Instagramのブランドコンテンツ広告とは? 気になるメリットや出稿方法を解説
2022/12/16
Instagramは2019年6月、ブランドコンテンツ広告の提供開始を発表しました。インフルエンサーや著名人が投稿したコンテンツを、ビジネスパートナーとして協業関係にある企業が広告として配信できるようになります。
本記事では、ブランドコンテンツ広告のメリットや出稿方法について解説します。
<2022年12月16日更新>
- ■目次
- Instagramのブランドコンテンツ広告とは
- ブランドコンテンツ広告を活用するメリット
- ブランドコンテンツ広告の出稿方法
- まとめ
1. Instagramのブランドコンテンツ広告とは
ブランドコンテンツ広告とは、Instagram広告の種類の一つであり、インフルエンサーが投稿したブランドコンテンツをビジネスパートナーである企業が広告として配信できる広告形式です。英語表記では「Branded content」。
広告として表示される投稿はインフルエンサーのアカウントから配信されますが、企業はインサイト機能を利用してコンテンツの効果測定ができます。
ブランドコンテンツ広告はどのように表示される?
ブランドコンテンツ広告は、通常の投稿画面ではアカウント名のすぐ下に「広告(英語ではSponsored)」、キャプション欄の冒頭に「XXX(ブランド名)とのタイアップ投稿(英語ではPaid partnership with XXX)」と表示されます。
▼投稿画面
ストーリーの場合はアカウント名のすぐ下に「XXX(ブランド名)とのタイアップ投稿(英語ではPaid partnership with XXX)」と表示されます。
▼ストーリー画面
画像引用:https://twitter.com/FBBusinessJP/status/1602566563890364416
今後はこのように明記されるため、ひと目で広告であることがわかります。
従来、インフルエンサーによるスポンサード投稿には「#PR」などハッシュタグがつけられたり、キャプションに「XXX(ブランド名)から新商品を提供していただきました」などと記述したりするのが一般的でした。
ブランドコンテンツ広告は「ステマ」問題の解決に繋がるか
ブランドコンテンツ広告は、ステルスマーケティング(ステマ)の防止、それに伴うInstagramの透明性、信頼性の向上に効果があると期待されています。
Instagramで盛んになっているインフルエンサーマーケティングですが、インフルエンサーと企業の関係がわかりにくい、そもそも明示されないケースが多く発生しているのが実情です。企業からの依頼を受けてある商品やサービスを宣伝するような投稿(ブランドコンテンツ)をすることは広告行為であり、消費者に向けて「広告である」旨を明示する必要があります。にも関わらず、投稿者があたかも自然に商品やサービスを利用したように見せかけて宣伝するケースは「ステルスマーケティング」と呼ばれ、問題になっています。
ブランドコンテンツ広告を使えば、自動的にインフルエンサーと企業の関係がはっきりと明示されます。投稿者や企業に対して「ステマでは?」という疑念を抱かせることなく、インフルエンサーと協業しやすくなる仕組みと言えるでしょう。また、こういった取り組みによりInstagram全体の透明性が高まることで、媒体としての価値も高まると考えられます。
2. ブランドコンテンツ広告を活用するメリット
ブランドコンテンツ広告を利用するメリットをまとめてみましょう。
①ターゲットへの影響力がある投稿者経由で情報を発信できる
企業からの発信では伝えわりにくいことでも、インフルエンサーから発信してもらうことで、消費者に届けやすくなります。特にターゲット層が情報源として信頼しているインフルエンサーを起用すれば、効率よくターゲットにアプローチできるようになります。
②PR表記のレギュレーションなどを気にする必要がない
インフルエンサーに投稿してもらう前にブランドコンテンツ広告の設定をすれば、自動的に投稿者と企業の関係が明記されるため、「投稿に#PRがついているか」「ステマにならないよう配慮されているか」といった確認が不要になります。インフルエンサー側への啓蒙の手間もなくなりました。
③インフルエンサーによる投稿の効果測定ができる
Instagram公式の分析ツール「インサイト」はアカウントを持つ本人しか見られませんが、自社がタグ付けされたブランドコンテンツ広告のインサイトは閲覧できます。インフルエンサーマーケティングにおいて効果測定のしにくさは常に課題になりますが、この機能によってある程度解消されるでしょう。
3. ブランドコンテンツ広告の出稿にあたって必要な設定
ブランドコンテンツ広告を利用するために必要な設定手順を解説します。
手順1:Facebook広告アカウントに紐づくInstagramアカウントで「設定」を選択します。
手順2:「ビジネス」を選択します。
手順3:「ブランドコンテンツ」を選択します。
手順4:「ビジネスパートナーのタグ付け」にて「承認が必要」がONになっていることを確認し、「承認済アカウント」を選択します。
手順5:該当のインフルエンサーのハンドルネームを選択します。これで、選択されたインフルエンサーは投稿に企業をタグ付けできるようになります。
4. まとめ
日本国内のInstagramユーザーへのアンケートによると、利用目的として「商品やサービスを見つけるため」と回答した人が8割にものぼりました。
スポンサード投稿において、これまでわかりにくかったインフルエンサーと企業の関係が明示されることは、投稿者、企業、ユーザーへの信頼性向上につながります。企業からの一方的な広告とは異なるブランドコンテンツ広告の重要性はこれからますます高まるでしょう。