企業のYouTube活用完全マニュアル! メリットからノウハウ・事例まで
2019/01/28

- ■目次
- 企業のYouTube活用、3つのパターン
- なぜ企業がYouTubeチャンネルを開設し、活用するべきなのか
- 企業のYouTubeチャンネル活用、3つののポイント
- YouTube活用のKPIは?
- YouTubeアナリティクスの見方
- YouTubeチャンネルを活用している企業の事例
企業のYouTube活用、3つのパターン
今回の記事では自社でYouTubeチャンネルを開設するパターンについて詳しく取り上げますが、YouTubeの活用には3つのパターンが考えられます。 YouTubeを活用する目的や、PRしたい商品やサービスの特性によっても最適な方法は異なるため、ほかのパターンについても理解しておきましう。①YouTubeチャンネルを開設し、動画を載せていく
自社の公式YouTubeチャンネルを作り、動画をアップロードしていくパターンは、一番スタンダードな方法といえるでしょう。 チャンネル開設や動画の投稿は無料ででき、動画も自社内で制作すれば大きな費用をかけずに宣伝を行えるのが大きなメリットです。動画内から自社サイトへ誘導も可能。チャンネル登録(フォローのようなもの)によって、コアなファンを獲得できる可能性もあります。 しかしながら、動画の制作にはスキル・ノウハウが必要ですし、クオリティの高いものを作ろうと思えば外注を活用することになり、コストもかかるでしょう。さらに、チャンネルのコンセプト設計、動画内容の企画力も求められます。②YouTube広告を活用
YouTubeで動画広告を配信する方法です。予算に合わせて出稿が可能で、ユーザーが広告を視聴したときだけ課金されるので無駄打ちも抑えられます。また、性別や年齢、行動履歴、興味・関心など、広告を表示したいユーザーのターゲティングを利用することで、より効率的に見込み客にリーチできます。 YouTube広告の種類や料金、広告設定方法などは以下の記事で詳しく解説しています。 関連記事: YouTube広告とは?TrueView広告の種類や仕組み、課金システムを解説③インフルエンサーマーケティング的活用
人気のYouTuberとのコラボレーションなどで動画を制作、投稿してもらうという活用方法もあります。いわゆるインフルエンサーマーケティングの一手法です。 商材とうまくマッチしたYouTuberを登用できれば、企業発信ではなかなかリーチしない層までアピールでき、高いプロモーション効果が見込めます。 YouTube活用におけるインフルエンサーマーケティングについては、以下の記事も参考にしてください。 関連記事: 人気Youtuber ✖ 企業のコラボ事例まとめ! 「提供」だけど面白いYoutuberのコンテンツ力 データからわかる、YouTuberプロモーションの変化とポイントとはなぜ企業がYouTubeチャンネルを開設し、活用するべきなのか

利用者数・層が広がっているから
2018年の調査では、国内だけで月間6,200万人以上もの月間アクティブユーザー数を誇っています。 さらに全世界では、月間アクティブユーザー20億人。動画の内容によっては全世界の20億人にリーチできるということです。
動画コンテンツのハブになるから
企業のマーケティングにおける動画の重要性も高まっています。実際に動画コンテンツをマーケティングに活用する企業も増えています。 動画はWebサイトや各種SNSなどさまざまな場所に掲載できますが、YouTubeに企業のチャンネルを設けて集約しておくと、チャンネルを動画コンテンツのハブとして使えます。製作した動画をあらゆるチャネルに展開したり、過去の動画を蓄積したりできます。データの蓄積、コンテンツの改善ができるから
これまでの企業のマーケティングにおいて、TVCMは「広告の王様」と呼ばれ、花形の存在でした。 しかしTVCMは多くの人にアプローチが可能で注目を集めやすい反面、効果測定がしにくいというデメリットがあります。Webマーケティングでは動画の視聴状況、視聴した人の属性などがデータとして分析され、蓄積されます。これにより明確な効果測定やPDCAが可能となり、効果的なマーケティングが可能になるのです。ユーザーの検索行動がGoogleからYouTubeに移行しているから
これまで、ユーザーが欲しい商品や気になった商品を検索する場といえばGoogleが一般的でした。 しかし、CA Young Labの調査によると、10代の6割が動画を商品購入の参考にすると回答し、サイバーバズが30代の女性を対象に行った調査では、気になった商品やサービスをYouTubeで検索したことがあるユーザーは4割という結果が得られました。この結果からも企業がYouTubeを活用する必要性があるといえます。 参考: https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=21418 https://www.cyberbuzz.co.jp/influencer_institute/research/30youtubeyoutube.html企業のYouTubeチャンネル活用、3つのポイント

1.コンセプトや目的を明確にする
まずはYouTubeチャンネルをどのような目的で、どのように活用していくのかを定めましょう。漠然と動画を作ってアップしていくのでは、ほしい効果は得られません。目的を持ち、それを達成するためにはどのような企画・コンテンツが必要なのかを考えましょう。2.発信したい情報ではなく、ユーザーに求められる情報を提供する
企業のYouTubeチャンネルだからといって、企業が発信したい情報ばかりを配信するのは絶対にNG。情報として有益なもの、エンタメ性があり楽しめるものなど、ユーザーが見る価値があるものを提供したほうが、長い目で見てファンから愛され、効果を得られます。3.YouTubeで見られる動画の特徴を押さえる
企業のYouTubeチャンネルにありがちなのが、単なるCM動画置き場にしてしまうこと。 しかし、TVCMとYouTubeで見られる動画は作法が違います。たくさんの人にYouTubeで動画を見てもらうためには、関連動画に表示されるようなタイトル付けや一目で内容が伝わるようなサムネイル、動画冒頭で離脱されないための引き込みなど、YouTubeならではポイントがあります。CM動画をアップしておくのは悪くないですが、しっかりとYouTubeに最適化した動画も作成していきましょう。YouTube活用のKPIは?
先ほど、Webマーケティングでは明確な効果測定が可能になるとお伝えしました。それでは、YouTubeをマーケティングに活用する際にはどのような指標を見ればよいのでしょうか。KPIとして使われる数字とその定義をご紹介します。必ず見るべき指標
視聴回数
最もわかりやすい指標になるのが視聴回数です。再生時間
どれくらい再生されたか、言い方を変えればどの時点で脱落されたのかも重要です。再生時間が短い場合、動画の内容を改善する必要がある可能性が高いです。チャンネルの状況に応じて見るべき指標
チャンネル登録者数
チャンネル登録者は、そのチャンネルの動画を継続的に視聴したいと考えていると捉えることができます。ある程度動画の再生回数が伸びるようになってきたら、チャンネル登録者数も指標のひとつとして取り入れてもいいでしょう。表示回数
YouTube視聴者に動画が表示された回数のことです。YouTube内SEOなどの成果指標になります。インプレッションのクリック率
動画がユーザーの目に触れて(=インプレッション)から、実際に視聴される率を「インプレッションのクリック率」と呼びます。サムネイルやタイトルの魅力が影響する指標です。有料サブスクリプション登録者数
2018年11月より、YouTubeは「YouTube Premium」を開始しました。このプログラムは、ユーザーがYouTubeを広告なし・オフライン再生といった便利な環境で楽しめるといったメリットのほかに、オリジナルの映像作品を無制限に楽しめるサブスクリプションサービスです。このサービスに加入しているユーザーは、YouTubeのヘビーユーザーであると推測されます。視聴者維持率
その動画がどれほど長く視聴時間を保てたのか示す指標です。YouTubeのレポートではチャンネル内の全動画の平均視聴時間や、YouTube上にある類似した動画の平均値と比較した相対的な視聴者維持率など詳細に教えてくれます。YouTubeアナリティクスの見方
YouTubeアナリティクス画面へのアクセス方法


概要

- 視聴回数+前の期間と比較したチャンネルの視聴回数
- 総再生時間+前の期間と比較したチャンネルの総再生時間
- チャンネル登録者+前の期間と比較したチャンネル登録者数の変化
リーチ

エンゲージメント

視聴者

- ユニーク視聴者数:選択した期間内に自分のコンテンツを視聴した推定ユーザー数
- 視聴者あたりの平均再生回数:期間内における、視聴者あたりのチャンネルの平均再生回数
- チャンネル登録者:現状の登録者数と前の期間と比較したチャンネル登録者数の変化
YouTubeチャンネルを活用している企業の事例
ここでは、実際にYouTubeチャンネルを活用している企業の事例を紹介します。事例1:マネーの亀【野村證券株式会社】
事例2:収益物件数No.1 国内最大の不動産投資サイト「楽待」【株式会社ファーストロジック】
事例3:ディスカバリージャパンチャンネル
事例4:EveEve
事例5:カー用品のジェームス
事例6:耳そうじサロン eariss【イアリス】
事例7:ザ・ホワイトデンタルクリニック
事例7:葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭
まとめ
現在、YouTubeは動画共有サイトとして世界最大のユーザー数を擁しています。そのため、うまく活用すれば国内外の多くの潜在顧客へアプローチできます。自社ブランドやサービスが認知されないというお悩みを抱えている方は、ぜひYouTubeを活用してみてはいかがでしょうか。この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

企業のWeb担当者様が積極的にSNSをビジネス活用していけるよう、ソーシャルメディア関連の「最新ニュース」「運用ノウハウ」「事例・データ」の情報を素早くキャッチしてお届けします。