分かりづらい「クラスタ」と「コミュニティ」の違い。マーケティングに役立つ用語解説。【書き起こし】
2020/05/27

1. 「クラスタ」と「コミュニティ」の違い
どちらも「人間の集まり」を指すマーケティング用語



2. 機能も全く異なる二つの言葉
コミュニティとクラスタには、このような意味の違いがあります。そして、意味に加えて機能も全く異なるのです。まず、コミュニティはお互いに助け合う存在で、ある程度継続的なつながりが想定されます。 たとえばマーケティングだとCRM など、顧客とのつながりを保つツールで管理されるものです。 その製品のファン同士が助け合うとか、お互いに使い方を説明・紹介し合う。そのようなコミュニケーションがコミュニティになっていくわけです。 一方で、クラスタの場合は、お互いが助け合うことはありません。だから何か新しい製品を売ろうという時には、クラスタを狙った方がいいのです。 「この製品はこういう性質があるからこういう好みを持った人達に受けるはずだ」と仮説を立てる時はコミュニティではなく、クラスタに向けて情報発信をしていくほうが有効です。うまくいけば製品のファンを獲得できるでしょう。コミュニティ化
また、Aクラスタ・Bクラスタ・Cクラスタといった形で、それぞれが違う軸で商品を好きになった人たちが、クラスタの違いを乗り越えて集まることもあります。その集団は互いに助け合うにようになり、コミュニティ化していくのです。これを意図的に目指すのがコミュニティマーケティングです。 最初の段階では、「その人が何を好きか」、「どういうものに興味関心があるか」をイメージし、クラスタとして狙っていくほうがいいわけです。結局私たちは一人では何もできないので色々な集団になって社会活動をしていくわけですが、その集団がクラスタなのかコミュニティなのかで機能や役割が違ってきます。一つの目的に向かって協力し合う集まり
一方で、「集団」を意味するものとして、組織やチームといった言葉もあります。こういう言葉はマーケティングの対象を指す言葉かというと、また別です。 具体的には、「チーム」という言葉の定義は「一つの目的に向かって協力し合う集まり」です。たとえば「マーケティングのチーム」は、自社商材を多くの人に届ける、という共通の目標があります。
3. 最後に
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マーケター。ソーシャルメディアマーケティング事業部 部長。ガイアックスでは大手企業、官公庁中心にソーシャルメディアマーケティングの支援を行う。ガイアックスでの5年に及ぶ経験をもとに、本気でソーシャルをやりたい人のためにSNS禁止のガチ勉強会も行う。