ECなら導入必須!Instagramショッピング機能の概要とやり方
2018/10/02

- ■目次
- Instagramのショッピング機能(ショップ機能)とは?
- Instagramのショッピング機能を利用するメリット
- Instagramのショッピング機能を上手く活用するためのポイント
- ショッピング機能を導入する方法
- ショッピング機能を導入している企業アカウント事例
- まとめ
1. Instagramのショッピング機能(ショップ機能)とは?

Instagramショッピングとは、利用者が1回のタップでおすすめ製品をチェックできる、バーチャルなショッピング体験です 出典:https://help.instagram.com/191462054687226より具体的に言えば、Instagramショッピングとは、「Instagramの各投稿からそこに写っている商品の詳細を簡単に確認、購入できる仕組み」となるでしょう。ショッピング機能を導入すると投稿画像内の商品にURLをタグ付けできるようになるため、「Instagramで商品を認知>詳細の確認>購入」までがかなりスムーズになります。SNSの投稿から数回のアクションでスムーズに購入までたどり着けるのです。 なお、日本で公開される以前に通称で「ショップ機能」「ショップナウ」などとも呼ばれていましたが、正式には「ショッピング機能」のようです。ショッピング機能は、スマートフォンアプリからのみ利用可能で、PCからは利用できません。 すでにショッピング機能を導入しているアカウントを例にとって、利用の流れを見て行きましょう。 関連記事:【イベントレポート】Instagramのショッピング機能がついに日本でも! 認知から購買までシームレスに
例:minne(@minne_official)
ショッピング機能が使えるアカウントは、投稿する商品画像に商品名や価格をタグ付けでき、ユーザーがタグをタップすると、価格や詳細のリンクが表示されます。このリンクから外部ECサイトへの遷移・購入が可能です。ユーザーは、ブラウザやアプリを立ち上げたり検索したりすることなく、気になった商品の購入までをシームレスに完結させられる仕組みになっています。


1枚の画像に5商品までタグ付け可能
ショッピング機能を利用して販売する際は、画像ごとに最大5つの製品、またはカルーセルごとに最大20の製品をタグ付けし、フィルターやキャプションを追加できます。 Instagram Stories(ストーリーズ)でのショッピングは現在テスト中ですが、ショッピング機能の利用を承認されたビジネスは、製品名またはショッピングアイコンを使ってストーリーズごとに最大3つの製品スタンプを作成できるようになる予定です。ショッピング機能をストーリーズで使えるようになれば、24時間限定販売など、使い方の幅がさらに広がることでしょう。Instagramストーリーズにショッピング機能が拡大

https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/shopping_in_stories/
現地時間2018年9月17日、世界46カ国でショッピング機能がInstagramストーリーズに拡大したことが発表されました。 投稿内でショッピングバッグのアイコンタグをタップすると、アプリ内で商品詳細を確認できます。2. Instagramのショッピング機能を利用するメリット
2018年6月に行われたInstagramの公式イベントでは、「ユーザーの20%が検索機能を毎日利用し、42%の人がInstagramでの検索後にアクションを起こすこと」「国内EC市場ではモバイル経由の売上が35%で、2020年におけるモバイル経由のEC売上予想は2015年比の2.35倍である」ことなどを発表しています。

3. Instagramのショッピング機能を上手く活用するためのポイント
現状のショッピング機能は、以下のような導線になっています。

https://www.instagram.com/marcbeauty/
この「活用シーンに溶け込ませる」というのを念頭に、色々な見せ方を試していくのがいいでしょう。4. ショッピング機能を導入する方法
ショッピング機能はどうやって導入するのでしょうか?その手順や条件について解説します。 まず導入の手順には、大きく分けて4つのステップがあります。- Instagramのアカウントをビジネスアカウントに切り替え、Facebookページとリンクさせる
- 商品登録を行う(Facebookカタログなど)
- アカウントの審査を申請する
- 審査を通過すると、Instagramの投稿画面に商品タグを設定できる機能が追加されるので、商品にタグ付けする
ショッピング機能を導入できるアカウントの条件
ショッピング機能の利用審査をしてもらうに当たり満たすべき条件は以下です。「物理的な商品を販売している」という条件なので、ショッピング機能を使えるのは有形物を扱っている事業者のみです。ですから、「飲食店が料理の画像にURLをタグ付けして予約に誘導する」などの使い方はできません。 ビジネスプロフィールへの移行とFacebookページとのリンクという条件はすぐに満たせますが、カタログの作成だけは少しだけ手間がかかるかもしれません。Facebook広告を展開する上でもカタログは役立つものですので、まだ作成したことが無いという方はこれを機にチャレンジしてみるのをおすすめします。 ビジネスマネージャでカタログを作成する | Facebookヘルプセンター出典:Instagram、フィード投稿から商品が購入できる「ショッピング機能」を日本国内で導入開始
- ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している
- Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである
- Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている
- Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している(あるいはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)
ビジネスプロフィールに切り替える手順
Instagramアカウントのビジネスプロフィールとは、Instagramが企業向けに導入したビジネスツールで、企業アカウントに直接連絡できるCTAボタンを設置したり、ショップの位置情報を掲載したりできるものです。切り替えの手順については、以下で解説していますのでご覧ください。 Instagramのビジネスプロフィールとは? 企業のInstagram活用が捗るビジネスツールを徹底解説 なお、ショッピング機能を利用したい場合、ビジネスプロフィールへ切り替える時にFacebookページと連携させるようにしましょう。「提供者契約とコマースポリシー」とは
提供者契約とは正式には「コマース製品提供者契約」といい、製品提供者がFacebookの「提供者コマース機能」を利用して、ユーザーに製品の表示・販売などを行ったり宣伝したりする場合に適用される規約です。 また、「コマースポリシー」では、FacebookおよびInstagramで販売できる商品やサービスの種類に関する情報などを記載しています。 申請前にそれぞれの内容を確認しましょう コマース製品提供者契約|Facebook コマースポリシー|Facebook承認申請後の流れ
条件を満たして審査を申請すると、通常数日で審査は終了します。ただし、アカウントの詳細を審査する必要がある場合は、それ以上かかることもあるそうなです。承認されるとInstagramから連絡が来て、設定からショッピング機能をオンにできるようになります。ECプラットフォームから申請する方法もある
Instagramと提携しているECプラットフォームを利用して申請する方法もあります。 ECプラットフォーム「BASE」を運営するBASE株式会社は、BASEでお店を開いている人向けに、ショッピング機能用のアプリ「Instagram販売App」の提供を2018年6月5日から開始しました。審査通過のために満たすべき条件などは変わりませんが、こういったBASEなどのプラットフォームでECサイトを運営している人は、それを利用して審査の申請をすると良いでしょう。5. ショッピング機能を導入している企業アカウント事例
Instagramでショッピング機能の導入が発表される時点でテスト導入していた企業アカウント、およびそれらのショッピング投稿を例として、2つご紹介します。事例1:ZOZOTOWN(@zozotown_official)

事例2:BOTANIST(@botanist_official)

6. まとめ
ようやく日本でも導入が開始されたInstagramのショッピング機能は、ユーザーが投稿を目にしてから購入するまでの導線が最短で分かりやすいため、購買促進の強力な手段となりえます。広告を使わなくても商品の購入導線を設計できる利点を自社のECサイトにどう活かすかが、今後の成長を左右することになるかもしれません。 Instagramアカウントをブランディングの形成という位置付けから、一つの販売チャネルに変化させるきっかけとなるこのショッピング機能、先行導入した企業を参考にぜひ活用してください。合わせて読みたい記事
