ハッシュタグフォローやツイート連投機能!12月のSNSニュースまとめ

2018/01/29


明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


昨年12月は営業日が短かったと思いますが、アップデートは盛りだくさんでした。Instagramではハッシュタグのフォロー機能が現れ、Twitterではオートプロモートやスレッド機能も導入されました。


さっそく見ていきましょう。


    ■目次


  1. 全般

  2. Facebook

  3. Instagram

  4. Twitter

  5. LINE


1. 全般


世界の全広告費に関するデータ



https://www.statista.com/chart/12179/google-and-facebook-share-of-ad-revenue/


ドイツの大手統計調査機関Statista社の発表によると、テレビや屋外広告などを含めた全ての広告費において、GoogleとFacebook社の広告が25%のシェアを占めていると分かりました。また、世界のオンライン広告に絞ったシェアでは上記2社が61%を寡占しているとのことです。


同調査によると5年前の2012年時点では、全広告費のうちFacebookとGoogleの占める割合はわずか9%でした。スマートフォンが普及したことや、Facebookや関連アプリの利用者が増えたことが背景にあると言えます。


世界的に企業のデジタル広告の予算は年々増えていることを示しています。Facebook社はアプリ内にテレビ番組を作って広告枠を設けたり、Messengerに広告を入れたりしていますが、今後どれくらい発展するのか注目です。


参考:

https://www.statista.com/chart/12179/google-and-facebook-share-of-ad-revenue/,

https://www.warc.com/newsandopinion/news/mobile_is_the_worlds_secondlargest_ad_medium/39673, http://blogos.com/article/264161/


2. Facebook


ニュースフィードに関するアップデート


12月はFacebookのニュースフィードに関するアップデートが続きました。


米国時間12月17日、ユーザーからのコメントやいいね!を意図的に集めようとする投稿には厳しい措置を取る旨を発表しました。


また同日、「スヌーズ」機能も発表されました。個人やページの投稿を30日間非表示に設定できるようになりました。


12月もニュースフィードに流れるコンテンツの質を管理していくFacebookの姿勢がうかがえました。これにより、例えばクイズ調のクリエイティブで「ABか、回答をいいね!か超いいね!で答えさせる」といった投稿が原則NGとなり、繰り返せば処罰の対象になってしまいます。


またスヌーズ機能の導入により、投稿頻度が多かったり有益ではない投稿とユーザーに思われてしまえば、企業アカウントでも表示される機会を失う恐れもあるため、注意が必要です。


参考:

http://jp.techcrunch.com/2017/12/18/2017-12-18-facebook-is-clamping-down-on-posts-that-shamelessly-beg-for-your-engagement/, http://jp.techcrunch.com/2017/12/18/2017-12-15-facebook-adds-a-snooze-button-for-muting-people-groups-and-pages-for-30-days/


Messengerで新機能のテスト開始


TechCrunchによれば、Instagramで繋がりあるユーザーに対してFacebook Messengerで取り込める機能がテスト中のようです。


もし実装された場合は、Messengerの設定画面から「Instagramに接続(Connect to Instagram)」を許可することで簡単に繋がれるようになります。


先月InstagramストーリーズがMessengerでも配信可能になりましたが、最近になってInstagramMessengerを結びつける動きが出てきました。


昨年4月時点で、InstagramのダイレクトメッセージのMAUは世界に3億7500万人いると発表されており、こちらからMessengerの利用者を引っ張ることで、同アプリの利用頻度や時間を増やしていきたい狙いが見受けられます。


参考:

http://jp.techcrunch.com/2017/12/05/2017-12-04-you-can-now-import-your-instagram-contacts-into-messenger/


3. Instagram


「インスタ映え」に関する調査



http://www.aainc.co.jp/news-release/2017/01602.html


2017年の「新語・流行語大賞」に選ばれた「インスタ映え」ですが、11月末にアライドアーキテクツ株式会社によって、3500名を対象にInstagramに関する調査が行われました。


同調査によると、「インスタ映え」という言葉を知っている人は91.8%を超え、Instagramを見て購買した経験がある人は食料品・菓子で28%以上いたそうです。


同アンケート調査では、10~20代女性は75%以上がInstagramを利用しており、50代以上は女性より男性の方が利用率が高いという結果も出ました。今や若年層の女性だけのSNSではないと言えます。


「インスタ映え」を気にする理由について、女性は「きれいな写真を撮りたい」が53.3%で顕著でしたが、男性はそれに加えて、いいね・コメントが欲しいやフォロワーを増やしたいという回答が横並び(26.9%)となりました。まず投稿自体のきれいさや美しさを重視する女性に対して、男性は繋がりを増やしたりコミュニケーションを活発化させることに期待していると考えられます。


参考:

http://www.aainc.co.jp/news-release/2017/01602.html


ハッシュタグに関する新機能が追加


米港時間12月12日、Instagramではハッシュタグフォロー機能が追加されました。


それまでユーザーは友人や企業アカウントをフォローする、もしくは検索(Explore)することで投稿に触れていましたが、ハッシュタグをフォローすることで、もっと興味関心に沿った情報収集が可能となりました。


同機能が導入されたことで、ユーザーは自分の興味関心のある情報に触れる機会が大幅に増えました。ユーザーにとって一度ハッシュタグをフォローしてしまえば、フィード画面から友人や企業の投稿と同様に見られるようになりました。


そのため企業担当者が投稿にハッシュタグを付ける際には、一般ユーザーにとってそのハッシュタグがどんな画像に、どういう文脈で付けられるかこれまで以上に想像し、企業の宣伝色が行き過ぎないよう、自然で受け入れやすい投稿に仕上げる必要があります。


参考:

http://jp.techcrunch.com/2017/12/13/2017-12-12-follow-instagram-hashtags/, http://news.livedoor.com/article/detail/14029169/


ストーリーズに新機能が追加


米国時間12月5日、Instagramでは以前までは24時間で消えてしまうストーリーズ投稿をアーカイブし、プロフィール欄にて「ストーリーズ・ハイライト(Stories Highlights)」として保存できる機能を追加しました。


Instagram上のクラウドに保存されるため、ユーザーにとって容量の心配はなく、気軽に記録を残せます。


2017年はInstagramの「ストーリーズ」の年だった、と言っていいほどアップデートが続きました。それまでInstagramはフォトジェニックな写真を投稿するといった従来の使い方が主流だったものの、ストーリーズ機能が登場したことで、ラフで日常生活に寄り添うような、力の抜けた画像や動画を期限付きで投稿できる文化が生まれました。


ストーリーズはプロフィール欄にアーカイブされることで、ユーザーに見てもらう頻度が増えていくでしょう。企業アカウントの間でも、今後同機能を使えるかどうかで、提供できる情報の質や量に差が出てくるといえます。


参考:

http://jp.techcrunch.com/2017/12/06/2017-12-05-instagram-stories-highlights/


リグラム(リポスト)のテスト開始


The New Webに掲載された有名ソーシャルメディアディレクターMatt Navarra氏の記事によると、Instagramではリグラムボタンのテストを行っているようです。


それまでリグラム(リポスト)は、外部アプリを入れなくてはいけませんでした。


これが実装されれば、Facebookの「シェア」のように友人にお気に入りの投稿を共有できるようになると考えられます。


テスト中であるため実装されるかは分からないですが、リグラム(リポスト、シェア)された投稿の公開範囲がフォロワーであれば、よりエンゲージメントの高いフォロワーを抱えているユーザーを中心に、拡散が起きやすくなると考えられます。


そうなった場合、企業アカウントは影響力のあるアカウントに、いかにしてリグラムしてもらうかが鍵となるでしょう。また、リグラムを活用したキャンペーンやそれらの規制がどのようになるのか、そのあたりも今後の展開に注目したいですね


参考:

https://thenextweb.com/socialmedia/2017/11/29/instagrams-secretly-testing-regram-button-many-big-new-features/


4. Twitter


新しい広告運用サービスを開始



https://blog.twitter.com/marketing/ja_jp/topics/product-news/2017/ssa_am.html


12月6日、Twitter社は新広告サービス「オートプロモート」を発表しました。


月額固定9900円で、1日のうち最初の10ツイートを自動で広告配信してくれるものです。ある程度ターゲティングもでき、効果に満足いかない場合は途中で停止もできます。


月額固定9900円で自動で広告配信してくれるため、基本的に手間が掛けずにツイートのインプレッションを伸ばしたり、そのツイート経由で間接的にフォロワー増加させることができます。ただし、最初の10投稿が順番に選ばれるため、挨拶言葉や雑談など広告に含めるべきではないツイートをする場合は、その時だけオフにする必要があります。


ホーム画面上部にある「オートプロモート」ボタンから出稿状況をすぐに確認できます。参考までに、ラボ編集部で試してみたところ20日間で、それまでの8割増しのリーチプロフィールのアクセスも一日平均で120以上を記録しました。


参考:

https://blog.twitter.com/marketing/ja_jp/topics/product-news/2017/ssa_am.html, https://japan.cnet.com/article/35111480/


ツイート連投機能「スレッド」が実装



https://blog.twitter.com/official/ja_jp/topics/product/2017/Nice-Threads.html


12月12日、Twitterではつぶやきの連投機能「スレッド」が導入されました。これによりツイート作成画面にある「+」ボタンを押すことで、スレッドを簡単に追加できるようにしました。


複数の投稿をした場合も、最初の投稿の下にある「このスレッドを表示」を押すことで全てを確認できます。


先月、半角英数字のカウントを変えたり英語圏の字数制限を拡張させたTwitterですが、今回は連投機能が導入されました。情報発信の量に関するアップデートが続いています。


一般ユーザーにとっても企業のSNS担当者にとっても、特別難しい操作は必要ないため使いやすいです。それまで140字いっぱいまで長文を書いていたアカウントも、小分けにしてストーリー調に並べていくことで、他ユーザーに分かりやすい投稿ができます。


参考:

https://blog.twitter.com/official/ja_jp/topics/product/2017/Nice-Threads.html, https://help.twitter.com/ja/using-twitter/create-a-thread, http://jp.techcrunch.com/2017/12/13/twitter-thread/


5. LINE


新広告メニュー「スポンサードエフェクト」導入



https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1966


12月4日、LINE社は同アプリのビデオ通話、トークルームカメラで使えるエフェクト機能に、新しい広告メニュー「スポンサードエフェクト」を導入しました。これにより広告主は商品やサービス、企業キャラクター、ロゴなどを効果的に露出できるようになります。また広告効果を測定するブランドリフト調査も実施可能です。


12月4日、LINE社は同アプリのビデオ通話、トークルームカメラで使えるエフェクト機能に、新しい広告メニュー「スポンサードエフェクト」を導入しました。これにより広告主は商品やサービス、企業キャラクター、ロゴなどを効果的に露出できるようになります。


また広告効果を測定するブランドリフト調査も実施可能です。


参考:

https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1966, https://news.mynavi.jp/article/20171205-552061/