ビジネスに特化したSNS「LinkedIn」の使い方・企業ページの作り方まとめ

2018/03/01



ビジネスに特化したSNS「LinkedIn」。日本ではまだあまりメジャーではありませんが、海外では、個人が仕事に関する人脈を広げたり、スキルアップのためのeラーニングを利用したり、ビジネスパーソンから支持されています。また、企業活用も進んでおり、優秀な人材の獲得や潜在顧客の獲得など、採用・マーケティングにも活用されているのです。


そんなLinkedInについて、企業ページの作成方法から活用方法まで詳しく解説します。


※編集部注

2022年7月:最新情報を基に加筆修正しました。


    ■目次


  1. LinkedInとは

  2. LinkedInはどうやって使えばいいの?

  3. LinkedInの有料プランについて

  4. Linkedinの企業ページの特徴

  5. LinkedInのアカウントの作成方法

  6. LinkedInの会社ページの管理

  7. まとめ


1. LinkedIn(リンクトイン)とは


2003年5月にサービスを開始したLinkedInは、全世界で6億人以上のユーザー数を誇っています。


一方で日本国内での登録数は、100万人に留まっており、LinkedInの日本法人では、「ビジネス特化型SNS」という表現がされています。


家族や友人といったリアルのつながりに特化した「Facebook」、趣味や興味、関心のつながりである「Twitter」に対して「LinkedIn」はビジネスで知り合った同僚や上司、取引先の関係者などとつながるSNSとして認知されています。


LinkedInに登録すると、Facebookと同様に「個人ページ」が用意され、このページには、これまでの学歴や職歴、自身の持っているスキルなどを登録することができます。


また、「キャリアサマリ」という項目ではミッション、経験、関心事などを簡単に説明することができ、さらにLinkedInでは、リアルに繋がりのないユーザーをフォローしたり、関心のある企業をフォローすることができ、各企業の最新情報や採用情報を自分のページから確認することもでき、情報収集ツールとして利用できます。


自身のプロフィールやニュースフィードの表示はかなりFacebookに近い作りになっています。


2. LinkedInはどうやって使えばいいの?


個人のユーザーなら、同じ業界や職種の人とつながり、仕事の人脈を広げるという使い方ができます。就職や転職を考えている人が企業情報を集めたり、企業にコンタクトを取ったりする機能もあります。


個人だけでなく会社もページを作ることができ、自社のビジネスやサービスのアピールに使われます。また、キャリアやスキルを公開しているユーザーにアプローチできるため、ダイレクトリクルーティングのツールとして活用している企業もあります。


3. LinkedInの有料プランについて


LinkedInは基本的に無料で使えますが、4種類の有料プランも用意されています。



画像引用:https://www.linkedin.com/premium/products


就活プランはその名のとおり、就職や転職を考えているユーザー向けのプランです。つながりのない採用担当者へコンタクトを取ったり、求人への応募者に関するデータを閲覧したりできます。


ビジネスプランは、仕事の人脈を広げたり、スキルを充実させたりしたいビジネスパーソンのためのプランです。


営業プランは、マーケティング活動に役立つプランです。取引先や見込み顧客に関する情報のリアルタイム取得や、営業先候補になりそうな人のプロフィールを保存できます。


採用プランは、人材データの一括管理や採用候補者のトラッキングなど、優れた人材の採用に有益な機能を活用できます。


LinkedInをあますことなく使いたい個人や、新規顧客の開拓や優れた人材を採用したい企業は、有料プランを活用するのがおすすめです。


4.Linkedinの企業ページの特徴


LinkedInでは、企業もページを作成することができ、会社の特徴や事業内容(住所、連絡先、概要)などを登録することが可能になっています。


企業ページでフォローしたユーザーに向けて、アップデートしたステータスなど配信することができ、この配信はターゲットユーザーを指定することが可能で、会社レベルや業種を設定して限定配信できます。


また企業ページでは、「プロモーションページ」を最大10件まで作成できます。


プロモーションページでは、企業が運営する事業やサービスごとにまとめることが可能で、特にそれぞれのプロダクトごとにターゲットが違う場合には、企業のページをフォローしてもらうよりプロモーションページをフォローしてもらうほうがよりニーズにあった最新情報を配信できます。


企業としては、一方的な情報発信ではなく採用方針や企業理念、さらには実際に会社で働くメンバーや代表者の顔を見せる事で会社の特色を見せることができるという特徴があります。


この企業ページを見に来るのは、「求職者」だけではなく「顧客」や「見込み客」を始め「パートーナーを探している企業」など、さまざまです。


さらに企業ページには「Analytics」というアクセス解析機能があり、「ページビュー」「ユニークユーザー数」「ユーザーのアクション」「フォロワー数の上限」などを細かく解析することが可能です。


5. LinkedInのアカウント作成方法


LinkedInは無料でアカウントを作ることができます。会社ページを作成する場合、あらかじめ個人アカウントを作っている必要があります。まずは個人アカウントの作成方法、次に企業ページの作成方法を具体的にご紹介します。


LinkedIn個人ページの作成方法


手順1https://jp.linkedin.com/にアクセスし、名前やメールアドレスなどの情報を入力して「メンバー登録」をクリックします。



手順2:名前のふりがなと国を入力し、「次へ」をクリックします。



手順3:ポジション(役職など)や勤務先を入力し、「次へ」をクリックします。



手順4:最初に入力したメールアドレスに認証コードが送信されているので、それを入力します。



これでメールアドレスが認証され、アカウントが作成されました。


仕事のつながりを増やしたり、就職や転職活動の情報収集をしたりする場合は、自分のプロフィールも充実させておきましょう。


LinkedIn企業ページの作成方法


次に会社ページの作成について解説します。


手順1:自分のプロフィールページから、右上の「その他」をクリックします。



手順2:右に出てくるメニューの下の方にある「会社ページを作成」をクリックします。



手順3:会社名とパーマリンクを入力します。パーマリンクはすでに存在しているURLがある場合、違うものにしなければいけません。



手順4:表示されるダイアログの「今すぐスタート」をクリックします。



これで会社ページの作成は完了です。


個人のアカウントと同じく、会社ページも企業情報を入力しておきましょう。


6. LinkedInの会社ページの管理


作成した会社ページは、複数名で管理することが多いと思います。会社ページを管理するにあたっては会社ページ管理者センターを利用しますが、その前にページ管理者として追加するステップが必要です。役割に応じた権限を付与して管理者を追加できます。


会社ページの管理者を追加する方法と、権限の種類を解説します。


手順1:ページを作成した人は最初から管理者になっているので、会社ページにアクセスし、右上の「管理ツール」をクリックします。



手順2: 「ページ管理者」をクリックします。



手順3:テキストボックスに管理者や投稿担当者の名前を入力して追加すると、それぞれの権限を与えることができます。権限を与えたいメンバーは、あらかじめつながりを申請してコンタクトに追加しておく必要があります。



管理者の権限の種類について


管理者の種類には専任管理者、求人掲載者、ダイレクトスポンサードコンテンツ掲載者、リード創出フォーム管理者、Pipeline Builder管理者があります。


専任管理者:会社ページの編集や投稿の管理、管理者の追加などが実行できる総合的な管理者です。専任管理者は、以降のすべての権限を持ちます。


求人掲載者:ニュースやコンテンツなど会社に関する情報を投稿できます。


ダイレクトスポンサードコンテンツ掲載者:会社の広告を管理する権限です。LinkedInでは個人のフィードや会社ページに広告コンテンツを配信することができますが、この広告コンテンツを管理するのがダイレクトスポンサードコンテンツ掲載者です(ダイレクトスポンサードコンテンツは会社ページには掲載されません)。


リード創出フォーム管理者:見込み客を管理できる権限です。顧客が入力するためのフォームの作成や、顧客情報のダウンロードができます。


Pipeline Builder投稿者:会社ページに紐付けられる Pipeline Builderランディングページの作成と編集ができます。広告コンテンツをクリックしたユーザーは、このランディングページへ飛ばされるようになっています。この機能は、日本語ではまだ提供されていないようです。


7. まとめ


LinkedInは、ビジネスに特化していることをのぞいては、一般的なSNS、特にFacebookと仕組みが似ていると言えます。企業ページはFacebookページと似たような位置付けになるでしょう。


日本ではまだまだビジネスSNSを積極的に活用している人は少ないですが、海外ではLinkedInをきっかけにキャリアアップをしたり、業界で横のつながりを作って仕事の幅を広げたりと、ビジネスパーソンが仕事やキャリアを充実するために活用されています。


LinkedInを使うユーザーはそれだけビジネスへの関心が高いとも考えられるため、企業としてもそのようなユーザーへアプローチできる有益なプラットフォームになっていくでしょう。


今回の記事をぜひ参考にして、活用してみてはいかがでしょうか。


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