若者の情報収集の手段は何?若年層のSNS・ネット利用状況関連調査まとめ
2020/06/23

- ■目次
- 若年層のSNS利用状況について
- 動画・ライブ配信コンテンツ利用状況
- SNSでの情報収集をどのように利用しているか
- SNS広告についての調査
- SNSに関するトラブルについての調査
- まとめ
1. 若年層のSNS利用状況について
インターネットの利用状況の変遷。若年層と他年代との違いは?
- 調査機関:総務省 情報通信政策研究所
- リリース日: 2019年9月13日
- 調査対象期間:2019年2月23日~3月1日
- 調査対象者:13歳から69歳までの男女1,500人
10~20代はテレビよりネット利用時間のほうが長い
総務省によって行われた「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の結果では、全年代の合算においてテレビ視聴時間が最も長いものの、インターネット利用時間がこれに続き、年々増加しています。 また、10代・20代に限るとインターネット利用時間がテレビ視聴時間を上回り、特に10代のインターネット利用時間はテレビ視聴時間の2倍以上です。出典:総務省ホームページ
ソーシャルメディアの利用状況
出典:総務省ホームページ
スマートフォンにおけるSNSの利用実態。各サービスに対する意識の違いとは?
- 調査機関:株式会社JTB総合研究所
- リリース日: 2017年12月12日
- 調査対象期間:2017年9月25日~9月26日
- 調査対象者:首都圏・名古屋圏・大阪圏に住む18歳から69歳までの男女 10,000名のうち、プライベートでスマートフォンを利用し、過去1年以内に1回以上の国内旅行(日帰りも含める)をしたことがある1,030名
10~20代が利用するSNSは各種すべて増加傾向
スマートフォンで利用しているSNSの数を年代別に調査した結果によると、若年層がスマートフォンで利用するSNSの数は4つ以上が男女ともに6割前後となっており、複数のSNSを使い分けるのは当たり前になっています。 それぞれのSNS利用率は、前年2016年度の調査で減少傾向にあったFacebookが10~30代男性の間で回復傾向。Twitterは、自身での投稿やキャンペーンシェアなどに利用されることが多く、10~20代男女ではともに回復傾向にあります。 Instagram利用率は40代女性を除くすべての層で上昇していますが、特に若い女性に対しては圧倒的な人気で、29歳以下の女性の利用率は6割を超えています。写真がきれいで見るのが楽しいことや、情報収集に便利だという意見が多く、コミュニケーションツールとしてより情報ツールとして利用している人が増えているようです。利用するSNSごとに発信内容を変える
SNSの種類別にどんな自分を表現したいかを調査した結果では、若年層で圧倒的人気のInstagramにおいては、自分らしさや個性を表現する場としてとらえている人が多く、「ちょっとしたハレの日の自分自身を表現したい」という意識を持って発信する人が多いと推察されています。投稿するために普段とは違う行動をしたり、欲しいものや食べたいものよりインパクトを優先したりと、インスタ映えを意識した行動も表れています。 また、Twitterは本音を語るための場として「ちょっとした思いやつぶやき」「ネガティブ発言や愚痴」など等身大の自分を発信する内容が多いようです。対して、LINEやFacebookは、明確な傾向は見られませんが、連絡などコミュニケーションツールとして利用する人が多いと思われます。このように、利用するSNSごとに、見せたい自分や発信したい内容を使い分けている人が多いようです。 詳しい調査結果は以下をご覧ください。 調査結果URL:https://www.tourism.jp/tourism-database/survey/2017/12/smartphone-2017/10代に突出して人気のサービスは「Twitter」「SNOW」
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2017年5月10日
- 調査対象期間:2017年4月26日~4月30日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
10代は同一SNSに複数アカウントを持つ人が6割も! 15~49歳対象「若者のスマホ利用実態調査」
- 調査機関:ビッグローブ株式会社
- リリース日: 2017年3月28日
- 調査対象期間:2017年3月13日~3月15日
- 調査対象者:スマホを所有する15歳~49歳の男女800名
10~20代女性の「ソーシャルメディアに対する意識と使い方」
- 調査機関:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
- リリース日: 2017年6月20日
- 調査対象期間:2017年1月26日~2017年2月10日
- 調査対象者:15~69歳の男女2,496名

2. 動画・ライブ配信コンテンツ利用状況
若年層と他年代では動画利用状況が変化
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2020年3月3日
- 調査対象期間:2019年1月~2019年12月
- 調査対象者:17~69歳の男女1,100名
6割以上の10代が毎日動画を視聴・平均的な視聴時間も長い
2019年の調査結果では、動画コンテンツを毎日視聴している人がもっとも多く、全体で3割以上。そして、10代・20代に限るとその割合がさらに増し、10代の6割以上、20代の4割以上が毎日視聴しています。2017年からのデータをみると、動画を毎日視聴する人の割合は緩やかな上昇傾向にあることがわかります。 続いて、週に1日以上動画コンテンツを視聴する人の平均的な視聴時間は、全体では60分未満がもっとも多く3割弱でした。しかし、10代は120分以上視聴する人が4割弱と、他年代と比べても高いです。20代でも120分以上が2.5割ほど回答でした。 10~20代は他年代と比べると、毎日動画を視聴する率が高く、視聴時間も長いことが分かります。ライブ動画視聴のプラットフォームNo.1はYouTube。10~20代の3割近くが毎日視聴
ライブ配信を見るプラットフォームとして最も利用されているのはYouTubeでした。YouTubeでライブ動画を見た経験がある人は、全体では7割、10代に至っては9割近くと、圧倒的な割合です。また、YouTubeにはおよびませんが、Instagramも若年層に人気で、10代の5割以上、20代の3割以上がライブ配信を視聴しています。 さらに、ライブ配信の視聴頻度は、全体では1ヵ月に1日未満がもっとも多いものの、10~20代の3割近くが毎日視聴していると回答しています。この数字は他年代と比べ、約4~7倍高い値です。 詳しい調査結果は以下をご覧ください。 調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-video-20200303.html動画SNS「Tik Tok」 若年層の認知度は半数超え
- 調査機関: MMD研究所
- リリース日: 2018年8月10日
- 調査対象期間: 2018年7月13日~7月20日
- 調査対象者: スマートフォンを所有している18歳~69歳の男女1,738名
マイナー受けが強み?10代はネットテレビ視聴経験者が4割以上
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2016年9月13日
- 調査対象期間:2016年8月31日~8月31日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
10代の3割以上が地上波テレビ視聴アプリを利用
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2016年12月7日
- 調査対象期間:2016年11月30日~12月2日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
10代女性に聞いた!生配信アプリ、どれ使ってる?
- 調査機関:株式会社マイナビ
- リリース日: 2017年4月3日
- 調査対象者:10代女性

http://official-blog.line.me/ja/archives/64794733.html#live
「SNSでのコミュニケーションはリアルタイムで」が10代の最新トレンド。Instagramのライブ配信機能や、LINEで「SNOW風」に加工した動画を配信できる「LINE LIVE」などの人気が高いようです。スマートフォンという気軽に取り出せるツールで、友人とリアルタイム動画を共有するというのが、遊び兼コミュニケーションの一環ということなのでしょう。 詳しい調査結果は以下をご覧ください。 調査結果URL:https://teenslab.mynavi.jp/column/trend-teen-live-app.html 関連記事:Instagramの新機能「ライブ配信」を徹底解説!ユーザーとのリアルタイムコミュニケーションが簡単に!3. SNSでの情報収集をどのように利用しているか
「集める」から「引き寄せてためる」情報収集術
- 調査機関: 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
- リリース日:2018年8月29日(プロモーションフォーラム2018内で発表)
- 調査対象者:10~20代の男女
ハッシュタグ検索よりタイムラインで情報収集する割合が高い
- 調査機関: 株式会社ジャストシステム
- リリース日:2017年12月7日
- 調査対象期間:2017年11月29日~12月3日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
10~20代は信頼性より即時性生の声を重視
- 調査機関: 株式会社野村総合研究所
- リリース日: 2017年1月17日
- 調査対象期間:2013年12月13~14日2014年12月8~9日2015年12月19~20日2016年12月17~18日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女、各年3,095~3,098名
10代スマホユーザーの約7割がSNSやニュースコンテンツから情報収集
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2017年3月8日
- 調査対象期間:2017年2月28日~3月6日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
4. SNS広告についての調査
動画広告のプラットフォームとエンゲージ状況
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2020年3月3日
- 調査対象期間:2019年1月~2019年12月
- 調査対象者:17~69歳の男女1,100名
約8割がYouTubeで動画広告を見たことがある

10~20代は広告への反応が高い
動画広告に対するエンゲージ状況は、他年代と比べ、10~20代の反応が高いです。調査結果は動画広告のタイプによって分かれていますが、どのタイプも同様の傾向が見られました。 例えば動画コンテンツの視聴前に表示される動画広告の場合、視聴が購買やクリックなどの行動につながった比率は、全体では9.2%でしたが、10代は14.7%、20代は16.7%と、全体より5~7%高くなっています。 同じく、視聴によりその内容に興味を持った比率も全体の21.2%に比べ、10代は28.0%、20代は30.8%と7~10%近く高いです。10~20代は、他年代と比較すると広告動画に反応しやすいといえます。 詳しい調査結果は以下をご覧ください。 調査結果URL:https://marketing-rc.com/report/report-video-20200303.htmlSNS広告を見る人は全体の7割、実際に買う人は3割
- 調査機関:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
- リリース日: 2016年12月19日
- 調査対象期間: 2016年11月24日~25日
- 調査対象者:20歳以上のインターネット利用者520名
主要SNSの広告配信に不快感を持つ人が1年で増加
- 調査機関:株式会社ジャストシステム
- リリース日: 2017年10月12日
- 調査対象期間:2017年9月29日~10月1日
- 調査対象者:15歳~69歳の男女1,100名
5. SNSに関するトラブルについての調査
スマートフォンの使い過ぎで体調不良や成績悪化も
- 調査機関:デジタルアーツ株式会社
- リリース日:2017年3月1日
- 調査対象期間:2017年1月10日~1月16日
- 調査対象者:携帯電話・スマートフォンを持つ10~18歳の男女618名、および0歳から9歳の子どもを持つ保護者579名(全国)
SNS利用中の子ども 約3割がなんらかのトラブル経験あり
- 調査機関:トレンドマイクロ株式会社
- リリース日:2017年7月6日
- 調査対象期間:2017年4月20日~22日
- 調査対象者:SNSを利用する小学4年生~中学3年生の子どもを持つ保護者618名
SNS上の取引やSNS広告でトラブルに遭った事がある人は2割弱
- 調査機関:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
- リリース日: 2016年12月19日
- 調査対象期間: 2016年11月24日~25日
- 調査対象者:20歳以上のインターネット利用者
- 広告をクリックしたら関係のないサイトに接続された
- 購入した商品やサービスの金額品質数量への不満
- 購入した商品やサービスが届かない提供されないというトラブル
- 決済や送金に対する手数料が予想以上に割高だった
6. まとめ
10代、20代の若者を中心に拡大し続けるSNS。受動的なテレビや新聞と違い、SNSは「自分が見たいものを探して見る」という能動的なメディアなので、彼らにとってより好みやニーズに沿ったものを受信できるのが強みといえます。スマートフォンという手軽にいつでもアクセスできるデバイスの普及が、その成長の勢いに拍車をかけています。 また、今の10代20代が歳を重ねたとしても、「テレビよりネットの動画」「情報収集はSNSで」という傾向は継続される可能性もあります。こうした消費者の行動の変化の兆しを感じ取り、マーケティングに活かしていくことも重要です。そういった点で、若年層以外向けのサービスを提供している事業者にとっても、若い世代の動向は参考になるでしょう。 ■関連記事:若年層に限らず、近年のSNSマーケティングの調査データまとめはこちら。 https://gaiax-socialmedialab.jp/post-55237/若年層向けのSNS活用なら、ガイアックスにお任せください!
