【自社に合った数字の出し方】企業のSNS活用におけるKPIの立て方【書き起こし】
2020/09/04

1. フォロワー数からの設定

過去との比較
まずは、過去のフォロワー数との比較によるやり方です。 フォロワー数が過去からどれだけ上がったか、今までの伸び率から同じだけ伸びているか、あるいは、それを上回る伸び率で伸びているか。そういったことを指標にして計算する場合があります。競合他社との比較
次に、競合他社アカウントのフォロワー数との比較によるやり方です。 この場合は、競合他社のフォロワー数を超えていく、競合他社の中で2番、3番のフォロワー数を確保していくなど、そういったことを指標に計算することが多いといえるでしょう。2. リーチとインプレッションからの設定
次に、リーチとインプレッションからKPIを計算する方法をご紹介します。リーチ(投稿を見たユーザー数)やインプレッション(投稿が表示された回数)は、認知拡大のために選択すべき指標となります。 関連記事: 無料で高機能の分析ツール「Twitterアナリティクス」で、クリック数・リーチ数・インフルエンサーの徹底解析を! RT?インプレッション?Twitterで使われる用語の意味は?過去との比較
リーチやインプレッションからKPIを設定する場合も、やはり過去との比較がまず挙げられます。 リーチやインプレッションが過去からどれだけ上がっていくか、これまでの運用から見て、どれだけ上がったかということを見定める方法です。ターゲット数を分析する
次に、より気の利いたやり方としてターゲット数を分析する方法が挙げられます。 自社のターゲットのボリュームがどのくらいで、そのうちの何割を確保していくかという計算方法です。 例えばLinkedInやFacebookなどのSNSなら、キャンペーンマネージャや広告マネージャとよばれる広告管理ツールがあるので、ターゲットのボリューム感の把握は簡単です。 職種や自社のブランドに紐づくような興味関心を絞り込み、Facebookなら広告マネージャに入力します。Facebookの広告マネージャなどは、いじってみると、いろいろなターゲット数などが見えてくるのでおもしろいです。広告管理ツールによるターゲティングができない場合

3. UGC数からの設定

4. エンゲージメントからの設定

エンゲージメント率は各水準を、エンゲージメント数は過去との比較を基本に設定
エンゲージメント率には業界やそのときのトレンドごとに「これ以上だったら高い」といった、おおよその目安があります。たとえば「Facebookだったら、だいたい5%くらいがこの業界だったら高いかな?」というように業界・商品・SNSごとに水準があるということです。 これは、弊社の場合も基本的にお客様にしか提供していない情報にあたりますが、「これだけ取れていたら高いですね」「これだけしか取れていないなら、もう少し高い値を目指しましょう」などという形で、おおよそのエンゲージメント率の目安を基本に設定します。 エンゲージメント数の場合は、過去よりしっかり確保できているか、だんだん上がっているかといった過去との比較を基本にして設定するほうがいいでしょう。 関連動画:SNSのエンゲージメント率の正しい使い方について【混同注意!】5. アナリティクスの数値をベースにKPIを出す場合の注意点
特にエンゲージメント数/率といったインサイトやアナリティクスでしか正確な情報が見られない数値のような、外から見えない数値をベースにKPIを設定するには、いろいろなアカウントをのぞいてみないとわからないこともあります。 そういった場合、KPI設定を弊社のようなソーシャルメディアサービス事業などの支援会社に相談/依頼する、またはソーシャルメディアアカウント同士で情報交換するなど、一般的な値や勘を探っていく必要があるでしょう。 KPIは適正な値をきちんと算出しないと機能しないため、やはり明確な基準をもった値を設定すべきだといえます。一般的なトレンドはどうなっているか、競合他社はどうなっているかとかといった情報は、案外必要となるものです。 表面的に見える情報からであれば、競合他社をしっかり調べることができます。KPI設定を完全に自社でやりたい場合は、ご紹介した方法で設定されてみてはいかがでしょうか。6. 最後に
本記事の内容は「ガイアックス ソーシャルメディアラボ」の公式YouTubeチャンネルでも配信しています。 同チャンネルではSNSマーケティングの基本から、世の中で話題のケーススタディを取り上げて分かりやすく解説しています。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします!この記事を書いた人:重枝義樹

マーケター。ソーシャルメディアマーケティング事業部 部長。ガイアックスでは大手企業、官公庁中心にソーシャルメディアマーケティングの支援を行う。ガイアックスでの5年に及ぶ経験をもとに、本気でソーシャルをやりたい人のためにSNS禁止のガチ勉強会も行う。