのは、Twitterにログインした際に携帯電話番号の入力、もしくはメールアドレスの確認を求められた場合です。基本的に1回目の凍結はこの状態になります。
「アカウントがロックされている」というメッセージが表示される場合、凍結またはロックされた理由によってその対処方法は異なってきますので、それぞれ手順に従って凍結を解除する必要があります。
セキュリティ上の理由でアカウントがロックされた場合
ログイン状態でこのメッセージが表示される場合は、そのアカウントで不審な行為や乗っ取りの可能性があるため、パスワードを変更することでアカウントを保護する必要があります。対応方法が記載されたメールが登録のメールアドレスに送付されるので、その手順に従ってください。
アカウントの正当な所有者であることの確認が必要な場合
Twitterルールに違反していると見なされると、アカウントがロックされ、正当な所有者であることの確認が求められることがあります。ログインした状態でアカウントがロックされているというメッセージがあれば、「開始」を選び、電話番号を入力します。音声またはショートメールで認証コードが通知されるので、コードを入力し送信するとアカウントのロックが解除されます。
Twitterルール違反の可能性を理由に制限された場合
Twitterルールに違反している可能性を理由にアカウントの利用が制限されることがあります。この場合、引き続きTwitterの利用はできますが、機能が制限されます。
制限を解除するには、メールアドレスの認証、アカウントへ携帯電話番号の追加、ルールに違反しているツイートの削除などの対応が求められます。
その上でログインし「アカウントの一部の機能が制限されている」というメッセージから「開始」を選び、手順に従い制限を解除します。また誤ってルール違反と見なされ利用制限がかかる場合もありますが、この場合は異議申し立てをすることができます。
不審な操作と見なされ一部の機能が制限された場合
過剰なフォロー、いいね、リツイートが見られた場合は、ルール違反と見なされ、一定期間アカウントの機能が一部制限されるというメッセージが表示されることがあります。この場合は以下のいずれかの方法で制限を解除することができます。
- 提示された期間が終わるまで制限された状態で利用する。ただしこの場合は検索結果や通知など特定の利用において自分のアカウントが除外される可能性があります。
- 電話番号またはメールアドレスで認証し、アカウントを復元する
また、繰り返しルールに違反をしている場合やほかのアカウントに過剰に干渉していると見なされる場合は、電話番号で認証するオプションが提示されないこともあります。
一部の機能が一時的に制限された場合
Twitterルールに違反する言動やほかの利用者を阻害するような言動が見られた場合に、アカウントの一部機能が制限されることがあります。例えばそのアカウントのツイート、リツイート、いいねを見ることができるのはフォロワーのみに制限されます。ログイン後に「一部の機能が一時的に制限されている」というメッセージが表示されたら、「Twitterを続ける」を選択し、アカウント機能の復元手順に従って制限を解除することができます。
異議申し立てによって解除できる場合
アカウント凍結解除にあたって、異議申し立てが必要なケースもあります。この状態になった場合は、凍結されたアカウントにログインした状態でTwitterのヘルプセンターの「異議申し立て」のページで必要事項を入力し、凍結解除依頼をします。ただし異議申し立てをしても100%凍結が解除されるとは限りません。
前述した「自力で解除する方法」で一旦凍結が解除されても、また同じように違反行為を繰り返していると再度凍結され、同じやり方では解除できなくなり、異議申し立てが必要になります。ただし、申し立てをしても100%凍結が解除されるとは限りません。
また、年齢制限によってアカウントが凍結された場合も、基本的に異議申し立てが必要です。
Twitterアカウントの永久凍結とは?
ツイートレベルのルール違反には表示の制限や削除の要請などが行われますが、違反行為を繰り返すと、異議申し立てをしてもアカウントを復活できなくなります。また、アカウント自体の著しいルール違反や違反行為の繰り返しがある場合には、アカウントレベルの対応が取られます。
なかでも永久凍結はTwitterによる最も厳しいペナルティです。永久凍結されるとそのアカウントは検索対象から削除され、アクセスできなくなり、違反者は新規のアカウント作成もできなくなります。
Twitterがアカウントを永久凍結する場合はその理由と、どのポリシーに違反したか、どのコンテンツが違反したかが説明されます。ただし、永久凍結となった場合にも異議申し立てをすることはできます。
参考:https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/enforcement-options
Twitterアカウントの凍結を防ぐための対策
Twitterアカウントの凍結を防ぐには、Twitterのルールを守って利用することが最大の対策になります。Twitterアカウントが凍結される原因でも触れたように、スパム行為やほかのユーザーに対する脅迫、誹謗中傷といった攻撃的なツイートをしないことはもちろん、ほかにも注意するべきことがあります。
次に気づかないうちにやってしまいそうな違反行為をご紹介します。
- 企業の商標権や著作権を侵害するような行為
- フォロワーを増やすことを目的に、ユーザーのフォロー、フォロー解除を繰り返すし行う
- 必要以上にフォロー、いいね、リツイートなどを繰り返し行う
- フォロワーやリツイート、いいねなどを購入する
- 嘘や誤解を招くようなツイートを繰り返し行う
参考:Twitterルール
凍結したアカウントを削除する方法
では、凍結されてしまったアカウントを削除したい場合はどうすればいいのでしょうか。
アカウントにログインできる場合
ログインできる場合は、アカウントの停止手続きを行い、その後30日間ログインをしないようにします。Twitterのアカウントは停止後30日間ログインがないと、アカウントを完全に削除したい意思があるとみなされ、削除されるためです。しかし、アカウントを復活することも、ツイートにアクセスすることもできなくなりますので注意が必要です。
アカウントへのログインもできない場合
ログインできない場合は、こちらか、Twitterプライバシーポリシーの「その他の情報またはサポート」セクションの連絡先にリクエストを送信します。
まとめ
Twitter社は、身に覚えがないのにアカウントを凍結されたという声が増えたのに対し、できるだけ早い段階で凍結基準を透明化させるとしています。その一環として、凍結理由の解説が始まったということもあるでしょう。
ユーザー側としては、まずはTwitterルールを理解し、違反をしないようにすることが重要です。また、企業アカウントであり、違反するような行為をしていなくても、凍結されてしまう可能性はゼロではありません。セキュリティ上の問題で凍結されてしまった場合などは、適切なステップを踏んで、冷静に対応しましょう。